日誌

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

いよいよ梅雨も明け、夏本番でございますね。

私は暑さや湿度は苦手ですが、夏の香りは好きでございます。
明け方の少しだけ爽やかな空気、強い日差しが終わる夕暮れ時のホッとした雰囲気、夜何処かから漂ってくる花火の匂い。

そういえば私の幼少期には花火ができる場所が近所に多くございました。
近所の公園、学校の校庭、家の前の道路でもやっていた憶えがございます。

しかし今は騒音や火の危険などで多くの場所では禁止されているようで、通りすがりに子供が花火をしている風景も見なくなってしまいました。

ところが先日調べてみたところ、都内の公園では花火解禁の動きが出てきているようです。
23区内でもここ二年で5区が花火を認めるようになったとか。
もちろん種類や時間などの条件はつきますが、全49区市中、26区市が試行も含めて花火を認めているようでございます。

隅田川などの大輪の花火も素敵ではございますが、手持ちの小さな花火も夏の思い出の大切な一つになると存じます。

子供達の思い出に、当然のように近所の花火が入る世の中になってほしいものでございますね。

お屋敷の広大な庭でも大小取り混ぜた花火大会を催してみたいものでございます。
企画の参考に打ち上げ、手持ちなどお嬢様がお好きな花火も是非教えてくださいませ。

お戻りお待ち申し上げております。

日誌

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

私が好きなものの一つに「甘いもの」がございます。
そして甘いもの好きの夢の一つは"ホールケーキの独り占め"でしょう。

多種を一度に、ももちろん魅力的でございますが、ホールケーキの好きなところにフォークを入れるあの感覚は、例えて申し上げれば足跡の全くない雪原に足跡をつける気分でございましょうか。

年に一度くらい夢を叶えるようにしておりますが、市販ではなかなかそれが叶わないデザートが「プリン」でございます。

大きなプリンはなかなか販売されておりませんので自作してみました。
型は18cmの鍋でございます。
湯煎の時間が難しゅうございましたが、カラメルもかけて無事鍋プリンができあがりました。

プリンといえば合わせるのはウイスキーが定番ですが、今回はテキーラのアネホ(熟成したもの)を選んでみました。
甘みの加減も良く、そのままかけても美味しゅうございますね。

抱えた鍋プリンを大きめスプーンで掬い、テキーラと共に好きな映画を観る。
私には至福の二時間でございました。

これで明日からのお仕えの準備も万全でございます。
お戻り心よりお待ち申し上げております。

日誌

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

先日気持ちがモヤモヤすることがございまして気分が落ち込んでおりました。
そのような時には心を空にしてみると落ち着くことがございます。

心を空にする方法は数多ございましょうが、私の場合それは「シャツのアイロン掛け」でございます。

襟、肩、袖口、袖、後身頃、前身頃とシワを伸ばすことだけに集中してアイロンをあててゆきます。
特に縫い目部分や背中のタックは変なシワになりやすく緊張いたします。
嫌なことはおろか、楽しいことすら考えない時間が過ぎてゆきます。

そうして4、5枚ほどアイロン掛けを終える頃にはすっかり感情はニュートラルに戻っております。

お嬢様も日々感情の抑揚にお疲れになることもございましょう。
(快の感情ばかりでも疲れるようでございますよ)
ティーサロンが感情をリセットできる場としてお嬢様のお役にたてますよう、私も自身の心を穏やかに保ってまいりましょう、丁寧にアイロンを掛けながら。

東京地下迷宮

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

春も盛りでございますね。
運動も兼ねて散歩が好きな私には絶好の季節なのですが、花粉が…
そんな私の対応策は地下街散歩でございます。

東京には地下街が多くございます。
一日では見切れない大きなものから、小さくとも意外な駅を繋ぐものまで。

そんな中で私の気に入っている地下街は東京駅、有楽町駅周辺の地下街です。
恐らく都内随一の広大な地下空間でございましょう。

大手町にある将門の首塚付近から、なんと東銀座の歌舞伎座まで一度も外に出ることなく地下を通って行けるのをご存知でしょうか?
しかもそのルートは一つではございません。

