日誌

本日は、お嬢様の催し「アントワネット」にて、配膳係を務めさせていただきました。名前の通り、優雅で気品あるこの場に、自分が果たして相応しいのかと少々緊張しながらのスタートです。そんな私を支えてくれるのは、頼れる先輩、才木。

普段の才木は温厚そのもの。何事にも柔らかい笑顔で接し、場の空気を和ませる達人です。今日も本邸では「肩の力抜けよ!お嬢様は味方だから」と冗談交じりに励ましてくださいました。その言葉にどれほど救われたことか。

しかしいざ本番、お嬢様の前に立つ瞬間、才木の表情は一変します。冗談好きな先輩が見せる、まさに「やる時はやる」その姿。ワゴンを押す、絶妙な動き、そしてお嬢様への礼儀正しい仕草。何一つ乱れのない、その姿勢に思わず「使用人の鏡だ」と見惚れてしまいました。

お嬢様の優雅な微笑みを目にしながら、デザートをお運びする緊張感といったらありません。それでも才木が背中で教えてくださる「おもてなしの心」を見習いながら、なんとか役目を果たせたのではないかと思います。

それにしても、デザートの美しさには感嘆しました。色とりどりのスイーツが花のように盛り付けられ、まるで芸術作品のよう。お皿の上に広がるその世界に、配膳しながらも心が躍ります。

無事に任務を終えた後、才木が「よくやったな」とポンと肩を叩いてくれました。その一言が、どれほど嬉しかったことか。温厚で頼りがいのある先輩と一緒に務められた今日を、私はきっと忘れないでしょう。

 

 

という夢を見ました。お嬢様もゆっくりお休みくださいませ。

 

これからも才木に追いつけるよう、そしてお嬢様にもっとご満足いただけるよう、日々精進してまいります。

ゆずのオランジェットアイス

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

この度、大旦那様のお許しを得て、私の考案したフットマンアイスをご提供させていただく運びと相成りました。
その名も『ゆずのオランジェットアイス』です。

私がオランジェットを口にしたのは成人してからのことですが、初めて食した時はその美味しさに面食らいました。
その驚きを皆様にも体験していただき、オランジェットを更に世に広めていけたらという普及活動の一環でもあります。
オレンジよりもさっぱりしたゆずを使用し、アイス単体でもさっぱりとした風味でお召し上がりいただけます。
チョコレートはアイスの温度で固まらないように調整させていただきました。
とろりとしたビターチョコレートと香り高いゆずのマリアージュをお楽しみくださいませ。

えっ?立春・・・

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

二月の初めに迎える二十四節気のうちのひとつ、立春。
今年はなんと、百二十四年ぶりに、三日がその日にあたります。
というのも、春分の定義は、太陽が真東から昇る日ということでございますので。
地球の自転と暦の関係から、わずかではあっても、このような変動が起こってしまうのですね。

 

この世に生をなしてから、ずっと変わってはおりませんので、立春は四日とばかり思いこんでいました。
そもそも、季節の行事がずれることなどは完全に思案の外、まったく意表を突かれたとはこのことで・・・。

 

・・・あ、ということは。
大変です!すっかり失念しておりました。
今年は節分も一日早まって、二日になるということでは?
これは、本当に一大事でございます。
こうして筆を執っている時間もあまりございません。
豆まきの準備や、恵方巻の用意を急がなくては!
果たして、いまから間に合いますでしょうか。

 

というわけで、今回はこの辺りで失礼させていただきます。
もし、もしも、でございますが、お屋敷での節分のご用意が不十分でございましたら、これは司馬の不明の為す所。
どうか、他の使用人たちを責めないでやってくださいませ。

 

では、暦の上ではようやく春を迎えることとなりますが、むしろ寒さの頂点はこれからやって参ります。
どうぞ、ご油断なさらずに、暖かな陽射しがやって来る日々を、もう少しだけお待ちくださいませ。

polyhedron

チャイ作りに没頭したことで、実体験でスパイスの効能に気付きました。

執筆段階では、まだまだ本年の初夢を見られていない能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

お嬢様、ひと月前、年始に掲げた目標はまだ覚えていらっしゃいますか。

そろそろ初心を忘れてしまうタイミングかと存じまして申し上げました。

頭の中に記憶を残しておくことはなかなかに難しいものでございますね。

 

先日、自室に設置しておりますワインセラーの整理に取り掛かりました。

その中の一本に目がとまり、エチケットをまじまじと眺めてしまいます。

 

『Bourgogne Rouge 2001ーブルゴーニュ・ルージュ2001ー』

 

2001年ヴィンテージ⁉︎

 

そういえば数年前、ふらふらとお屋敷の近郊を歩いていたときの話です。

マーケットに並んでいたのを数奇の感情で購入したのを思い出しました。

セラーにしまいこんで以来、その姿を見ることはございませんでした。

 

