日誌

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。
久保でございます。

窓の外から聞こえる雨音が、今日はなんとも心地よく響きます。

6月の朝は、空気もしっとりとしていて、まるで季節がひと息ついているかのようでございますね。

木々の葉も濡れながら、静かに揺れておりました。
こういう静けさの中で過ごす時間も、案外悪くないものでございます。

日々の暮らしの中でふと立ち止まると、
何気ない風景や音、香りに心が動かされることがございます。

温かい紅茶の湯気、雨に濡れた土の匂い、お屋敷の誰かの笑い声。
そういったささやかなものに気づけること、それ自体が、
「人生の醍醐味」なのではないか、そんなことを思ったのでございます。

けれど、その一方で、「挑戦」というのもまた、人生の味わい深さのひとつだと感じます。
慣れたことだけを繰り返していては、確かに穏やかではございますが、
どこか物足りなさを覚えることもあります。

わたくし自身、不器用ながらも新しいことに手を伸ばしてみることがよくあります。
最初は戸惑いもございますし、時には「なんでやろうと思ったんだろう……」と
後悔めいた気持ちに襲われることも、正直ございます。

それでもやっぱり、「やってよかったな」と思える瞬間が来るのです。
うまくいかなくても、「私、ちゃんと向き合ったな」って、
小さくても胸を張れる気がするのです。

人生の醍醐味と言うのは、
穏やかな幸せに包まれることと、
少しだけ勇気を出して自分を超えてみようとすること。
その両方があるからこそ、毎日がちゃんと「自分のもの」になるのではないかと存じます。

たとえ転んだとしても、笑って立ち上がればよろしゅうございます。

誰かに見せるためじゃなく、自分のために。
そうやって積み重ねていく一日一日が、きっと何よりの宝物になるのではないでしょうか。

 

 

雨が続くと、つい色んなことをじっくり考えてしまいますね。
そんな時間も私は大好きでございます。
お嬢様はどんなことを考えておられますか?