多くのビルや地下街が繋がっているため、自分の正確な位置を把握しながら歩くのは至難の業、正に迷宮でございます。

普段は高貴な方の目には触れることのない地下迷宮でございますが、お戯れに覗いていただくのも一興と存じます。
決して怖くはございません、が、地下には魅惑的な甘味や喉を潤してくれそうな酒場といった危険な罠も多くございます。
戻れなくなることがございませんよう、お気をつけて。

日誌

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

早いものでもう3月でございますね。
3月と聞いて日本人の心に真っ先に浮かぶもの。
そう、それは「桜餅」でございます。

実は立春を過ぎた2月上旬から店に並び始めるのですが、やはり出揃うのは3月上旬でしょうか。

桜餅といえば東の長命寺、西の道明寺ですが、最近は東京でも道明寺が多いように感じます。

人気店もございますが、個人的には街歩き中にたまたま見つけた和菓子屋で一つ買い求めて散歩しながらいただくというスタイル(?)が好みでございます。

美味しいと感じたかどうかは、再度その店へ戻る気持ちが湧くかどうかで判断しております。

今までの個人的ベストは、とある地方の小さな和菓子屋でございました。
道明寺ですが、食べやすいよう太い葉脈が取り除かれた桜の葉で巻かれ、上に桜の花の塩漬けが添えられておりました。
(私は桜の葉は一緒にいただく派でございます)
そして中の餡が枝豆餡でございました。
桜色に包まれた鮮やかな黄緑色の餡は優しい甘さに加えて目にも楽しいものでした。
小走りで店に戻り、追加で5個買い求めてしまったのを憶えております。

お嬢様も小さな和菓子屋が目に留まりましたら是非、馬車をお停めいただいてお寄りになってみてくださいませ。

日誌

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

まだまだ寒さは厳しい2月ですが、春を予感させる暖かい陽射しも出て参りましたね。

先日お休みを賜った日がそのような陽射しでございましたので、久しぶりに家具屋巡りをして参りました。

私は生活骨董と言われるような、アンティークではない日々の修繕の跡が残っているような古家具、古道具が以前から好きでございます。
綺麗なアンティークとは違い、実際に長年使われてきたことが実感、想像できますし、だからこそ自分も大切に、しかし飾りではなく普段使いをしようと思えます。

そして散歩がてら半日ほど巡っていたのですが、気になる椅子を見つけてしまいました。
私が生まれた頃にハンガリーで作られたダイニングチェアのようです。
鋲で留められた座面の革はヒビもあり、細工が施された木の背もたれや脚は白い塗装が部分的に剥がれております。

この椅子をどこへ置こうか?
椅子として使おうか?花台にもなるかも?
塗り直しをしようか?このまま塗装が落ちていく様を見たい気もする…。
などなど想像するのが楽しいこの数日でございます。

ティーサロンのテーブルや椅子も快適にお使いいただけますよう、心を込めて日々お手入れいたしながらお帰りをお待ち申し上げております。

目標

年が明けたと思ったらもう一月下旬、早いものですね。
健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

私はあまり年初の目標は立てないのですが、今年は二つほど目標を立ててみました。

一つ目は「月に一度は他県に出掛ける」

ハードルの低い目標でございます。
しかし昨年のカレンダーを見返したところ、日帰りを含めても他県へ出掛けた月は6回だけでした。
歳のせいとは思いたくありませんが、年々遠方に出掛けることに億劫さを感じているのかもしれません。

ということで早速、今月は小さな温泉地へ行って参りました。
自身久方ぶりの温泉でしたが、観光するような場所もなく湯に浸かってのんびりすることに集中できリフレッシュして参りました。

これからも積極的に自分の経験や見識を広めることでもう一つの目標
「お嬢様により心地良い時間を過ごしていただく」
ことに活かして参りたいと存じます。

本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。