“エカテリーナ”

我が敬愛せしお嬢様へ。
緩やかに水銀計の目盛が短くなり、窓硝子の凍る朝も増えて参りました。
これから冬がやって参りますね。

薄雪と霜に染められる大地。空を閉ざす灰色の雲。真銀に染まる月。彩度を失う世界。
時任としては冬は好みの季節でございますが、唯一、お嬢様方が風邪などお召しにならないかだけは心配です。

どうかお嬢様の周りだけは暖かく、初春のごとき新緑色の世界が包みます様。

…いや、そんなん無理なのは存じておりますゆえ、どうか温かい上着を羽織り、お布団を早々に一枚増やしてくださいませ。
お嬢様の笑顔なしには。使用人一同とても冬を乗り越えかねますゆえに。

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秋の夜長のとある日

お嬢様、お坊ちゃま、機嫌いかがでございましょうか? 金澤でございます。

秋も深まり、何をするにも心地良い季節でございます。
四季の中で秋が一番好きな方は多いのではないでしょうか?

そんな秋のある夜、早めの夕食だったせいか夜中にお腹が空いて仕方ありません

食べ物は何も無い・・・

ちょっと出かける事にしました。

突然話が飛びますが、
彼女との付き合いも一年半になろうとしています。

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番外編/秋の夜長にカクテルを

わが敬愛せしお嬢様へ。

あの陽光の横行する夏が嘘のように通り過ぎ、季節は駆け足で秋へと移り変わりました。
ともすると冬へと駆け抜けてしまいそうなほど、一挙に肌寒くなっておりますゆえ、お嬢様におかれましては、お出かけの際きちんと上着をお持ち頂き、くれぐれもお風邪など召されぬようご自愛下さいませ。

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