いない生き物紹介

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

本日は私が先刻考えた、実際にはいない生き物をご紹介したく存じます。


お嬢様は【グラーブンタン】という生き物をご存知でしょうか。

体長20センチほどで曲がった耳と突出した一本の前歯が特徴のネズミの仲間でございます。

オランダの干拓地に生息する生物でして、グラーブンタンという名前もオランダ語で『穴掘りの歯』といった意味があるそうです。

可愛らしく変わった見た目からペット需要が高く、日本でも求人会社のテレビCMに起用されたことをきっかけに人気に火がつきました。

役割分担♪グラーブンタン♪というCMソングも有名でございますね。

ネズミの仲間ということでチーズを食べると思われがちですが、実はグラーブンタンはチーズを食べると塩分を吸収し切れずに弱ってしまいます。

オリーブやナッツを混ぜた無塩のグラーブンタン専用のフードなどもペットショップでは見かけますので、飼育の際にはそちらを与えると良いでしょう。

オスとメスではメスの方がやや大きく、見分け方としては前足が長く、耳が前に曲がっているのがオス、前足が小さく耳が後方に伸びているのがメスでございます。

名前の由来の通り穴掘りが得意で木の根元にある渦巻き状に盛り上がった土の下にはグラーブンタンの巣穴があるのです。

グラーブンタンは非常に臆病な性格なので、野生の個体が人間の前に姿を見せることはあまりありません。そんな臆病なグラーブンタンにちなみオランダには「グラーブンタンの気まぐれ勇気」なんて諺もあるようで…あれ?

お嬢様?
どちらへおいでになるのですか?

まだ説明の途中なのですが!
お、お嬢様?
お嬢様ぁ!!

隈川

Filed under: 隈川 — 22:00

映画栄耀、映画はええよ

『映画栄耀、映画はええよ』

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

突然でございますがお嬢様、私映画の予告編を作りとうございます。

あ、気は確かでございますのでご安心くださいませ。

何も、映画監督を志そう!などというわけではございません。
私が作りたいのは映画の『予告編』しかも、存在していない、これから撮られる予定もない架空の映画の予告編だけを作りたいのです。

これは百合野と話す与太話に起因するのですが、使用人たちを役者に使い、様々なジャンルの映画でよく見かけるシーンを再現しているだけでしばらくは笑えます。

アクション、コメディ、サスペンス、前売り券の予約特典のストラップ…

想像しただけで楽しそうでございま…え??

お嬢様もご参加なさる??
もちろん!ヒロイン役をご用意しております!

いつかご一緒に制作いたしましょう!
楽しみにしておりますね。

隈川


Filed under: 隈川 — 22:00

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

最近、髪が伸びに伸びております。
そろそろ切りたいなぁ、とは考えつつも庭師との予定もなかなか合わず。(いつも庭師に高枝切り鋏で髪を切ってもらっております)

人生上で最も髪が伸びている状態な気がいたします。

使用人たるもの額に影落とすことなく、お嬢様に表情の全てを晒し、隠しだてなく接するという自身の信条から(マスクは仕方がのうございます)常におでこを出しているのですが、実は前髪をまっすぐに下ろすと唇に届くぐらいは長さがございます。

とはいえ、まだ4、5ヶ月前髪を整えなかっただけですのに伸びるのが早いのでしょうか…。


あ。
ふと、思ったのですが、理髪や身だしなみの文化が生まれてから必ずと言っていいほど斬られ続けているのに、何故未だ人間の髪や爪は伸び続けているのでしょうね。人の進化は終わっているのでしょうか。

それとも長いスパンでの進化の過程が現状で、未来では爪も髪も退化している、とか…??



失礼いたしました、話が脱線いたしました。

うーん、散髪するならばいっそ思い切り短くしたいような気もいたしますが、伸ばすのも良いような…
時任執事や金澤執事に寄せるか、司馬執事に寄せるか…悩みどころです。

お嬢様は夏に向けてどのようなヘアアレンジをお考えですか。拝見できる日を楽しみにお待ちしております。

隈川
Filed under: 隈川 — 22:00

新生活

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

4月
風も暖かくなりましたこの頃、お嬢様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、世間的には新年度。
ついつい新しいことを始めたくなる季節ではございますが、それ以上にこういった節目には今続けていることが本当に必要なことなのか、それともなんとなしの惰性なのかを見極める良いタイミングなようにも存じます。

