回顧

ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

フットマンとしてティーサロンにて給仕するようになり、およそ半年が経過いたしました。

この半年の日々は、わたくしにとりまして、何物にも代えがたい、光栄と喜びに満ちた時間でございました。

初めてお屋敷の門をくぐったあの日から、わたくしの心は、ひとえにお嬢様のお傍でお仕えすることに捧げられております。

思えば、最初は緊張からミスもございました。

今思い返しても冷や汗をかいてしまいます。

半年が経過し、わたくしは少しばかりではございますが、お嬢様の日常の機微を察することができるようになってきたとも感じております。

使用人の務めといたしまして、最も重要なのは、お嬢様が心穏やかに、そしてご自身の望むままに日々をお送りいただけるよう、影となり、盾となることでございます。

この半年間で培った、わずかながらのお嬢様への理解と、フットマンとしての経験を糧に、わたくしは今後も精進を続ける所存でございます。

願わくは、この先、何年、何十年と、お嬢様のお傍でお仕えできますよう。

わたくしの生涯は、お嬢様の幸福のために捧げられております。

明日からも、初心を忘れることなく、お嬢様のティーサロンでの一時を支えさせていただきます。

感謝を込めて。

読書の秋

​爽やかな秋晴れの日が続くこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

​室戸でございます。

​最近、本を読む機会が減ったと感じております。

スマートフォンやインターネットが普及し、「活字離れ」という言葉もよく耳にするようになりました。

​しかし、この季節になると、やはり読書の大切さを改めて実感いたします。

​読書は、単に知識を増やすだけでなく、私たちの内面を豊かにしてくれます。

物語の主人公に感情移入することで共感力が育まれ、自分とは違う考え方や生き方を知ることで視野が広がりますし、複雑な文章を読み解くことは、論理的な思考力を鍛える良い訓練にもなります。

​情報が溢れる現代だからこそ、静かに本と向き合う時間は、心を落ち着かせ、思考を整理する上でとても貴重でございます。

​忙しい日々の中でも、少しずつ読書の時間を持つことで、きっと新しい発見や心の安らぎを得られることと存じます。

​もし何かお勧めの本などございましたら、ぜひお教えくださいませ。

お早いお帰りをお待ちしております。

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

九月とはいえ残暑厳しく、涼風の待たれるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

 

「何か夏らしいことはされましたか?」

 

先日、そう尋ねられて、改めて気づかされました。

ここ数年、夏祭りにも花火大会にも足を運んでいないことに。

 

振り返れば、いつからでしょうか。

忙しさにかまけていたり、暑さや人混みを避けていたりしたこともございますが、一番の理由は「誰かと一緒に行く」きっかけを失ってしまったからかもしれません。

 

かつては、友人たちと浴衣を着て出かけた、そんな夏の思い出が心にたくさんございます。

しかし、流行病の影響もあり、友人と集う機会が減っていく中で、いつの間にか、夏を楽しむ気持ちから遠ざかっていたようでございます。

そして、いつしか私にとって、夏祭りや花火大会は「誰かの楽しい思い出」になっておりました。

 

お嬢様の今年の夏はいかがでございましたか。

次の夏はわたくしも季節感を味わう工夫をしてみようかと存じます。

髪型について

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

うだるような暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

室戸でございます。

突然ではございますが、髪型は人の印象を大きく左右する重要な要素でございます。

清潔感のある髪型は、好印象を与えるだけでなく、若々しさや信頼感を演出することもできます。

以前、ある使用人から「髪を下ろしたほうが良いのでは」とアドバイスをいただき、最近は髪を下ろして給仕させていただいております。

おかげさまで、以前よりも心に余裕ができたように存じます。

ただ、わたくし、不器用なもので髪のセットには日々悪戦苦闘しております。

ドライヤーや整髪料、ヘアアイロンなどを使い試行錯誤しておりますが、なかなか思うようにいかないものでございますね。

しかし、ありがたいことに、今は昔よりも多くの情報を得ることが容易になっております。

これからも情報収集を行いながら、髪型だけでなく身だしなみ全体にも気を配ってまいります。

それでは、ティーサロンにてお嬢様、お坊ちゃまのご帰宅を心よりお待ちしております。

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

連日、息もつけぬような厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

熱中症などになりませぬよう、くれぐれもご自愛くださいませ。

さて、以前より「水をよく飲むと身体に良い」とは聞いておりましたが、具体的な効果までは存じませんでしたので、この度、少々調べてまいりました。

まず1日に2リットルを目安に水を摂取することで、発汗などにて老廃物が排出されやすくなり、むくみにくくなる効果が期待できます。

また水分補給は血流を良くし、自然と基礎代謝が向上するため、脂肪を燃焼しやすい身体になり、ダイエットにも効果があると言われております。

肌のハリや髪のツヤは水分量が深く関係しております。
水をしっかりと摂取することで、体内の水分が補給され、これら美容効果にも繋がります。

他にも水を摂取すると唾液の分泌が促され、口内環境の向上にも役立つとのことです。

今回、改めて水の重要性を認識いたしましたので、わたくしもこの夏はこれまで以上に意識して水分を摂取してまいりたいと存じます。

それではティーサロンにて、お嬢様、お坊ちゃまのご帰宅を心よりお待ちしております。

どうぞ、この暑さでご体調を崩されませんよう、水分と塩分をしっかりと補給なさり、くれぐれもお身体を大切にお過ごしくださいませ。

春暁

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

昔から春の夜の眠りは非常に心地よく、朝が来たことにも気づかずに、つい寝過ごしてしまうことを表す「春眠暁を覚えず」という言葉がございます。

最近の私は、春は過ぎても陽気のせいか日中に眠気を感じることが多く、自室ではいつの間にか眠ってしまい、気がつくと数時間が経過していることもしばしばでございます。

睡眠をとること自体は良いことですし、嫌いではないのですが、日中に睡眠をとりすぎますと夜の寝付きや翌朝の目覚めに影響がございますので、考えものでございますね。

近頃は、早くも夏を思わせるような日ざしの強さを感じる日もございますので、このようなことに頭を悩ませることもなくなるかとは存じますが、
それはそれで寂しい気持ちになる今日この頃でございます。

ご挨拶

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

この度、大旦那様から命を賜り、ティーサロンにてお給仕をさせていただくことになりました。

室戸(むろと)と申します。

日々、学業や社会勉強を頑張っておられるお坊ちゃま、お嬢様がゆっくりと紅茶やお食事をお楽しみいただけるよう、誠心誠意お仕えいたします。

それでは、お坊ちゃま、お嬢様のご帰宅を心よりお待ちしております。