Pizza cat and ornamental foliage plants

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。

冴島でございます。

ハロウィンが終わり秋も深まったと思ううちに、いつの間にかクリスマスも近づいておりました。体調などにお変わりはございませんでしょうか。

体調も崩れやすい時期にございます。

お身体冷やさぬようにお気をつけくださいませ。

突然ではございますが今回は私の家族を紹介させてくださいませ。

8月下旬頃より私の部屋には新しい住民が日々増えてございます。

と申しますのも観葉植物のことでございます。

只今の時期は寒くなって参りましたので落ち着いて参りましたが一時は歯止めが効かぬほどの勢いで私の部屋に新しい住民が増えてございました。

本日はその中よりいくつか住民を紹介したく存じます。

お暇でございましたら是非お付き合いくださいませ。

まずはデスクの上にいるこのグループにございます。

 

 

 

 

 

そして天井からは吊るされたこんなグループもおります。

この住民達は水と空気中の養分のみで育つという変わったもの達でございます。

 

 

 

 

 

住民の中では一番大きいどっしりと構えた3本が絡みあったこんな植物や刀のように鋭く尖ったこんな植物も。

 

 

 

 

 

 

 

最後に部屋の入り口を守るグループにございます。

 

 

 

 

 

 

まだ他にもおりますが今回はこのくらいにいたしましょう。

 

どの植物も私の部屋を柔らかく彩ってくれております。

今まで観葉植物など育てたことのない私でございますので試行錯誤の日々でございます。

土を替え、肥料を与え、水と日の光を与える。

普段外を歩く時やお屋敷や身の回りで咲く木や草花が当たり前にすることでさえ初めて育てる私には非常に新鮮なことでございました。

植物の反応は非常に素直でございます。

朝元気なく萎びていた植物の葉も水を与え日光を浴びせると夜にはピシッと立ち上がって参ります。

ここまで順調に育っている植物でございますがひとつ心配がございます。

私の部屋にある植物はそのほとんどが温かい地域のものにございます。

そしてどの住民もまだまだこれから大きくなっていく子供でございます。

私と共に冬を越すのは初めてにございますので寒い環境に耐え冬を越せるか家主として私の力量が試されます。

そして最後に忘れてはいけないのが私の同居人たちを見守るこの猫でございます。

 

 

 

 

 

 

 

この猫とは植え替え用の鉢と土を探してる時に出会いました。

この通りなんとも言えぬ虚無的な表情でピザを回す姿に惚れ込み私の部屋の植物の守り神として連れ帰った次第にございます。

きっとこれからもそのなんとも言えぬ表情でピザを回しながら植物を見守ってくれるのでしょう。

これらの植物たちはこの3ヶ月くらいで一気に増えたものでございます。

植物達はすぐに仲間を呼んで参ります。

これからの季節、寒くなって参りますので新しく増えることはなかなかないかと存じますが当家フットマン久保にもそのうち部屋がジャングルになるのではと心配されておりますが私もそのようになるのではないかと心配でございます。

観葉植物にはリラックス効果や空気清浄効果、調湿効果など実用的な効能もございます。デスク上などにおける小さいものもございますのでインテリアとしてもお楽しみいただけるかと存じます。お嬢様、お坊ちゃまがお出かけなさる際、見かける機会がございましたらお手に取られるのも一興かと存じます。

また今回のお話をお楽しみ頂けましたなら植物の詳細や近況はこの先の日誌やティーサロンにてお仕えする際にお話できれば幸いでございます。今回の日誌で紹介しきれぬものなどもおりますゆえまた折を見てお話致します。

それでは温かい紅茶と共にティーサロンにてお帰りをお待ちしております。

 

冴島

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。
米澤でございます。

自室では常に加湿器を稼働させて、もこもこの着る毛布なるものを着用してぬくぬくと過ごしておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

よく様々な方と夏派か冬派かでよく議論になりますが、
お嬢様、お坊ちゃまはどちら派でしょうか。

私は圧倒的に冬派でございます。
冬は夏に比べて人によって重ね着で服装のこだわりを感じることもできますし、冬の朝のひんやりとした空気の中で散歩やランニングするのも良いですね。
そして何より暖かい服装で布団で暖まるのが1番幸せを感じる瞬間でございます。