例えば、続けることで肉体や精神が磨かれることや、僅かでもやりがいや喜びを見出せることならば続けた方が良いでしょう。

問題なのは辞めることで心や時間が豊かになるとわかっているのに、ちょっとした面倒を避けて惰性的に続けてしまっているものです。

当たり前になっている毎日のルーティンを見直すことで、気持ちが軽くなることもございます。

お嬢様が素敵な新生活を過ごせますよう、いつでも応援しております。

隈川




Filed under: 隈川 — 22:00

あんバター

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

先日、給仕の合間を縫って八幡と佐々木とともにクレープを食べて参りました。

八幡、佐々木は2月の終わりということで限定の『伊織』を選んでおりました。

私はあんバターを美味しくいただきました。クレープ、良うございますね。

Filed under: 隈川 — 22:00

チョコレートと紅茶

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

瞬く間に過ぎてしまった1月を充実していた証であろうと前向きに自身に言い聞かせる今日この頃。

そんなこんなの2月でございます。
例年の如くバレンタインにまつわるお品がティーサロンにも充実し、チョコレートをこよなく好む私としては弾む気持ちを隠せません。

お嬢様。
今回はチョコレートにまつわるお話ではございますが、チョコレートがお苦手でしたらその他のスイーツにも通じて申し上げられることも多くございますのでお耳を傾けてくださいましたら幸いです



さて、今回お話ししますのはチョコレートと飲み物のマリアージュについてでございます。

特に魅力的なチョコレートやスイーツを語るうえで紅茶は欠かせません。
(コーヒーも良うございますが、個人的には紅茶派です)

深みのアッサム、ルフナやギャル
爽快感のダージリンやウヴァ、ヌワラエリア
香り高いキームンに至ってはミルクやチーズを使った食品で合わない物を見つける方が難しゅうございます。

パティシエにより計算された上質な甘味とそこに寄り添い引き立てる紅茶たちは、そう
まるでお嬢様と使用人!
切っても切れない関係性!
常にお傍でお役に立ちたい!!
貴方の笑顔を引き出したい!!
(身の程を弁えぬ使用人が勢いで申し上げる妄言をお許しくださいませ)


ちなみに私自身のブレンドももちろんチョコレートに合うようにお作りしてはおりますが、実はそれ以上に気になる紅茶が今月はございます。
古谷考案の『ゴシック』
月替わり紅茶の『orion(オライオン)』
でございます。

アイリッシュウイスキーのフレーヴァーを添えた「ゴシック」のビターともスイートともとれる優美な雰囲気、ロウグロウン由来の深く心地よい渋味はチョコレートとのマッチングが非常に宜しいのではないかと存じます。ビター系のチョコレートにミルクティーゴシックなども宜しいかもしれません。


そして2月限定の「orion(オライオン)」でございますが、ショコラとアーモンドのフレーヴァーはその言葉の響きに反して大人な魅力を秘めてございます。力強く濃厚な口当たりはベリー系のチョコレートやホワイトチョコレートなどと合わせても引き締まった印象を与えてくれそうです。そして余談ですが、この紅茶をいただいていると、以前まだ紅茶係の任を仰せつかるようになって間もない頃、ジャンドゥーヤのフレーヴァーをお勧めしていたことを思い出します。懐かしさのある香りです。



嗚呼、様々な紅茶とスイーツの取り合わせを想像するだけでも何という甘露…

…え?
例えが具体的過ぎないか、でございますか。

いや…その…
お嬢様に胸を張ってお勧めするためには味見係も立派な務めでございまして…
あ!もうこんなお時間でございます!
本日はこの辺りで!

お嬢様も是非ご自身のお気に入りの組み合わせを見つけてお楽しみくださいませ。

隈川

Filed under: 隈川 — 22:00

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

旧年から引き続きティーサロンでの身の回りのお世話、お嬢様のレクリエーションの充実に向けての執務を大旦那様から仰せつかっております。

お役に立てることがございましたら、なんなりとお申し付けくださいませ。本年も宜しくお願い申し上げます。


先日、庭園の噴水周りに薄氷が張っておりましたのを見かけ、今年の冬の寒さは身に沁みると思っておりましたがこれほどまでか!と繁々見入ってしまいました。

氷といえば思い出しますのは幼少の頃。物が凍る、という現象の不思議さに心を奪われて何でもかんでも冷凍庫に入れて凍らせていたことがございました。

その頃はなんとなく
凍る=時間が止まる
というイメージでしたので、時間を操っているように感じていたのでしょうか。

その名残で今でも講堂の冷凍庫(タイムカプセル)にはいつでも沢山のお菓子たちが詰まっております。


しかしながら、決して止まることのない日常の中でも「凍った変わらぬ時間」ではなくて「移ろっても確かな温もりを残してくれる思い出」をご用意できますように尽力いたします。

隈川






Filed under: 隈川 — 22:00

ネーヴェ

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。
ぐんと冷え込みました今日この頃、お変わりなくお元気に過ごしておいででしょうか。

実は今月からティーサロンやギフトショップにて、久方ぶりに自身のミキシングいたしました新しいお茶のご提供が始まりました。

名を「ネーヴェ」と申します。
リンゴの香りを添えて飲みやすくいたしましたルイボスティーをベースに、ドライアップル、スイートクローバーを合わせたカフェインフリーティーでございます。

