すっかり季節も移り変わりました
あたらしい環境のもとで
芽吹いた若葉のように小さな可能性を
この一年でどれ程大きく咲かすことができるか
一歩ずつ一歩ずつ
また前を向いて進んでまいります
SWALLOWTAIL
すっかり季節も移り変わりました
あたらしい環境のもとで
芽吹いた若葉のように小さな可能性を
この一年でどれ程大きく咲かすことができるか
一歩ずつ一歩ずつ
また前を向いて進んでまいります
4月22日。
わたくしにとって、大切で、どこか心があたたかくなる一日でございます。
久しぶりに執事としてのお仕事をさせていただき、
こうしてまたお嬢様のおそばに立てましたこと、
とても光栄で、何よりもうれしく思っております。
お変わりなく優しく迎えてくださったお嬢様のお姿に、
胸がいっぱいになってしまいました。
お嬢様。
いつもやさしく接してくださり、本当にありがとうございます。
その笑顔やことばに、わたくしはたくさんの力をいただいております。
これからも、一つひとつのことを大切にしながら、
お嬢様の毎日が少しでも気持ちよく、安心して過ごせますように、
心を込めてお仕えしてまいります。
今日という日に、また執事としてのお役目を果たせたこと、
心から感謝しております。
この幸せを胸に、やさしい気持ちのまま本日は就寝させていただきます。
いつもそばに
いちばんそばに
さて。
夜空でも見にお散歩行こうか
チャムハムくん
佐々木でございます
お屋敷警備犬見習いらしく
しっかり
見守るんだぞ
チャムハムくん
佐々木
ご機嫌麗しゅう、隈川でございます。
世の中にはどんどん便利なものが増えて、かつて描いた未来というのは地続きでやってくるのだなぁ、と思うこの頃でございます。
伝統を重んじる当屋敷に身を置いておりますと、過度に科学的な物や近代的な物を主人の目に入れないことが暗黙の了解と申しますか、それが当たり前に感じるようになります。
とはいえ、近頃は本場英国の執事たちも最新機器を使いこなし、スケジュール管理や連絡の利便性が向上したことにより以前にも増して行き届いた執務を実現しているそうです。
ここからは私の持論ではございますが、新しい物や流行をハイカラすぎる、雰囲気にそぐわないと突き放すのではなくいかに伝統に組み込んでゆくかが大切なのではないかと最近は思います。
すべてを便利にする必要はございませんが、そこで生まれた余力をもっと有益に主人の為に注げるのであれば、それは素晴らしいことかと存じます。
なにより、重んじるべき伝統の正体を自分の頭で考えることを放棄すれば、そこには化石的な意地しか残りません。
あえて手のかかる手段を選択することにより生まれた想いが、本物のしきたりを作ってゆくのでしょう。
昔、伊織が申しておりました。
「便利すぎてもよくないんだよ」
という言葉は塩梅を自分で考える大切さも込められている気がします。
そういえば、私も屋敷に勤める以前はそれなりに世間一般の若者らしく流行であったり最新技術に興味がありました。
…え??
スマートフォンが普及し始めてから20年経ってる??すでに世間的には伝統的な技術…
さ、左様でございますか。
20年…
隈川
お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。
普段歩いている何気ない道でも角度を変えて見てみると少し変わった顔をしていることをご存じでしょうか。
先日、まだ日が登る前、月明かりと街灯だけを頼りに心赴くままに歩いておりました。
明るい時に見えているものが暗がりだと見えない。当たり前のことであるけれど、しかしながら、実際に見てみることで、理解できるものがございます。
ここには小さい花が咲いていたと、ここには少し古びた看板があるなと、ここには少し小洒落た絵が書いてあると、思い返しながら歩く道は普段の道よりも楽しいものがあります。
その少しの変化を知ることで改めて目に見える情報を確かめる楽しさを、今まで目についていなかった新発見を教えてくれることでしょう。
何気ない幸せはいつも近くに潜んでいると聞いたことがありますが、どうやら私は身近な幸せを見つけるのが上手なようでございます。
お嬢様、お坊ちゃまも、普段の道を少しだけ角度を変えて見てはいかがでしょうか?
もしかしたら小さな幸せがそこに潜んでるかもしれません。
お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。
この度、大旦那様から命を賜り、ティーサロンにてお給仕をさせていただくことになりました。
室戸(むろと)と申します。
日々、学業や社会勉強を頑張っておられるお坊ちゃま、お嬢様がゆっくりと紅茶やお食事をお楽しみいただけるよう、誠心誠意お仕えいたします。
それでは、お坊ちゃま、お嬢様のご帰宅を心よりお待ちしております。
司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?
初夏の心地よい陽気が続き、色鮮やかなツツジの花が目にも楽しい五月となりました。
朝晩の寒暖差が少し心配でございますが、どうぞご油断なくお体をご自愛くださいませ。
さて、皆様はすでにご存じでしょうが、5月の4日にはある記念日が定められております。
司馬の愛してやまない映画、「スターウォーズの日」でございます。
劇中の名台詞 “May the Force be with you.”( フォースと共にあらんことを。) のMay the Force とMay the 4th (5月4日)をかけた語呂合わせに由来がございます。
昨年の五月には、このスターウォーズとの出会いと、いかに感銘を受けたかを日誌で語らせていただきました。
その際に、続編である「帝国の逆襲」について、いずれ認めさせていただくことを予告いたしましたが、今回はそのお話をさせていただきます。
あくまで個人的な感想ですので恐縮ではございますが、どうぞおつきあい下さいませ。
記念すべき第一作から三年後、ルーカスフィルムが送ったこの続編に、司馬は大変な衝撃を受けました。
片田舎で育ち、鬱屈とした青春を過ごしている主人公が、偉大なる指導者に見いだされて才能を開花、ヒロインを救出し、さらには銀河を救う戦いで大功績をあげるという、典型的なおとぎ話のような「新たなる希望」から大胆に一転、今作は主人公サイドが徹底して不利な状況に置かれ続けます。
緒戦での大敗から、仲間たちは離れ離れになり、最終的に主人公のルーク・スカイウォーカーは出自に関して驚きの秘密を知らされます。さらに自身の片腕すらも切り落とされて親友のハン・ソロは冷凍状態のまま、敵対勢力に奪われて、失意のままに結末を迎えます。
劇中では、ルーク自身の心の闇を暗示するような描写もありまして、娯楽大作だった前作からこんな続編が生まれるとは想像すらできませんでした。
しかしながら、この悲惨な状況に満ちたお話があったからこそ、スターウォーズは後々まで続く偉大なシリーズに成長したのではないでしょうか?
現に、この後にもハリウッドは何本もの続編娯楽シリーズを世に送り出しますが、三部作の二本目はたいてい主人公サイドが、敗北または不利な状況で結末となるパターンが続出します。
今作を鑑賞した後、人生には必ず挫折という局面があるということを、まざまざと思い知らされた気がいたしました。
アクションに満ちた娯楽大作として成立していながら、そのような厚みに満ちたストーリーを提供した今作は、司馬に取りまして生涯忘れられない一本となりました。
あくまで主観ではありますが、前作よりも好きな一本でございます。もし、マイベスト映画を五本上げろと言われましたら、確実にこの作品はラインナップに入ることでしょう。
そして、「帝国の逆襲」からさらに三年が過ぎ、本当に心待ちにしておりました三部作の最終編「ジェダイの復讐」がやってくるのですが・・・。
これ以上は、また来年にお話をいたしましょう。
皆様方におかれましても、生涯忘れらない衝撃的な作品に出合えますことを、心よりお祈り申し上げております。
“May the Force be with you.”