暑中お見舞い申し上げます。

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

もはや言い飽きてしまいましたが、本当にお暑うございますね。
真夏日、猛暑日、異常気象・・・。
毎日のようにこんな言葉を耳に致します。
日本の夏の情緒はどうなってしまったのでしょうか?

 

楽しい夏休みの到来といえど、朝からの激しい陽射しに、少々心がひるむ日々が続いております。
お嬢様方は、夏の日々を楽しく元気にお迎えでいらっしゃいますか?
いつも明るくお元気なお嬢様方のことでございます。
このような心配は杞憂に終わりますよう、司馬は切に祈っております。

 

さて、せめて健康にいい栄養素でもご紹介しましょう。
それは“ビタミンB1”でございます。
豚肉、玄米、大豆、ナッツ類、うなぎ、魚卵などに多く含まれているとか。
糖質をエネルギーに変えるのを助ける効果がありまして、不足すると、疲労感や食欲不振、神経系の不調を引き起こす可能性もあるそうです。
というわけで、今月のディナーにシェフがご用意いたしましたお肉料理の“白王豚のソテー タイム香る赤ワインソースで”は、たいへんお勧めでございますよ。
暑気でお疲れのお体を労わるため、ぜひともご賞味くださいませ。

 

中途半端な精神論では対応できないほどの暑さが続いております。
バランスの良い食事と、早寝早起きの規則的な生活が、まず何よりも大切でございますが、ご無理は厳禁でございます。
冷房などを上手に活用し、水分補給や塩分補給、不調を感じたら、ためらいなく休息をお取りくださいませ。

 

それでは、これからの夏本番、なんとかご無事にお過ごしくださいませ。

 

葉月

厳しい暑さが続いておりますが、お嬢様いかがお過ごしでしょうか。

乾でございます。

今年の立秋は8月7日 暦の上ではもう秋の気配が立ち始める日。
この暑い最中何かの間違いではないかと思えるほどでございます。
もともと立春や立夏、立冬などの24節気は大陸性気候の中国内陸部で成立し日本に伝わったとの事。
海に囲まれた日本列島は立秋を過ぎてもしばらくは猛暑が続きます。
ただ、手紙や文書等の時候の挨拶が残暑になりますのでご注意を。

立秋を過ぎて残暑となりましても夏バテにご注意くださいませ。

お嬢様のお帰り、そしてご質問を心よりお待ちしております。

八月

シンプルな薄い桃色に少しだけあしらわれた刺繍模様が素敵なレターセット。
私には似合わないものだと思いながらも、フルーツがたくさん実ったシールと一緒に購入いたしました。目的は桃といちごです。

なぜ、私に似合わぬこんな可愛らしいものを集めたのかと申しますと、実は最近読んだ作品の影響でございます。

『想いを伝えることは簡単なことでございますが、想いを伝えることはとても難しいことである』

まるで矛盾している言葉ではございます。

しかしながら、この言葉は本質を得ております。

例えばでございます。
感謝を伝えるはありがとうと口にします。
謝罪をするときはごめんなさいと言います。
応援する時は頑張れと声を張ります。

どれも簡単に伝えられる言葉でございますが、シュチュエーションが変わったり、伝えるべき相手が変わると、その簡単が簡単でなく難しくなる時がございます。

私が最初に思い浮かべたのは、地元で実家を守っている両親です。

長年、無償の愛を私に注いでくれて、わがままを聞いてくれて、私を育ててくれた二人には、上手く感謝を伝えられない時があります。

面と向かってありがとうと伝えようとするとどうしても恥ずかしさが出てしまいます。

けれど、感謝を伝えることは大事なことである。さらに言うと伝えられる時に伝えなければその意味がないとも、作中で語られて、私は意を決しました。

私の伝えたい想いは上手く言葉にできただろうか。

そんな一抹の不安を抱えながら、返事を待つのも少しだけ楽しいと思う今日この頃でございます。

日誌

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。

暑さが日に日に厳しくなる中、いかがお過ごしでしょうか。

お屋敷の中で、冷たいグラスの氷がゆっくりと溶けていくのを眺めておりました。

決して給仕をサボってるわけではございません!決して!

窓がないため外の風は感じられませんが、ふと冷房のそよ風が心地よく、暑さの中にひと息つけるひとときでした。

そんな中、グラスの氷が知らぬ間に減っているのに気づき、

誰かがこっそり味見をしているのかもしれない…
などと想像してしまいました。

もちろん、わたくしの豊かな想像力の産物に過ぎませんが。

こうした小さな気づきや変化は、静かな日常にひとさじの動きをもたらしてくれるように存じます。

変わらぬ毎日でも、ほんの少しの違いが心にささやかな刺激を与えてくれるのでございます。

夏の暑さは時に厳しいものでございますが、そんな風が心に涼やかな余韻を残してくれることもございます。

小さな驚きや喜びが、お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様の八月にも届きますように、心より願っております。

それでは私は日誌を認めながら、もう少しだけ涼みたいと存じます。