お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。
ギフトショップでのクリスマスフェアが発表されました。
遠いことと思っておりましたら、
あっという間のことでございますね。
この調子で年の瀬も迫ってくるのかと思いますと、
少々の焦りがございます。
とはいえ焦ったところで何が変わるわけでもありませんので、
変わらず平常運転ではあるのですが。
クリスマスと言えば、
私にとってはイルミネーションです。
しんと静まり返った空気の中で、
ただキラキラと灯る光につい温かさを感じ、眺めてしまいます。
観光地や名所に赴くこともございますし、
街の隅で静かに輝く光に目をこらすこともございます。
何度歳を重ねてもそこには独特な高揚感がございまして、
季節の訪れを強く感じるところです。
学生時分はよく独りで鑑賞しておりました。
何を考えるでもなく自己に浸る、
ともすれば痛々しい若気の至りにも思えますが、
あの頃はそんな時間がたまらなく好きでした。
温かな缶コーヒーを口に運びつつ眺めていると、
幻想的な風景と一体なっている心地になれるのです。
皆様も紅茶を魔法瓶に移して、
夜の街に繰り出してみるのはいかがでしょうか。
仰っていただければ、
紅茶は我々使用人でご用意いたしますので、
お気軽にお申し付けくださいませ。
お戻りを心よりお待ちしております。
才木