学生の頃はサッカーをやっておりましたので、
部活動の朝の練習がある日には寒さと闘いつつなんとか布団から抜け出し、白い息を吐きながら霜を踏む音を楽しみながら冬が来たなあ…なんて思うのも好きでした。

大人になってからは朝の練習のようなものはなくなってしまいましたが、たまには早起きをして暖かい飲み物を片手に散歩してみようかと存じます。

某お菓子のきのこ派orたけのこ派や海派or山派など様々な論争がございますが、その人のこだわりや人柄もなんとなしにわかる気がしてこの様なお話をするのが個人的には楽しゅうございます。

ですので、ティーサロンにお戻りいただいた際にはぜひお嬢様、お坊ちゃまは夏派か冬派かお聞かせいただけますと嬉しゅうございます。

またこの時期はやはり体調を崩しやすいので、普段から暖かくして体調にはお気をつけくださいませ。

2025年も終わりが近づいておりますが、
来年の2026年も変わらずお側でお仕えさせてくださいませ。

少し早い挨拶ではございますが、
良いお年をお迎えください。

米澤

Icarus

両手両足ぶんでこと足りるくらいの朝を迎えると、もう新しい年なのですね。

どれほどドラマティックな初夢を見られるか期待している能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

本年もあと残すところ僅か、ポインセチアが美しく映える季節でございます。

シナモンとジンジャーの紅茶の香りが執務室をあたたかく満たしていきます。

本邸での執務を終えて、一日を振り返りながら日記をしたためておりますと、

お屋敷の厨房から何やらシェイカーと氷がぶつかる音が鳴り響いております。

 

毎年の恒例行事となりました能見&八幡のオリジナルカクテル「雨の御堂筋」。

私の生まれ故郷でございます浪花の古き良き風情を感じていただけますように、

西の地に存在しておりますソウルドリンク「ひやしあめ」を使用いたしました。

八幡とともに思案いたしました「雨の御堂筋」を例年通りにご用意いたします。

 

昨年までは私がカクテルレシピの開発を一貫して執り進めておったのですが、

本年は打って変わりまして、八幡がいちからオリジナルで思案しております。

英国の陶器ブランド「ウェッジウッド」が東洋の世界を表現するかのごとく、

私には見えなかった浪花の魅力をグラスの中で表現してくれることでしょう。

 

これぞ、今まで積み上げてまいりました共同制作の楽しさ、でございますね。

どのようなご感想を賜ることができるのか、今から心躍る思いでございます。

 

少し早いご挨拶となりますが、お嬢様。本年は誠にありがとうございました。

現状維持は衰退という言葉を胸に様々な挑戦をしてきたと自負しております。

ときには手を伸ばしすぎて、蝋の翼が溶けそうになったこともございました。

それでも幾度も飛び立つことができたのは、紛れもなくお嬢様のおかげです。

 

この感謝の気持ちを胸に、来年もあなたのお傍でお仕えさせていただきます。

次は、私がお嬢様の背中をそっと支えることができますように。

 

よいお年をお迎えくださいませ。

 

能見

日誌

冬の気配がいよいよ深まり、街の灯がひと際きらめく季節となりました。

吐く息が白くほどけるたび、十二月の静かな厳かさが胸の奥へと染み入り、ティーサロン内にも柔らかな緊張と高揚が満ちております。

 

本日の日誌には、心の底から湧き上がる大切な思いを記しておきたく存じます。

毎年、能見と共に心を尽くして創り上げている“年に一度だけの雨の御堂筋”が、今年もいよいよ二十二日にお披露目の日を迎えます。

 

この一杯は、単なる一杯ではございません。

一年に一度だけ、たった一度の季節に向けて、色の深さ、香りの立ち上がり、舌に残る余韻、そして氷が奏でる微かな響きまでも丁寧に確かめながら、何度も試作を重ねて形づくられていく、特別な存在でございます。

 

今年もまた、能見と肩を並べて準備に臨めたことが、私にとって何よりの喜びでございました。

同じグラスを見つめ、迷ったときには互いの言葉がそっと背中を押す。

淡々とした日々の中にあって、この“一年に一度のカクテル”は、まるで冬の宝石をふたりで磨き上げているような時間でございます。

ふとした瞬間に思いが重なり、「これが今年の一杯だ」と静かな確信が胸に灯ったあの時の手の温もりは、今でもはっきりと思い出せます。

 

