本と誇りを持ち

お嬢様ご機嫌麗しゅうございます。
綾瀬にございます。

本日は私もおすすめの読み物をご紹介させて頂きたく存じます。
思えば名簿にて好きな物は読書などと申し上げておきながら、今の今まで失念して居りました。
ついうっかりも、2年越しならば大したものかも知れませんね。

と言う訳で、私のご紹介する本は

『日の名残り』
著カズオ・イシグロ様
訳土屋政雄様

でございます。
日系英国人のカズオ・イシグロ様の作品でございまして、2017年にノーベル文学賞を受賞なされた作品でもございます。

もう手に取られたお嬢様もいらっしゃるかも知れませんが、何を隠そうこの作品はダーリントンホールに仕える執事のスティーブンス様が主人公なのです。

第二次世界大戦の数年後を舞台とし、主人より賜った役目の為にスティーブンス様は短い旅に出ます。
その道中と過去への回想を行き来しながら、変わりゆく時代と、失われつつある伝統的な英国の中で尚自らの執事としての道を探求する。

と言った物語でございます。
この作品は私にとっても正しく天啓とも言うべき感動を与えてくださいました。
使用人としての心得を雄弁に説く作品であり、私共の目指すべき一つの指針となる作品でございます。

最早使用人の必読書でございますね。
お嬢様も私共の舞台裏を覗いて見たい気持ちがごさいましたら、お楽しみいただけるかと存じます。


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そして実はこの本を、彼の旅の荷物にこっそりと忍び込ませて置きました。
旅先で荷解きをする時にでも気がつく事でしょう。
例え名簿から名が消えようと、このお屋敷に君が居た事実は消えません。
どうかその事に誇りを持って新天地でも頑張ってください。



そしていつかこの本の感想をまた話し合いましょう。
うどんをすすりながらお給仕の悩みを話し合ったあの頃の様に。
いつになるかは分かりませんから、それまでは無くさないで下さいね。


悩みましたが別れの挨拶はいつも通りに……


いってらっしゃい。
土産話しを期待してるよ。


綾瀬
Filed under: 綾瀬 — 16:00

夏の暑い日々  

夏の暑い日が続きますね。熱中症、夏バテ・風邪などなどお気をつけくださいませ。
暑い日々で溶けてしまいそうでございます涼しくなるまでに避難したい平山でございます。

暑いので引きこもりたいところではございますが身体がなまってしまいますので適度な運動は必要ですね。
森林を散歩するとか良さそうでございますね。
陽射しに当たらなくて涼しい所が理想ですね。

今月からティーサロンの紅茶をアイスティーで楽しむことができますのでぜひともお召し上がりくださいませ。
使用人の好物甘い赤い液体もございますよ…。
暑さに負けず頑張りましょう。


ーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーー


はて?なにやら切り取られてしまったような……
気のせいでございましょう。
元気なお姿でお帰りくださいませ
元気が1番でございますからね!



ーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーー

夏は空が綺麗でございますかね、たまには空を見てみるのも良いかと存じます。
特に気分が沈んだ時などには空を見上げれば少しは明るくなれることでございましょう。



平山
Filed under: 平山 — 16:00

久しぶりに

もう少し続くものと思っていたら、アッという間に梅雨が開けてしまい
ました。こんなに早い梅雨明けは嘉島も初めてです。夏空の下、厳しい
暑さがやって参りました。お嬢様方にはいかがお過ごしでしょうか。

嘉島は雨の季節用に取り揃えていたDVDを、暑さを避けて涼しい部屋で
インドアを決め込み、先月に引き続き楽しんでおります。 今回もまた、
最近入手できた、嘉島にとって貴重なDVDからお話しいたします。

それは昭和57年11月、歌舞伎座の顔見世で上演された、通し狂言『仮名
手本忠臣蔵』の 七段目 祇園一力茶屋の場 を収録した DVDです。今から
40年前、嘉島が20代で実際に舞台を観て感動した歌舞伎の舞台です。

