季節迷い、ただ春を待つ

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

春の光を集めたようなミモザの花が花屋の軒先を彩る今日この頃。
気候といえば温かくなったかと思えば真冬に逆戻りしたかのように身体の芯まで冷やす極寒の日があったりと春、まだ定まらずといった様子。
体調など崩されておりませんか。

葉山でございます。

さて先日春を探しに少しばかりお散歩に出かけたのであります。
その日は朝から雲も少なくお日様がぽかぽかと心地よく暖かい天気のよい日でございました。

ソメイヨシノは先日の雪もあってか蕾はまだ硬く開花まではまだしばらくかかりそうな様子。そんな中濃いピンク色の大きな一重花で長い期間楽しめる「河津桜」や薄紅色でやや下向きに抱えこむように咲く「大寒桜」、花弁が完全には開かず下向きに咲く「寒緋桜」等の早咲きの桜はまさに見頃で今まさにこの時は己が主役であると主張するかのように堂々と美しく咲き誇っておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花の蜜を求めてメジロが寄って来ては枝々を渡り止まるたびにヒラヒラと桜の花びらがゆっくりと時間をかけて舞い降りる様に心からの安らぎを感じるのでした。

 

そしてどうしても見たかった目的の春を告げる花、それはミモザ。

花屋やドライフラワー等ではこの時期よく目にしますが大きな木に咲くミモザを拝見する機会は少なかったので今が見頃だと聞いて居ても立ってもいられなくなったのであります。

ミモザは伸びた枝の先に日の光に照らされシルバーがかった緑色の葉の先にフワフワと優しく柔らかく丸く小さな可愛らしい黄色い花をたくさん咲かせておりました。
その姿はさながら「もうすぐ春だよ。ピヨピヨ」とさえずっているヒヨコの集団のようでございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道、ふと、お嬢様にもこの光景をお見せできたならどれほど素敵であろうかと考えておりました。黄金色に輝く花々は、きっとお嬢様のお心にも、やさしい春を届けてくれるに違いございません。

もうすぐ訪れるであろう春を心待ちにし心癒された「ミモザの日」が過ぎたとある1日。
いつも温かくお声をかけてくださるお嬢様に感謝の念を抱き、どんな時も陰ながら応援しております。

さあ御屋敷に戻りアニバーサリーの準備をいたしましょう。

梅、寒苦を経て

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

突然の寒波によってもたらされたお屋敷の雪景色。雪を見て無邪気に心躍らせる子供心もいつしか忘れ、ただただ寒いその状況に大きく白いため息を吐きザクザクと雪を踏みしめながら給仕終わりの夜道を歩き帰路についたのでした。
見慣れたはずのいつもの景観も雪が舞っているだけで別世界の見知らぬ景色のように思えて非日常を感じ少しばかり得をした気分になった節分も過ぎた2月のはじめ。

半ば頃になると温かく感じられる日も増えたものの寒暖差や気圧、着るものに悩まされるのでした。そして聞き及ぶところによると例年よりいくらか早い花粉飛来の知らせからお嬢様を案じ憂慮せずにはいられないのでした。

とはいえ春の足音が聞こえ始めたのも喜ばしき事実。
百花の魁たる梅の花の知らせを耳にすることも増え、それなら満開といかずとも愛でに行かねばと近くの庭園に足を運んだのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか和の静けさを感じるその佇まいは花は小さく可憐で控えめで上品。
寒空の中漂う香りは甘く優しく心地がよい。
どんな気候でも同じ時期に咲く安心感と厳しい寒さの中でも蕾が開く強さに私も頑張らねばと明日への活力を頂きました。

 

満開の頃には使用人を誘いピクニックにでも行きたいなと思うのでした。

そうそう「燕たちの井戸端会議」にゲストで出させて頂いた折、私の好きな花について少々お話させて頂いております。もしよろしければご覧くださいませ。

葉山

巡りの節目に添えるご挨拶

あけましておめでとうございます。

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

昨年の無事と今年一年の無病息災、心願成就を願い早朝のまだ暗い中、元日の御祈祷をして頂いた後、初日の出は拝見できなかったものの背筋の伸びる様な寒さの中ゆっくりと明るくなる川辺を歩きながら、こうして元気に新年を迎えることができあらためてお嬢様のお側に仕えられることに心から感謝の念を抱き、そして身の引き締まる思いを感じたのであります。

お嬢様にとって本年が心安らぐ時間に満ち、笑顔が多き日々となりますよう心より願っております。

 

さて私、新年も早々にアイスチューリップの花畑に出かけたのであります。
この時期に照準を合わせるため夏から秋にかけて低温処理し冬に春が来たと錯覚させ早く咲かせるチューリップ。
寒さの中で咲くため長く楽しめるのが大きな特徴でございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤や黄色、白にピンクそれに紫。一面に広がるチューリップ畑はそれはもう優しい美しさに溢れ寒さと時間を忘れたくさんの元気をいただいたのであります。

 

