瑞々しい季節の輝き

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

葉山でございます。

 

6月の半ば梅雨入りしたばかりだというのに、もう真夏日と熱帯夜に迫らんとする「暑さ」の予報を聞きお嬢様、お坊ちゃまはもちろんのことお屋敷で給仕に従事する皆の体調を心から心配する今日このごろでございます。

雨が降る日も増え、気圧の変化と湿気にうんざりしながら日々を過ごしておりますと心も沈みがちになるもの。
そんなとき私はこの季節に元気に綺麗な華をつける花々を見て英気を養います。

 

というわけで今月もお散歩に行って参りました。
今回は少しばかり欲張って春薔薇と紫陽花と花菖蒲を求めてでございます。

 

まずは春薔薇から。
その広大な薔薇園に着くと敷地内いっぱいに咲き誇るたくさんの種類の薔薇たちに出迎えられ、あまりの感動的な光景に大きな声で叫びたい。ああ、そんな衝動を抑えつつその中に身を置きゆっくりと一輪一輪愉しんでゆきます。

春の薔薇は休眠期間に蓄えた栄養を一気に使うため大輪で華やかな花をつけます。色合いは気温の上昇とともに一斉に咲くため明るく鮮やかな色合いになることが多いのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に素晴らしかった。必ず来年も足を運ぼうと心に誓うのでした。

 

次は紫陽花。
最近は名所とはいかなくても立派な紫陽花をよく目にするようになったような。

丸々と立体的に「がく」が変化した装飾花の集合体が美しい手毬咲き。
装飾花が額のように周りを飾り真花を作品として芸術を織り成しているがく咲き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなに雨が多く塞ぎ込むような日でも紫陽花の花が綺麗に色づくために必要な雨なのだと思えば憂鬱な気分も少しは晴れるのでした。

 

そして今年、一番の発見はこの菖蒲園を見つけたこと。
花菖蒲はアヤメ科アヤメ属に属する初夏を彩る大きく綺麗で優雅な花。
その花の色の組み合わせは数千種類にもなるのだとか。
私、存じておりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

似たものに、アヤメ、カキツバタ、アイリス等があります。自生地や花びらで見分けます。難しい、私はまだ自信がないのでもっと学びたいと思うのでした。

しかし花菖蒲、こんなに素敵な花と各々が特徴的な彩を持っていたとは。
これを知れただけでも大きな収穫でした。

 

梅雨を乗り切るためのたくさんの英気や活力をいただきました。
さあ、また明日から頑張りましょう。

日誌

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様。

中島でございます。

 

梅雨の候 お変わりなくお過ごしでしょうか

この間、冬用の寝具を一通りメンテナンスし夏用の寝具に切り替えましたが、その後やっぱり寒くて冬用に切り替えた中島でございます。

ちなみに最近夜暑くて寝苦しいので間も無く夏用に切り替える予定でございます。

 

そんな気温の変化に苦しんでいる私でございますが、お嬢様方はお元気でお過ごしになられていらっしゃいますでしょうか。

 

ティーサロンでは今月から9月までの期間

すべての紅茶がアイスティーにしてお召し上がりになっていただけるようにございます。

 

いつもの紅茶もアイスティーになるとまた違った魅力を発見できるかもしれませんね。

 

今月もお嬢様のお帰りをティーサロンにてお待ちしております。

梅雨冷えの肌寒い日もありますが、くれぐれもお体を大切にしてくださいませ。

赤?白?青?

お嬢様方、夏至も近づいておりますがご機嫌いかがでしょうか?_

あらためまして、香川でございます。

季節の変わり目でございますね。
お身体の具合はいかがでございますか。

香川にはマッサージ等の知識は皆無なのでございますが、
不調な部位をさするだけでも(「ゲートコントロール理論」というのだそうでございます)鎮痛作用が得られるということを最近知る機会がございました。
季節柄もしお身体の変調などあった際はお試しくださいませ。

まだ必要ないわよなんて言われるかもしれませんが、今度誕生日プレゼントに藤堂執事の背中でもさすって差し上げましょうか。
それよりも肩をもみなさいとか言われそうな気もいたしますが。。

さて今回の日誌のタイトルでございます。

赤、白ときたら
香川のことだからワインでしょ?

いえいえお嬢様、頭の中はお酒のことばかりなんてことはございませんよ。

マッサージの話題が出たから筋肉の色?
まあ確かに速筋や遅筋は短距離や長距離にそれぞれ分類されて、お色自体も赤や白…

、、違いますお嬢様。
私ごときで脳筋を語っては失礼というものでございます。

もう一色、青があるではございませんか。

さようでございます!
赤肉、白肉、青肉でございますね!