この特別な一杯を、お嬢様にこそお召し上がりいただきたく存じます。

グラスを傾けたときにふわりと立つ香りが心を包み、味わいの余韻が師走の慌ただしさをそっと和らげ、お嬢様の日常に穏やかな灯りを添えることができましたら――それこそ、この一年に一度のカクテルが存在する理由でございます。

 

二十二日は、一年の締めくくりにふさわしい特別な一日。

どうかその日、お嬢様がこの一杯と過ごされる時間が、冬の記憶に静かに寄り添う優しい光となりますように。

 

お嬢様がグラスにそっと触れられるその瞬間を、胸の奥に確かな高鳴りを抱きながら、お待ち申し上げます。

Ultima Forsan

今年もエクストラティー「ウルティマフォルサン」の時期がまいりました。

伊織でございます。

 

 

初めてこのウルティマフォルサンをお出ししたのが2015年、気がつけば10年目を迎えておりました。

もうすぐ終わり、ほとんど終わり、そのような意味の名でエクストラティーは、常々年末間近のせわしい時期にお届けしてまいりました。

1年を振り返り、1杯のお茶をもってお嬢様への年末のご挨拶とさせていただく、そうした思いを込めたものです。

 

 

年が変わるからといって、急に物事が大きく変じることなんて稀なことです。

とはいえ、ほんのささいなことが引き金となってあるべき物が無くなってしまったり、いたはずの人が消えてしまったり、信じていたことがウソになってしまったり、考えたくはありませんがそうした事が起こりえるのもまた世の常です。

 

 

「あたり前をあたり前だと信じ込まない」ということを学ぼうとしては挫折してきた過去が、ウルティマフォルサンのご提供に影響しているのだと感じています。

「疑う」ということはネガティブな思考ではありません。慎重であり、賢明な答えへの大事な一歩です。

 

 

さて、かくいうわたくしは慎重な1年を過ごせたのでしょうか?

答え合わせまでもうあと1年慎重に待ってみるとします

貴方との春を

影山でございます。
2025年もありがとうございました。
怒涛のように過ぎ去ったこの一年。
普段は過去を振り返らず日々過ごしておりますが、この12月日誌を綴る時だけ一年を振り返ることにしております。

お嬢様と過ごしたこの一年、
とても楽しゅうございました。
最高ではなかったとしてもその時出来る最善を目指し続けるのがわたくしの努めだと思っております。
不思議なものでして、あの時は最善を尽くしてやれたと思っていても、今振り返るとあぁ、あそこはもう少し上手く出来たのになと思ってしまいます。
少し間を空けてから自分自身を見つめ直すというのは案外大切なのかもしれませんね。

お給仕にしても、歌や踊りにしても、絶対になくてはならないのが健康です。
最善を尽くすというのは言い方を変えれば、コンディションが一番いい状態で挑むことだともいえます。
わたくしは春からトレーニングを始めていたのですが、トレーニング内容や食べ物、時間帯など上手くコントロールが出来ないまま今年が終わってしまったなと感じております。
ですので来年は
わたくしにとってのベストルーティンを見定めてコンディションを整えたいと存じます。

お嬢様と過ごせる時間を少しでも楽しんでいただくために。

今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

母の温もり

小さな頃母親が作ってくれていた抹茶。

思い返してみるとその頃から朝お茶を飲むとホッとする習慣が出来ていたのかもしれません。

目を覚ます為にコーヒーを頂戴する事もございますが、誰かに淹れていただいた一杯というものは特別な感情をいただけるものなのかもしれません。

この感覚を忘れない様にお給仕に勤しみたいと思い直す今日この頃でございます。

我々はその安堵感をお届け出来ておりましょうか。
もし、それを見失ってしまう時があるとしたらまた共に見つけていきたいものでございます。

思い出す事に、見直す事に遅いという事はないと信じてございます。

見失い続ける事さえなければそれで良い気がいたします。

さて、本日はほうじ茶とアッサムのブレンド「リリス」をお淹れいたしました。

諸説ございますが、リリスは初めての女性の神とし、自分の正義を持ちながら生き抜いた象徴。

その温もりをお嬢様に。