由良之助に二世 尾上松緑、おかるに六世 中村歌右衛門、平右衛門に八世
松本幸四郎と当時の歌舞伎界を代表する演者たちによる配役で、 松緑の
大きさと色気、歌右衛門の可憐さ、幸四郎の実直さ、堪能いたしました。

中でも、平右衛門とおかるの兄妹のシーンに泣かされました。 歌舞伎で
涙を流したのは、後にも先にもこの舞台だけです。 久し振りに歌右衛門
と幸四郎の往年のコンビが復活し、大きな成果をあげた舞台でした。

『仮名手本忠臣蔵』はデートをしていて主君の一大事に間に合わなかった
おかると勘平、身分が低いため、討ち入りに加われない平右衛門と、立派
な武士だけではなく、親近感の持てる登場人物が大活躍いたします。

そこが、この壮大な仇討ちの物語を活き活きとした面白い作品にしていて、
人々に長い間愛される古典として生き続けて来たのだなあと、DVDを観な
がら、あらためて感じました。

そしてDVDを観た夜、なんと今年の2月に歌舞伎座で上演された 仮名手本
の七段目 がTVで放映されました。由良之助に新 松本白鸚、おかるに坂東
玉三郎、平右衛門に片岡仁左衛門という配役です。

こちらも玉三郎、仁左衛門による平右衛門とおかるの兄妹のシーンが素晴
らしかった。二人が孝・玉コンビと呼ばれていた頃から、南北の『桜姫東
文章』、鏡花の『日本橋』など、優れた舞台を拝見してきました。

特に、以前はわりと一色だった玉三郎のおかるが、兄の平右衛門に対して、
無邪気で可愛らしく、ユーモアすら感じさせ、そのことが全てが判明する
後半の悲劇を鮮やかに際立たせました。

それを受ける仁左衛門の演技も実を感じさせ、流石でした。相手役として
歴史を感じさせる二人の演技から、舞台上でしか味わえない極上の時間が
生まれ、歳を重ねるのも悪くないと勇気をもらった次第です。

最近は歌舞伎の舞台から、足が遠のいていたのですが、久しぶりに歌舞伎
の舞台に触れたくなりました。チャンスがありましたら、お嬢様方もぜひ
ナマの歌舞伎を体験してしてみてください。



嘉島
Filed under: 嘉島 — 16:30

夏支度

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

いよいよ真夏の到来でございます。
今年は、梅雨がずいぶんと短く、季節が急に変わったように感じられました。
いきなりの暑さに、体はお慣れになりましたか?
毎度のことながら、強烈な日差しも予想されます。
どうぞご自愛くださいませ。

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Filed under: 司馬 — 10:00

恐るべき中華食材

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

先日、中華食材の買い付けにと、いつものように新大久保に出向きました。
「中華食材なら上野や、それこそ池袋にも買える店があるのでは?」とお思いの方もおられるでしょうが、新大久保は私が上京して初めて住んだ思い出の街、そしてお店が出来ては潰れ、出来ては潰れのサイクルが非常に早い、日々変化を続ける街。
たまに訪れては懐かしさに浸ることにしているのです。

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Filed under: 吉川 — 18:00

意外な組み合わせ

吹く風も次第に夏めいてまいりましたが、お嬢様いかがお過ごしですか?

