年の瀬のご挨拶。・・・気が早いでしょうか?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

とうとう師走となりました。
年末の挨拶には、少し早いのですが・・・。

「今年もお世話になりました」(深々と一礼)

さすがに、まだ実感が湧きませんね。
師走という言葉通り、目まぐるしいほどの忙しさがないと、年の瀬の気分が出ないものでございます。
まあ、こういった気持ちや雰囲気などは、日々が過ぎれば自然と醸成されていくものでもございますから。

大掃除、門松の支度、餅つきに年賀状・・・。
年越しの前に、準備しなければならないことは山のようにございます。
もちろん、世界中が楽しく過ごすクリスマスも忘れてはいけません。
眩いイルミネーションの下、賑々しくお祝いをいたしませんと。

このように今月の予定を考えておりますと、やはり居ても立っても居られない気持ちになって参りました。
とはいえ、バタバタと忙しなく走り回るのは使用人の役割。
お嬢様方におかれましては、お心に余裕を持って、穏やかな気持ちでいただけるよう、心を配らなければなりません。

本格的なメリークリスマスと年の瀬のご挨拶は、やはりティーサロンにて直接申し上げるのがよろしゅうございますね。
お嬢様方のご予定も目白押しかとは存じますが、時折はポット一杯の紅茶をお召し上がりになって、憩いの時間をお過ごしくださいませ。

どうか、満ち足りたお気持ちで、今年の締めくくりを迎えられますように。

 

十一月は、なんの月?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

ほんの少し前まで、暑さにあえいでいたと思ったら、朝夕は上着が必要なほど肌寒い日々がやって参りました。
最近、たびたび話題に出ることでございますが、とうとう日本の秋が失われてしまったかのようでございます。
そんな中でも、十一月だけは短いながらも、秋の面影を感じられそうです。

十一月。
秋の終わりと冬の始まりの狭間。
これといった行事もなく、その月らしさというものを思い出すことは難しゅうございます。
しかし、ものは考えようでございまして、年末になりますとバタバタと忙しくなり、一年をゆっくり振り返る余裕もなくなってしまうもの。
このなにもない透明な一か月で、今年を思い返してみるのも一興のような気がいたします。

また、使う機会も少なくなってしまいましたが、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋という言葉もございます。
駆け足で秋が過ぎ去ってしまい、すぐに冬の気配も忍び寄ってまいります。
せめて、今月だけは秋の楽しさを存分にお楽しみいただければ幸いです。

なにもないと思っていた十一月でも、けっこう忙しくなりそうでございますね。
お嬢様方、どうぞお風邪など召しませぬよう、重々ご自愛くださいませ。

そろそろ、厚手の上着と冬の寝具のお支度もしませんと。

今年もやって参りました。

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

とうとう十月となりました。
お待ちかねのハロウィンがやってまいります。
いまや国民的な行事となりましたね。
恐怖と楽しさが一体となった、めくるめくような夜が今から楽しみでございます。

さて、ハロウィンを楽しむことといえば、さすがは本場のアメリカ、どうやら一日の長があるようでございます。

あらゆる世代で思い思いの仮装を披露するのはもちろんでございますが、ドラマの中でもありえないようなモンスターが登場したり、少しだけホラーな味つけをした展開などがありまして、ハロウィン要素をいかに取りこむか、脚本家も心血を注いでいるように見受けられます。
それを受けた出演者たちも実に楽しそうに、番外編的な物語を盛り上げております。

フォトブックやイベントなどで、普段とはうって変わった姿を披露するのも、もはやスワロウテイルの恒例となりました。
使用人たちの思わぬ一面が自然と現れてくるのが、とても興味深く、たいへん面白いものでございます。
司馬も、お嬢様方に感想をお聞きするのが毎年の楽しみとなっております。
海外ドラマに負けず劣らず、使用人一同、大いにハロウィン気分を盛り上げてまいりますので、どうか今月いっぱいおつきあいくださいませ。

では、紅葉にはまだ早いようでございますが、代わりにカボチャのオレンジが印象的なこのシーズン。
皆様にとって、愉快でスリルに満ちた毎日でありますようにお祈り申し上げております。

良き眠りを。

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

 

まったく、厳しい残暑でございますね。
長すぎた夏にも、さぞ飽き飽きされたことかと存じます。
ただ、ようやく少しずつ落日も早まり、わずかではございますが、秋の気配を感じるようにもなって参りました。
涼しい風にお顔をほころばせるようになるまで、どうぞ今しばらくご辛抱くださいませ。

 

暑さに酷使されたお体に、そろそろお疲れを感じる頃かとも存じます。
元気にお過ごしいただくには、規則正しい生活は大原則。そして、それを支えるには、良質で充分な睡眠が不可欠でございますね。
ちなみに司馬は、まれに昼間の執務などで就寝前に緊張がほぐれない時は、ウィスキーやブランデーなどの蒸留酒を、ドライクランベリーをつまみに、ほんの一口ほどいただくことがございます。
ええ。ほんの一口だけでございますよ。

 

英語圏では、寝る前に軽くお酒を飲む習慣があり、それを「ナイトキャップ」と呼ぶことがあるとか。就寝前にリラックス効果のあるお酒を飲むことで、眠りにつきやすくするという意味合いだそうです。

 