食事などのおともにはストレートティーとして、ミルクやお砂糖などを合わせてデザートティーとしても楽しめる幅を持ったお茶に仕上がったと自負しております。

カフェインフリーでございますから、ご入眠前にも差し支えず召し上がっていただけます。

特に使われておりますスイートクローバーは頭痛や神経痛などの痛みを和らげたり、リンパの流れを良くしてくれたりと調子を整える上でお役に立てるかと存じます。


ネーヴェはイタリア語における雪。

リンゴと雪でお分かりかもしれませんが、実は白雪姫をテーマにお作りしたものでございます。

誰もが知る物語のように、お嬢様に長くご愛飲いただけるようなお茶でありますように。

隈川
Filed under: 隈川 — 22:00

紅茶の資格の基礎知識

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

ここ数年間でティーサロンには以前にも増して様々な資格を取得する使用人が多く見受けられます。

お嬢様のお役に立ちたいという共通の想いが形を変えてそれぞれの成果として表れる。非常に喜ばしいことでございますね。

さて、今回はそんな資格についてのお話でございます。これまでティーサロンでもご質問を賜る機会の多かった【ティーアドバイザー】【ティーインストラクター】について少しだけご紹介いたします。


ティーインストラクター。
ティーアドバイザー。
これらの資格がその名の通り、紅茶にまつわるものであることは恐らく言わずもがなかと存じます。

では、この2種類の資格にいったいどのような違いがあるのか、ご説明させていただきましょう。


ティーアドバイザー、ティーインストラクターはいずれも国内で最も歴史の深い紅茶関連業者の団体である《日本紅茶協会》様の発行している由緒正しき資格でございます。

同じ発行元ということはインストラクターとアドバイザーに優劣はあるのか、というご質問を頂戴することがありますが、実はそのようなことはございません。

2種の資格の大きな違いを簡略にまとめますと

【ティーインストラクター】
一般の方へ向けての紅茶の正しい知識、技術などをデモンストレーションなどを通じて教えることのできる、一言でいうならば『紅茶の教育者の資格』でございます。座学や実技において人に教える為の深い部分での正しい理解が求められます。

【ティーアドバイザー】
紅茶の流通や茶葉の扱い、ティーサロンや紅茶販売店などにおける実践的な知識を持つと認められた資格でございます。フードビジネスや紅茶以外の飲み物についての勉強も必要であり、飲食にまつわる幅広い活躍が期待されます。


という具合に同じ紅茶の資格ではございますが上位下位といったものではなく、それぞれに活躍の場が異なることがお分かりいただけるかと存じます。

ティーサロンスワロウテイルではこれら2種のいずれかの資格を取得した使用人には大旦那様からご褒美として自身の考案したブレンドをお品書きに載せ、お嬢様に召し上がっていただける権利を賜ることができるのです。

つまり、お品書きの紅茶ページに名前を連ねている使用人は全員資格所有者であるということでございますね。(以前には例外的に藤堂執事のファレノプシスという蘭の香りのお茶などをご提供しておりましたこともございますが)


もちろん資格所有者以外にも屋敷には紅茶の腕前に秀でた素晴らしい使用人たちは沢山おりますが、これらの資格はどちらもお嬢様の召し上がる紅茶に心血を注ぎ尽くしてきた使用人であることの一つの証。

紅茶選びにお悩みの際は積極的に我々にご相談くださいませ。信頼にお応えできますよう責任を持ってお嬢様のお気に召す紅茶をご一緒にコーディネートいたします。

それではお嬢様、どうぞ素敵なティータイムを。

隈川
Filed under: 隈川 — 22:00

気分が上が(up)るリンゴジュース

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

秋らしくなったかと思えば、気がつくと冬の足音が聴こえ始めました今日この頃。急な冷え込みにお嬢様が風邪をひいたり体調を崩してしていらっしゃらないか、心配でございます。

…え?この時期になると隈川は毎年それを言う、定型文になっていないか?でございますか。

そうは仰いましても毎年心配なものは心配なのですから仕方がございません。


ところで、お嬢様。
ここ数ヶ月に渡りティーサロンにて平日限定で月替りのお飲み物をご用意しておりましたことをご存知でしょうか。

ちなみに今月11月は秋の終わりに美味しい「お屋敷のりんごジュース」でございます。


実を申しますと私、イチジク以外にもリンゴに滅法目がございません。
今回のお品は大変おすすめでございます。

熟した甘みを帯びつつも爽やかなりんごの風味、そこに締まりのあるコクを与える赤葡萄のジュレをグラスの底に沈めて。最後は上から生クリームを乗せる。なんたる甘露!

…ええ、お嬢様、仰る通りでございます。美味しくないわけがございませんね。


こうしてご説明しておりましたらまたいただきたくなってまいりましたね。

…?『また』ということは一人先駆けてもう飲んだのか…?

あ。

いや、えー、そのー…
パ、パティシエがリンゴを好んでいる私に是非試飲をとくださったのです!
折角のご好意を無碍にするのも使用人として、否!紳士道に反するかと存じまして!

ほ、本日はこれにて失礼いたします!

隈川
Filed under: 隈川 — 22:00