続き、続く、これから

お嬢様、奥様。
お坊ちゃま、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

先日、お屋敷のハロウィンパーティーの
お知らせがなされました。
まだまだ暑さは残りますが、
あっという間に秋なのだということを
意識させられる今日この頃です。

まだ具体的に何をお見せできるかを
お伝えすることは叶いません。
クールでキュートなものを楽しんでいただけると存じます。
使用人一同で誠心誠意努めますので、
ふるってご参加いただければと。

そういえば夏のはじまりから秋にかけて、
恒例のあいつもやってまいりました。
そう、ペンギンです。

ペンギンクッキー、今年はシンプルな「塩味」にいたしました。
程よい塩味が、暑い時期にピッタリでございます。
涼しくなってまいりましたら、
是非温かいアールグレイなどとも
あわせて召し上がっていただきたいところです。

毎年申し上げておりますが、
味よし見た目よし、一石二鳥のお品。
是非お試しくださいませ。

……

今月25日に、
恒例のチョコミントカクテルを行います。
お品のご案内にも認めましたが、
また続いていけば良いなとは考えております。
それはともかくとしても。
本年のカクテルもお楽しみいただければと存じます。

時任と組ませていただくのも久しぶりなので、
ちょっと変わった雰囲気のものもと思いまして、
この度はフローズンバージョンもご用意いたします。

夏の最後(暑さとしてはまだまだ続きますが)を彩るカクテルになれば嬉しゅうございます!

ご期待くださいませ。

才木

夏への憂い

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

油断しておりましたら、
急転直下夏真っ盛りといった今日この頃。
まだまだ夏が続くのかと思いますと
気の滅入るところではございますが、
悪い部分ばかり考えていても
仕方ないとは存じますので、
気持ちの切り替えも大事でございます。

よく寝てよく食べて元気よく!
味覚やレジャーなど何でもよろしゅうございますが、
少なからず良さを見出して
楽しむ心の余裕をお持ちになると
日々の憂いが少しは軽くなるやもしれません。

私自身はトロピカルフルーツを好んでおりますし(特にパイナップルやキウイが好きです)、
幼少期には父の影響でシュノーケリングを
しておりまして、海が大好きです。

特に晴れ渡る気持ちのいい天気の中、
海でも山でも自然に触れると、
慌ただしい社会から抜け出して
非日常を味わえます。
深く考えずに感じるということも、
我々には大事なことかもしれませんね。

夏祭りなんてものもございます。
宵闇に浮かぶきらびやかな風景は、
不思議とワクワクいたしますね。
露店に並ぶチョコバナナやあんず飴が、
私は大好きで幼少期からよくいただきました。

夏祭りといえば!
執事歌劇団の催しもございました。
私もゲストとして参加させていただまして、
以前のハロウィンパーティーとはまた違った試みがございましたので、
新たな気持ちで楽しく稽古に励みました。
皆様には、お楽しみいただけましたでしょうか?
ご感想もお聞かせくださいませ。

配信でもご覧いただけるということですので、
まだご覧でない方ももうご覧になったという方も、是非に。

共に夏を乗り越えて参りましょう!

才木

節目のご挨拶

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

暑さが際立ってまいりまして、
いよいよ夏を感じるようになってまいりました。
私としては間に挟まる梅雨というのが、
なんとも厄介に思われるのですが、
晴耕雨読の精神で乗り切りたいものです。
五月雨は部屋の中から眺めるのが1番ですね。

さて先日は、エクストラティーを小瀧と担当させていただきました。
小瀧の周年の祝いとして始めました
この定例行事も、気づけば3年目。
今回はティーインストラクターを取得した
お祝いも兼ねたものでございました。

お召し上がりいただきまして、ありがとうございます。

この度はロシアンティーという、
伝統的な形をご紹介させていただきました。
ベースといたしましたキームン紅茶と、
ストロベリー&ラズベリージャムの酸味がマッチした
1杯に仕上がったかと存じます。

お楽しみいただけていれば、幸いです。

またこの度は、
当日ワゴン上で紅茶を作成しておりました。
やはり淹れたて・
作りたてが故の美味しさというものも、
あるのではないかと私は考えております。
たまにはシンプルで美味しいものをご用意することが、
エクストラティーとしてあっても良いのではないか。
そんな気持ちでお届けいたしました。

今後も一つの伝統として、
ティーサロンとしての自負を持ちながら、
このような形のものもご用意が叶えばと存じます。

今後もご機会ございましたら、
是非お試しいただければ幸いです。

そして小瀧の更なる飛躍と、
彼の「画伯力」の向上に関してもご期待いただければ。
来年もお楽しみになさってくださいませ!