このワインが世に出て干支が二周も回っていることに驚きが隠せません。

いつかの機会に、使用人たちとテイスティングをしてみたいと思います。

 

能見

如月

暦の上に春は立ちながら、厳しい寒さが続いております。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

今年の立春は2月3日でございます。

体感的には毎年、雨水(今年は2月18日)を過ぎたあたりで少々春めいてくるような気がいたします。

寒いのは苦手でございますが、冬独特の冷たい乾いた空気は故郷を思い出させてくれるので冬が終わるのが少し寂しい気も致します。

まもなく春が訪れます。

今年の花見は何処か遠くまで足を延ばしてみたいと思っております。

 

今月はウグイスを折ってみました。

 

 

 

 

 

 

お気に召して頂ければ幸いでございます。

 

お嬢様のお帰りをお待ちしております。

ジャネーの法則

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌いかがで御座いましょう、金澤でございます。

年が明けたと思いましたらもう1月終わりです。時が経つのが年々早く感じます。
この心理現象には何があるのか?気になって調べてみました。
ありました
19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネーが唱えた法則があります。
「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する

この法則は歳を取るにつれて人生における一年の比率が小さくなるため、体感として時間が早く感じられるとの事です。
詳しくは長くなりますので気になりましたら「ジャネーの法則」でお調べ下さい。
実際、一週間単位、一日単位でも違いがあります。
お休みの日に一日中家でごろごろネットサーフィンをして過ごす一日と、目標計画をもって過ごす一日とではぜんぜん時間の感じ方が違います。
ん?お話が微妙にズレた感がありますが、まあとにかく時間が本当に早くなるわけではございませんので、自分自身でしっかり目標を立て、一日一日を大切に過ごしてまいりましょう。

といいつつ休日の昼下がり布団の中でゴロゴロと日誌の文章をネル私でした。

『GOOD DAY I・N・G』♪

第三十六回ピュアティーの魅力

新年明けましておめでとうございます。
お嬢様、お坊ちゃま。
年明けの忙しさも徐々に落ち着き始めた今日この頃。
そんな日常の安らぎをあたえるティータイムに相応しい紅茶をご紹介させていただきとうございます。

それでは参りましょう、新年一回目のピュアティーの魅力の幕開けでございます。

 

それはあなたにとってどのような紅茶でございますか?

??「それは世界三大紅茶の一つにして紅茶のシャンパンでございます。」

 

紅茶のシャンパン?
紅茶とシャンパンにどの様な関係が?

そう、本日は誰しも耳にしたことのあるであろうダージリン紅茶、当ティーサロンでは〝モルフォ〟の魅力に私自身と伊織のインタビューを交えて迫ります。

確かに紅茶の世界では良く耳にしますダージリンではございますがその詳細はと言いますと、

ダージリンとは、インドのダージリン地方で栽培される、世界的に名高い紅茶でございます。その高貴な香りと繊細な味わいから「紅茶のシャンパン」と称され、多くの紅茶好きの方に親しまれております。

ダージリンは収穫時期により以下の種類に分類され、それぞれ独自の風味を楽しむことができます。

1. ファーストフラッシュ(春摘み)
繊細でフローラルな香り。明るい金色の水色と爽やかな渋みが特徴でして新芽のフレッシュさを活かすためストレートで召し上がるのがおすすめでございます。

2. セカンドフラッシュ(夏摘み)
ダージリンと言えばのセカンドフラッシュは紅茶のシャンパンと言われる所以でもあり、マスカテルフレーバーと呼ばれる熟した果実のような香りで深い琥珀色が魅力。豊かで滑らかな味わいを持ち、ダージリンの代表格でございます。

3. オータムナル(秋摘み)
落ち着いた熟成感のある香りと濃厚な味わい。濃い水色が特徴で軽食やスイーツとの相性が良い紅茶でございます。

これらはそれぞれの季節の気候や土壌の影響を受け、唯一無二の風味を生み出し、特にストレートでお召し上がりいただくことで、その香りと味わいを最大限お楽しみいただけます。

そして当ティーサロンのモルフォはインドのダージリン地方にあるマカイバリ茶園のセカンドフラッシュでございます。

伊織「良質な茶園であるマカイバリで育ちましたダージリンはダージリンの中のダージリンと言える素晴らしい香りと味わいでございます。」

伊織「名前のモルフォは世界一美しい蝶とも言われますモルフォ蝶から名付けました。また、モルフォ蝶は見る角度により様々な青のグラデーションを見せ、季節により変わるダージリンの香りと味わいにも重なります。」

食前酒やウェルカムドリンクとして親しまれるシャンパン。
2025年と言う年を味わうために是非、紅茶のシャンパンで迎えようではありませんか。
ご帰宅の際にはモルフォのご用命を。

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは今年もよろしくお願いいたします。
お嬢様、お坊っちゃま