純白に想いをはせて。

司馬でございます。
皆さま、お健やかでいらっしゃいますか?
そろそろ汗ばむような陽気も増えてまいりました。
しかしながら、初夏の緑風はからりとして、とても爽やかでございます。
皆様方におかれましても、快適な日々をお過ごしいただければ、と常々お祈りいたしております。
さて、六月も間もなくでございます。この月の風物詩といえば、いささか単純でございますが、ジューン・ブライドという言葉をつい連想してしまいます。

つい先ごろ、英国王室におきましてもロイヤル・ウェディングがございました。
もちろん、各国VIPとの親交も厚い当家の大旦那さまのこと、こっそりとパーティーにご列席なさったのですが、お忍びゆえ、お嬢さまがたをお連れすることも叶わず、つくづく残念でございましたのでしょうか。
専用機にご搭乗なさる寸前まで、めったにお見せにならない口惜しそうなお顔を浮かべておいででございました。
私もお供を仰せつかるかと存じまして、ついに本場の英国執事の方々と知遇を得られるかと、内心で楽しみにしておりましたが、結局は留守番役を仰せつかりました。
少々残念ではございましたが、お優しい大旦那さまのこと、パティシエにお命じになりまして、使用人たちにも、めでたさのお裾わけをご用意してくださいました。
まるでウェディングドレスを想わせるような可愛らしいショートケーキでございます。
一日のお仕事を終えてから、甘口のシャンパンと共にいただいたのでございますが、その上品なクリームの甘さと、後味の爽やかなイチゴの酸味も素晴らしく、疲れもたちまち吹き飛びまして、大旦那さまのご好意に感謝しつつ、ぐっすりと眠りにつくことができました。
よろしければ皆様方におかれましても、この季節はぜひとも、シャンパンやデザートワインなどでスイーツとのマリアージュなどお楽しみいただければ幸いにございます。
その時は、どうぞ胸に純白の想いを抱いてくださいませ。
では、今回はこの辺りで失礼いたします。