P.S.
私も4月を持ちまして、
ティーサロンで給仕を許され8年となりました。
9年目も皆様の笑顔が沢山拝見出来るよう、
精一杯努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

才木

ティーカップのススメ

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

アニバーサリー期間が始まりまして、
当家ティーサロンもまもなく19周年。
開館記念日を迎えますと、
いよいよ20周年の節目へと一歩踏み出してまいります。

そんなお祝いのお供として、
当家のティーカップコレクションに
新たなカップを選定いたしました。

日本・大倉陶園より、
「友禅桜」「マイリトルベア」の二客でございます。

友禅桜は、
着物の「友禅」をモチーフに製作されたカップでございます。
大倉陶園の誇る「桜シリーズ」の中でも、
上品さと可憐さが同居した一客と存じます。

お嬢様や奥様方が、
成人式の際にお召しになる振袖でも、
選択肢に上がることの多い友禅。
カップ全体は黒の印象が珍しいですが、
可愛らしいピンクの桜と縁取りや持ち手に
施された金彩との調和により、
華やかなパーティーでもお使いいただける一客ではないでしょうか。

マイリトルベアは、
以前お屋敷にございました「テディベア」の
対になるデザインのカップでございます。
愛らしい見た目は間違いのないところ。
大旦那様から皆様に向けてのアニバーサリープレゼントを、
大切にお使いいただければ幸いでございます。

……

この度は皆様に、
名だたるブランドのことも知っていただければと存じます。

折角ですから、最初は「大倉陶園」から。

大倉陶園と言えば「ノリタケ」傘下のブランド。
元来同一の創業者が立ち上げましたブランドでございまして、
両ブランドは兄弟的な立ち位置にあることが知られております。
その創設は1919年とのこと。

高級洋食器と芸術的価値の高い陶磁器に特化しておりまして、
上質な原材料を使用し、熟練の職人の手作業で
一つ一つのカップが作られております。

代表的なシリーズといたしまして、
「ブルーローズシリーズ」がございまして、
当家でも所有しております。
岡染めという伝統的な技法が用いられておりまして、
ティーサロン創立1周年を祝い作られた「ブルーバタフライ」にも、
この製法による美しい色彩が見られますね。

洋食器でありながら、
日本的なわびさびも感じられる、
静謐な美しさが特徴の大倉陶園。
是非お手にとっていただいて、
間近で確かめてみてはいかがでしょうか。

ちなみに私は、
「うまくゆく 回転木馬」というカップが
気になっております。
実際に拝見したいものです。

ティーサロンでは様々なティーカップを
ご用意しておりますので、
お楽しみいただければ幸いです。
皆様の日々の楽しみの一つになれば、
嬉しゅうございます。

お戻りを心よりお待ちしております。

才木

はるうらら

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

きっとそろそろ春の匂いを感じている頃。
などと考えておりましたが、
最後(と信じている)寒波が襲ってまいりまして、
背を丸めて首をすぼめることしか、
出来なくなってしまいました。

世間的には桜フレーバーが登場し始め、
その到来を心待ちにする空気が流れております。
当家でも桜のフレーバーティー「チェーホフ」のご用意が、今年も叶うようです。
さまざまな紅茶ブランドでも「桜」の文字を見かけますので、
飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね。

季節感を味わうことを意識的にしてみると、
ただ過ぎていくだけに感じる時間が、
少しだけゆっくり流れる気がいたします。
慌ただしい日常の中で、
立ち止まるきっかけになさるのもよろしゅうございますね。