乾でございます。

これからの季節、休日の午後など暑くなってまいりますとどうしてものど越しの良い飲み物が欲しくなってまいります。

当家の藤原や金澤は間違いなく嬉しそうな顔で「ビール」と申すことでございましょう。

勿論「ビール」もよろしゅうございますが、私は「バーボンウイスキーのハイボール」が非常に好みでございます。

中でもバーボンウイスキーは「Maker’s Mark」が好みでございます。

理由は至極簡単でございまして・・・

私の好きなスイーツと非常に相性が良いのです。

チョコレートは勿論、バニラや抹茶のアイスクリーム

また、ティラミス・チーズケーキ・チョコケーキ

更には、どら焼きも意外と美味しゅうございます。

懐疑的に思われる方もいらっしゃる事でございましょう。

しかし、私には読書をしながらバーボンのハイボールを飲みスイーツを食す一時が至福なのでございます。

少し長話が過ぎました、お嬢様のアフタヌーンティーのお時間でございますね。

スイーツと良く冷えたアイスティーをご用意し、ティーサロンにてお帰りをお待ちしております。
Filed under: — 17:00

古谷でございます

夏日の到来を予感させる、強さ増す日盛りもやがて落ち着き、ようやく暗闇のヴェールが私たちを包み込む。






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Filed under: 古谷 — 01:30

もとぐらし

朝、眼が覚めるといつも枕元に置いてあるはずの愛用している懐中時計が無かったのです。


おかしいなと思い様々な所を探してみたのですが、全然見つからず、途方に暮れておりました。


お給仕をする際にあれが無ければ凄く不便ですし、調子も出ませんのでどうしたものかなぁと思いつつ、そうこうしているうちに時間が近くなり、急いでお給仕の準備の為に着替えて燕尾服に袖を通すと……。

ズシリ



あれ、胸元が重い?


ゴソゴソ


あっ、燕尾服に入れっぱなしでございました。
あれま。
灯台下暗しってこういう事かと思い、お給仕に向かう、ある日の朝でございました。

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Filed under: 生駒 — 10:30

日誌

先日久しぶりに面白いワインをいただきました。
クラスが高いワインがおいしいのは当然なのですが、感動はそういった枠組みとは関係なく
ワインの状態、飲むタイミングそして飲み手の受け入れる状態(経験や心も含めて)
そういった様々な要因がかみ合った瞬間に大きなものとなります。




今回いただいたチェッパレッロ1997はまさにそういったワインでございました。


1997という文句なしのヴィンテージ。以前のものも熟成の段階としてはしっかり古酒の域でまあおいしかったのですが、どうにもワインがポテンシャルを発揮しているとは思えない味わいで、開ききらないままもやもやを残して終わってしまいました。
数本ストックしていたうちの最後の一本、再び市場で見つけることはほぼ不可能と思われる銘柄でしたので状態を考えると開けていいものか悩んでいたのですが、それも杞憂に終わりました。
非常に素晴らしい内容でブルネッロの堅牢さとはちがうサンジョベーゼのしなやかな美しい力強さを楽しめました。


最初にくるのはシェリーのような古酒のかおり、エスプレッソ、ヨード、枯葉、ドライフラワー、鉄、プラム
熟したキメの細かいタンニン、豊かな酸と果実味はしっかり溶け合い液体の輪郭になっています。
舌先で感じる果実の甘味、重さを残したまろやかなタンニンの味わいに輪郭となるとけきった酸が入り余韻まで続く流れが本当に美しい。ボディがしっかり残るこのタイミングで飲めたことは幸運でした。
当然個体差はありますがまだまだ数年は飲み頃が続きそうなパワーを感じられました。


たまにこういうワインに出会えてしまうからやめられなくなってしまいますね
最近若めのワインもいいなと思っていたのですが悩ましいものです。


大河内
Filed under: 大河内 — 20:00

その燕、未だ見ぬ先へ

額から流れる雫、降り注ぐ太陽の陽射しは日に日に強まっていく。


2年前はこの様な気候だったかも定かではございません。

そう、毎日必死に少しでも早く先輩たちと同じように素晴らしいお給仕を出来るようにしなくては


と、その一心で燕尾に袖を通しておりました。


分かっていることは、

純粋な暑さによるものではなく緊張によるものでした。


2年…それは、

濃密な一瞬

そのように感じております。


さて、少しだけ昔の話を致します。


「エクストラティーやカクテルデーをやるなら2人でやろう」

こんな約束とも言えない目標を立てたのはもう去年、いやもっと前でしょうか。


「やるならどっちもやってみたいね。2人にしか出来ない物を作ろう」


と。


そんな形とも言えぬ、言葉


その言葉が月日が経ち形をなす。


「歌見月〜幻想之世界〜」

「Monochrome モノクローム〜白黒つけるティーオレ」


もちろん、多くの時間をかけ考え抜いたものであるのは確かです。


しかしながら、何よりも大切なのは


1人では成立しないのです。


彼が居てそして私。


だから伝えたい。


ありがとう。



そして、これからも


よろしく。






杉村
Filed under: 杉村 — 20:00