母の温もり

小さな頃母親が作ってくれていた抹茶。

思い返してみるとその頃から朝お茶を飲むとホッとする習慣が出来ていたのかもしれません。

目を覚ます為にコーヒーを頂戴する事もございますが、誰かに淹れていただいた一杯というものは特別な感情をいただけるものなのかもしれません。

この感覚を忘れない様にお給仕に勤しみたいと思い直す今日この頃でございます。

我々はその安堵感をお届け出来ておりましょうか。
もし、それを見失ってしまう時があるとしたらまた共に見つけていきたいものでございます。

思い出す事に、見直す事に遅いという事はないと信じてございます。

見失い続ける事さえなければそれで良い気がいたします。

さて、本日はほうじ茶とアッサムのブレンド「リリス」をお淹れいたしました。

諸説ございますが、リリスは初めての女性の神とし、自分の正義を持ちながら生き抜いた象徴。

その温もりをお嬢様に。