のんびりとなさる時でしたら、
私は小川洋子さんをオススメいたします。
芯がありながら柔らかい語り口の
幻想的な空気が印象的です。
優しい雰囲気がこの季節にピッタリです。
長めのものなら「ことり」、
短編集なら「口笛の上手な白雪姫」が私は好きです。

暖かくなると信じて、
新たな次節の準備もしてまいりましょう。
ごゆっくりお過ごしいただけますように、
ティーサロンやギフトショップでも、
準備を整えてお戻りをお待ちしております。

才木

日誌

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

新年が始まりました!
本年もよろしくお願いいたします。

さて新年一発目は、
「AKEOME」と題しました
エクストラティーをご用意いたします。
相方はいつものあいつ。
日頃は甘いミルクティー等をご用意することが多いのですが、
たまには我々の紅茶を使ってみようかと考えました。

ということで!
相変わらず時任の協力を仰ぎまして、
ニルスシロップとPSGシロップを
調合してもらいました。

そちらを我々の紅茶で割ります。
ニルスのニルス割りとPSGのPSG割りです。
なんのことやらといった字面ですが、
お楽しみいただけますと幸いです。

ただ一つだけ謝罪しなければならない点がございます。
新年ということで華やかな色味にもこだわりました結果、
アイスティーでございます。
是非暖かくした上でお戻りくださいませ。

また二月には、
久しぶりにアントワネットの配膳係を
仰せつかりました。
相方は例のヒゲでございます。
こちらもご期待くださいませ。

そしてヴァンドゥール才木、
また新しいお菓子をパティシエとともに考案いたしました。
甘く食べごたえのあるスティックブラウニーでございます。

いつものブラウニーと異なりまして、
スティック状にカットされておりますので、
お忙しい合間に召し上がっていただくにもピッタリです。
是非お試しくださいませ。

……

お知らせばかりもあれですので。

皆様は今年の目標はお決めになりましたか。
私個人としては、
「インプットを怠らない」というのを掲げました。
漫然と過ごしておりますと、
自分の中にあるものが目減りしていくのを
感じます。
皆様にさまざまなものをお届けするにあたり、
常に新しいなにかに触れることは、非常に大事なことです。

時間をもてあましていた学生時代のように、
知識に対しての貪欲さを取り戻したいと存じます。

効率的にならず、
より豊かにしていくことを目指したい。
時には怠惰な自分を叱咤し、一歩踏み出す。
ただ無理はせずバランスはしっかり保ちたいところです。

書を捨てよ町へ出ようなどという言葉がございまして、
同じような心持ちもございますが、
今は書を持ち町にも出ようとも思いますね。

新年を言葉通りの新しい一年にできるように。
皆様が幸福でいられますように。
心から祈っております。

本年もよろしくお願いいたします。

才木

日誌

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

いよいよ年末でございますね。

良いお年を!

と気持ちが急いてしまいます。さすが師走。
毎年11月を過ぎたあたりから、
そのような心持ちになってまいります。
今年は気温が下がりきらず
ほのぼのとした陽気が続きましたので、
心情の変化も緩やかでございました。
ただ寒さが勢いを増してなだれ込んで来ますと、それが終わりの合図です。

さて本年も大変お世話になりました。
大旦那様に任せていただき、
様々なことをやらせていただきました。
お付き合いいただき、温かいご感想もいただき、
本当に嬉しい限りでございます。

現在ギフトショップでは、
「教えて! 歌劇団先生!」をお出ししております。
ギフトショップ11周年に合わせました、
言わば「的場の山小屋 特別編」。
ある意味では念願のお品でございます。
我々ヴァンドゥールにしか出せない味わいがあるかと存じます。
(美味しい洋菓子というよりは、スルメのようなイメージですが)
お楽しみいただければ幸いです。

またファーストフットマンを拝命し、
1年が経ったようです。
まだまだ何が出来たわけでもありませんが、
大旦那様からお役目をいただいてから、
私なりには努めてまいりました。
ただ毎度思うことではございますが、
いつでも新鮮に、そして物事を多角的に見れるように。
そんな意識を持ってまた更なる一年に、
臨むことが出来ればと存じます。

今度こそ。

 

良いお年を!

才木