お嬢様方におかれましても、心地よい睡眠をお取りいただきたく存じまして、この度、ギフトショップにてあるお品を登場させていただきました。
名づけて、司馬のナイトキャップ。
バランタインファイネストというウィスキーで煮つけたクランベリーを忍ばせたパウンドケーキでございます。

 

お嬢様方への寝酒代わりにとご用意いたしましたが、それほど強烈にアルコールを感じるものではございません。
洋酒由来の芳醇な香りと、クランベリーの爽やかな風味をお楽しみいただければ幸いです。
ギフトショップにお立ち寄りいただいた際には、ぜひともお手に取ってくださいませ。

 

ただ、過ぎたるは及ばざるが如しとも申します。
あまりお酒が過ぎますと、かえって深い眠りを妨げるということもございますので、このお菓子をつまみにして、さらに甘いリキュールを一杯などは、どうかお控えくださいませ。

 

では、秋の到来を夢に抱きつつ、今宵は安らかにお休みなさいませ。
お嬢様方の枕元に、司馬のナイトキャップがお供にあれば、これに勝る喜びはございません。

 

暑中お見舞い申し上げます。

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

もはや言い飽きてしまいましたが、本当にお暑うございますね。
真夏日、猛暑日、異常気象・・・。
毎日のようにこんな言葉を耳に致します。
日本の夏の情緒はどうなってしまったのでしょうか?

 

楽しい夏休みの到来といえど、朝からの激しい陽射しに、少々心がひるむ日々が続いております。
お嬢様方は、夏の日々を楽しく元気にお迎えでいらっしゃいますか?
いつも明るくお元気なお嬢様方のことでございます。
このような心配は杞憂に終わりますよう、司馬は切に祈っております。

 

さて、せめて健康にいい栄養素でもご紹介しましょう。
それは“ビタミンB1”でございます。
豚肉、玄米、大豆、ナッツ類、うなぎ、魚卵などに多く含まれているとか。
糖質をエネルギーに変えるのを助ける効果がありまして、不足すると、疲労感や食欲不振、神経系の不調を引き起こす可能性もあるそうです。
というわけで、今月のディナーにシェフがご用意いたしましたお肉料理の“白王豚のソテー タイム香る赤ワインソースで”は、たいへんお勧めでございますよ。
暑気でお疲れのお体を労わるため、ぜひともご賞味くださいませ。

 

中途半端な精神論では対応できないほどの暑さが続いております。
バランスの良い食事と、早寝早起きの規則的な生活が、まず何よりも大切でございますが、ご無理は厳禁でございます。
冷房などを上手に活用し、水分補給や塩分補給、不調を感じたら、ためらいなく休息をお取りくださいませ。

 

それでは、これからの夏本番、なんとかご無事にお過ごしくださいませ。

 

夏が始まります。

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

 

七月。
いよいよ夏の始まりでございます。

 

海水浴、川遊び、スイカ割り、山登り、バーベキュー。
盆踊り、花火大会、夜店の焼きそば、綿あめ、トウモロコシ、ヨーヨー釣り、金魚すくい。

油断していると、たちまち溶けていくアイスキャンディー。
透き通った小鉢に、山盛りのかき氷。

高原の避暑地、涼しい夜風に吹かれながらの読書。
余興に語られる恐ろしい百物語。

大輪のひまわり。
水辺を彩る蛍の光。
天空に横たわる天の川。

 

思いつくままに、夏の楽しさを連想する言葉を挙げてみましたが、まだまだ尽きません。
早くも先月の末あたりから、本当に暑い日々が続いております。
ついつい億劫になりがちではございますが、こうして連想を繰り広げていきますと、やはり夏は楽しいものなのだな、という実感が湧いてまいります。

心躍る日々は、これから数か月は続くことでございましょう。
お嬢様方、照りつける日差しなどにめげることなく、楽しく毎日をお過ごしくださいませ。

 

ただし、海や山などへお出かけの際は、くれぐれも事故に遭わぬよう、用心のために、必ず使用人を護衛にお連れ下さいますように。
いくら楽しい夏とはいえ、あまりにも開放的になりすぎず、淑女らしい立ち居振る舞いをお忘れなきよう、こちらも重ねてお願い申し上げます。

 

それでは、紫外線や熱中症の対策はくれぐれも念入りに、どうぞご自愛くださいませ。

 

雨と言の葉

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

梅雨の時節がやってまいります。
梅雨を表す言葉には、「五月雨」「青梅雨」などもあります。
木々の緑に、うすく煙るように降り注ぐ雨粒が、目に浮かんでくるようでございますね。

日本語は、古来より雨を表す言葉が大変に多いようでございます。
強い雨脚や雨粒が地面を叩いて、周りが白く見えることから「白雨」。
夏に暗く濃い雲から降る「黒雨」。
珍しいのは、激しい夕立を表す「銀竹」という語も。
その他にも、「糸雨」、「笠時雨」、「狐雨」などなど・・・。
これは少し趣を異にしますが、赤い花の散る様子を雨に例えて「紅雨」という言葉もございます。
雨の情景が、いかに暮らしに馴染んでいるのか伺い知れますね。

雨がちの鬱陶しい日々でございますが、先人の残した言葉をたどり、その情景を感じられれば、なにか風流に思えるような気がいたします。
庭先にこんもりと大輪を咲かせている紫陽花でも眺めつつ、言の葉を紐解いてみるのもよろしいのではないでしょうか?
素晴らしく良く晴れた青空を待ち望みつつ・・・。