5月

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

普段歩いている何気ない道でも角度を変えて見てみると少し変わった顔をしていることをご存じでしょうか。

先日、まだ日が登る前、月明かりと街灯だけを頼りに心赴くままに歩いておりました。

明るい時に見えているものが暗がりだと見えない。当たり前のことであるけれど、しかしながら、実際に見てみることで、理解できるものがございます。

ここには小さい花が咲いていたと、ここには少し古びた看板があるなと、ここには少し小洒落た絵が書いてあると、思い返しながら歩く道は普段の道よりも楽しいものがあります。

その少しの変化を知ることで改めて目に見える情報を確かめる楽しさを、今まで目についていなかった新発見を教えてくれることでしょう。

何気ない幸せはいつも近くに潜んでいると聞いたことがありますが、どうやら私は身近な幸せを見つけるのが上手なようでございます。

お嬢様、お坊ちゃまも、普段の道を少しだけ角度を変えて見てはいかがでしょうか?

もしかしたら小さな幸せがそこに潜んでるかもしれません。