お嬢様に新年のご挨拶できることを楽しみに、お屋敷でお帰りをお待ちいたしております。

本年もよろしくお願いいたします。

葉山

歳末につきご挨拶

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

 

花屋の軒や街中どこを見てもポインセチアの花で溢れまさにクリスマスシーズン到来といった様子。

振り返ると時が瞬く間に過去へと通り過ぎて行く感覚。時の流れの速さに毎年この時期になると驚かされるのであります。
あっという間に今年も残り僅かでございます。

 

本年は年始めに「誠心誠意」の言葉を掲げ1年お嬢様方にお仕えしてまいりました。
しかしながら本当にお力添えできていたのか、お助けしお支えできていたのか、今胸に問いかけております。

 

日々の給仕や様々な催し物に参加させて頂いた中で、思い返すと幾度となくお嬢様のお言葉や微笑みであったり寛大なお心遣いに励まされた1年でございました。

本年の御厚情に深く感謝申し上げます。

 

迎える新しい年がお嬢様にとって穏やかで実り多きものでありますように心からお祈り申し上げます。

 

今年最後に拝見した赤と白の薔薇をのせて。

 

 

 

 

 

 

 

体調お崩しになりませぬよう十分にご自愛くださいまして良い年をお迎えください。

葉山

彩秋

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

葉山でございます。

 

心地よかった秋風もここ何日かでめっきり肌寒く感じ夕暮れの空にも冬の気配がにじむようになりました。

 

体調を崩されたりしておられませんか。

 

さて、ビルの谷間だけを見上げておりましてもなかなか感じることができませんが街の街路樹や少々足を延ばせば山々は正に紅葉の季節真っ只中。
綺麗に赤や黄色に色づいたイチョウやもみじを見ていると長かった夏の喧騒から静かに訪れる冬への季節の移り変わりを教えてくれているようで、そんな情景の中に身を置くとその美しさに心を奪われるのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し遠くまで来ましたが風が吹けばもみじやイチョウの葉が舞い降る中を歩くとウキウキと心が躍り、綺麗な落ち葉の絨毯を見ると横になってこの儚い一時を楽しみたい、そんな衝動をおさえきれずにはいられないのでした。

 

こうして年々短くなりつつある尊い秋を満喫した一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こちらはダリアの花でございます。
私が大好きな花。
今年も多種多様な花々が見事に華麗に優雅に堂々と咲き誇っておりました。

それでは朝晩はとても冷えますれば暖かくしてお休みくださいませ。

妖艶たる繊細美

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

葉山でございます。

日中汗ばむような日もありながら朝晩はめっきり冷え込む日が増えた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

先日、曼珠沙華の花を求めて出かけてまいりました。
予定では一面真っ赤に染まった曼珠沙華畑に行きたかったのですが予定が合わず、それならばと水辺に綺麗に咲いているところを写真に収めるべくお散歩へ。

曼珠沙華は不思議な魅力を持ち合わせた花でございます。

花の形は実に神秘的。四方に広がる花弁と6枚の花びらはまるで火焔のよう。

学術的には「リコリス」と呼ばれ日本では秋の彼岸の頃に咲くので「彼岸花」。「曼珠沙華」は仏教的な呼ばれ方でサンスクリット語で天界に咲く花を意味し見る人の心を清め吉兆をもたらす花とされております。
しかしながら一方で日本文化としては「地獄花」や「幽霊花」等の異名を持ち厄災を運ぶような禁忌とされる言い伝えも残る花。
そんなミステリアスな二面性を持ち合わせているからこそ、こんなにも魅了されるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて帰り道ハロウィンの飾りで街は賑やかに。

お屋敷もハロウィンの準備をしっかり整えお嬢様方のお戻りを心待ちにしております。

初秋の出会い

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

葉山でございます。

夕暮れが少しづつ長くなりつつある今日この頃ようやく秋の気配が忍び寄るのを感じ少しばかりホッとしているところであります。
お嬢様はいかがお過ごしでしょうか。

 

先日、お散歩のさなか本当にたまたま偶然見つけたさほど広くはない公園で夏から秋口に綺麗に咲く可愛らしい花を見つけ大変癒やされました。

その公園はさほど広くはないものの数十種類の木花が植えられておりまさに一面お花畑でした。

ポーチュラカ、ハイビスカス、ケイトウ、ペンタス、ランタナ(シチヘンゲ)、小さいながらもしっかりと大地に根をはり太陽の日を浴び気持ちよさそうに風になびいているその姿に感動すら覚えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

園内には可憐に咲く花を求めて蝶達が蜜を吸い蜂達が蓄えの為蜜を集める様子もうかがえました。

他にもユウゼンギクやアスター、ペンタス、センニチコウ、芙蓉等も美しく咲いておりました。
秋バラやコスモスは数輪花を付けていたもののこれからといった様子でございました。

こんなにも心躍る公園を見つけ、人や物に限らずこのような出会いにも心から幸運を感じずにはいられないのでした。