結局肉?とおっしゃらないでくださいませ。
メロンのお話でございますから。

三元牌が頭に浮かんでいた方はロン!だけ聞くとドキッとすることもございましょうがご安心ください、メロンでございます。

…、ちょっぴり話がそれましたが、、
旬を迎えるメロンを使った今月のご夕食のデザート。
サロンにてもうお試しになられましたか?
みずみずしく仕上がったお品は、この時期の湿度の高さも忘れさせてくれますね。

時にメロンは野菜なの?果物なの?と議論されることもございますが、
確か正確には野菜でしたでしょうか。
果実的野菜?果菜?
…まあ難しく考えず、ほおばっていただいてからにいたしましょうか。

夕暮れ時にはもうご別宅の近く、、というお嬢様にも、
今月の後半はメロンソーダ風のアイスクリームもご用意しております。
さて何色かは是非お手元でお確かめくださいませ。

お早いお帰りを心よりお待ちしております。

Voorpret

じりじりと焦がれる夏の気配を感じられる気候に移行してまいりました。

向日葵が咲き誇る季節を今か今かと楽しみに感じている能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

お屋敷で迎える幾度めの夏。私はやはりこの季節がとても大好きです。

幼少の頃を振り返ってみると、今も心に残る思い出が存在しているのは、

いつもいつも蝉時雨が降り注ぎ茹だるような暑さを伴う夏でございました。

 

毎年のように祖父に連れて行ってもらった、甲子園のアルプススタンド。

ボーイスカウトで一週間ガスも電気もない環境で生きた山奥のコテージ。

学生時代に仲間と共に悪戦苦闘しながら挑戦した見よう見まねの海釣り。

 

たくさんの思い出が紡がれる夏。私にとって特別な季節でございます。

お嬢様にとりましてはいかがでございましょうか。

 

暑くて外に出るのが億劫だったり、高温多湿によって御髪に迷われたり。

お屋敷のレディーといたしまして、様々なご不安ごとがございますよね。

 

そのようなご事情の中でも忘れられない夏だったと振り返られますように。

そして、お嬢様の人生という名のアルバムに、色鮮やかに残りますように。

 

この季節を、私も大切に生きていきたいと思います。

 

能見

真珠の卵

影山でございます。

6月24日に影山、時任で

『真珠の卵』

というエクストラティーをご用意させていただきます。

6月の誕生石『パール』の色をイメージしてお届けいたします。

今回はカップの中に卵が入っております。(本当の卵ではございません)
その卵を割ることで味や色に変化が生まれます。

また、
よりお味に深みをもたせるため、

シェイカーを使用してお作りいたします。

お嬢様に優雅なひとときをお届けできるよう尽力いたしますので、

是非ティーサロンにお越しくださいませ。
杯数に余裕を持たせてご準備しておきますね。

うつろ

隈川でございます。

お嬢様にももしかしたらご経験があるかもしれませんが、人間は心の芯が失われるとこれまで普通にできていたことができなくなってしまいます。

心の芯というのは人によってそれぞれで、夢であったり、物であったり、ペットや植物であったり、誰かとの関係であったり、長く信じてきたクレドであったり。心の根幹の部分でございます。

その芯が揺らぎ、なにかのきっかけで抜けてしまうとそこはうつろとなり、ふとしたとき、呼吸をするようにあらゆる感情を呑み込んでゆきます。

美しい景色から目を背けたくなる。
素晴らしい音楽が響かなくなる。
誰のどのような言葉もふさわしくない、名前のない澱のようなものだけが心に残ります。

これまであたりまえにできていたことが、わからなくなってしまうのです。

このうつろの埋め方に答えはなく、きっとすぐに埋まるものでもありません。
けれど、少しずつ、すこしずつ、傷口が治っていくように痕を残しながらうつろは塞がってゆくのかと存じます。

もしも、お嬢様がいつか心の芯を失い、ご自分のなかのうつろとの向き合い方がわからなくなったとき、これまで通りができなくなってもどうか焦らないでください。強くあろうとなさらないでください。

私も上手にはできておりませんけれど、弱くて不器用なままで、それでも丁寧にゆっくりと向き合うつもりです。

使用人という存在にできることを、もう一度はじめから考えてゆこうと思っております。

隈川

雨と言の葉

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

梅雨の時節がやってまいります。
梅雨を表す言葉には、「五月雨」「青梅雨」などもあります。
木々の緑に、うすく煙るように降り注ぐ雨粒が、目に浮かんでくるようでございますね。

日本語は、古来より雨を表す言葉が大変に多いようでございます。
強い雨脚や雨粒が地面を叩いて、周りが白く見えることから「白雨」。
夏に暗く濃い雲から降る「黒雨」。
珍しいのは、激しい夕立を表す「銀竹」という語も。
その他にも、「糸雨」、「笠時雨」、「狐雨」などなど・・・。
これは少し趣を異にしますが、赤い花の散る様子を雨に例えて「紅雨」という言葉もございます。
雨の情景が、いかに暮らしに馴染んでいるのか伺い知れますね。

雨がちの鬱陶しい日々でございますが、先人の残した言葉をたどり、その情景を感じられれば、なにか風流に思えるような気がいたします。
庭先にこんもりと大輪を咲かせている紫陽花でも眺めつつ、言の葉を紐解いてみるのもよろしいのではないでしょうか?
素晴らしく良く晴れた青空を待ち望みつつ・・・。