プライムたちの夜

朝夕は秋色が深まり寒さが厳しくなって参りました。お元気にお過ごしでしょうか?藤堂でございます。

本日は新国立劇場で上演されている「プライム達の夜」です。国立劇場の芸術監督をされている宮田慶子演出で浅岡ルリ子が初登場で85歳の役に挑戦しています。小さい劇場での出演は初めてとのことです。

ある家の居間、85歳のマージョリーが30代のハンサムな男性と会話している。2人の思い出話にすすむとその内容に少しずつ食い違いが生じてくる。その話し相手はマージョリーの亡き夫に似せたアンドロイドだった。薄れゆくマージョリーの記憶をなんとかとどめようと娘夫婦(香寿たつき・相島一之)愛する人を失いたくない4人の出演者が素晴らしい演技を繰り広げてくれます。

亡き夫に似せたアンドロイド(佐川和正)舞台は2062年という近未来に設定されていますが、舞台上のアンドロイドであるプライムが気になりました。プライムのような存在はそう遠くない思いがしました。「プライム達の夜」では亡くなった人がプライムとして登場します。亡くなった人の人間の生前をアンドロイドにインプットされて現れたらどうでしょう。恐いような、楽しいような複雑な気持ちにさせられます。兎に角考えさせられる芝居でした。機会がございましたら、DVDでも結構です。是非ご覧下さいませ。若いお嬢様方は人生観が少し変わるかもしれません。

11月はこの舞台の他に宝塚「神々の土地」、東宝ミュージカル「レディ・ベス」を観ました。本日はこれで失礼致します。
もう師走でございます。健康な日々を過ごして下さいませ。藤堂でした。

古谷でございます

街燈はもみや楢の枝で包まれて

街路樹にはたくさんの電飾のイルミネーションが施され

宵の刻が深くなればなる程にそれはよりいっそう、まるで煌めく宝石の都のようにみえるのです。

じつに多彩なネオンの輝きに相反して、空気はよりいっそう冷え込んで参ります。

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クリスマスティー

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

遅ればせながら、先月は私が考案しましたオルソのキャンブリックミルクティーアイスクリームをサロンにて振る舞う機会を賜りましたこと、この場を借りてお礼申し上げます。

お嬢様の食後の癒しに少しでも貢献できたならば幸いです。

気がつくともう12月。
街全体がクリスマスムードに賑わい、ティーサロンで流れる音楽もこの時期はクリスマスソング。

寒がりな私は冬があまり得意ではありませんが、日本のクリスマス特有のパァッと明るい雰囲気は性分に合っているのか、無性に浮かれた気持ちになります。

給仕の後、自室に戻りシャワーを浴びたら、鼻歌交じりに少し濃いめの『ユールミステリエ』を淹れて、もこもこした格好でくつろぐのがこのところのマイブームでございます。

今年のクリスマスもお嬢様にとりまして、素敵な思い出になりますように。

そういえば、クリスマスティーとアガサクリスティーって響きが似ておりますね。

隈川

幸いなる歳月

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

十二月になりました。
いよいよ年の瀬でございます。
なにかとあわただしくなるこの頃かと存じますが、どうぞお体を気遣いつつ、新たな年をお元気にお迎えくださいませ。

私事で恐縮でございますが、この月で執事のお仕事を始めまして、ちょうど十年が過ぎました。

お嬢さま方や、使用人仲間のやさしい笑顔に囲まれて、とても楽しく、あっという間の年月でございました。
このような長い間、私のような者が執事を務まりましたのも、皆さま方のお陰でございます。
本当に司馬は果報者でございます。
ありがとうございました。

スワロウテイルという場所が、いつまでもお嬢さま方に安らぎをお届けできるよう、あらためて力を尽くす所存にございます。
まだまだ至らぬところもございますが、今後とも、十年、二十年と、どうぞよろしくお願いいたします。

では、師も走りまわるという年末でございます。
やるべきお仕事も山積みですので、この辺りで筆を置かせていただきます。

皆様方におかれましても、幸いなる歳月が訪れんことを・・・。

Brilliant

冷たい木枯らしが龍の息吹のように荒れる季節が到来しました。

ジングルベルを目覚まし替わりに起床したい能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

師走という文字通り、ほんの少し慌ただしい毎日でございますね。

移ろいゆく街中も普段より浮足立つような雰囲気を肌で感じます。

吐息が白く、冬の寒空にまるでわたあめのように消えてゆきます。

オリオン座が見えます。あれはシリウスでしょうか、綺麗ですね。

今年を改めて振り返りますと、本当に様々な出来事がございました。

もう言葉では伝えられないほど、沢山の思い出が私の中にあります。

それは決して御伽の国のような素敵で華々しい物語ばかりではなく。

ただ申し上げるならば、後悔のない一年であったと感じております。

そんなことを考えながら、使用人寮の廊下を一人で歩いております。

時折、寮の一室から使用人達の談笑する声が聞こえて参りました。

カウントダウンパーティーの準備をしているのでしょうか。はたまた、

お鍋でも囲んでいるのでしょうか。楽しそうで何よりでございます。

自室の前まで辿り着き、蝶番の軋む音を聞きながら扉を開けました。

凛と静まり返る室内。暗い空間に、カボチャ型のランプを灯します。

皴にならぬよう燕尾服をハンガーに掛け、ベッドへ身を投じました。

ふと横に目をやるとリボンを掛けられた箱が視界に映り込みました。

「こんな箱、うちの部屋にありましたっけ?」

手のひらサイズの小さな箱。私に見覚えは全くございませんでした。

当家の紋章が描かれております。おそるおそるリボンを解きました。

そんな見知らぬ箱の中に入っておりましたのは――

それは本当に綺麗な宝石。

蒼く蒼く光放つ、サファイア。

お嬢様、私から今年最後のご報告です。

私、能見はファーストフットマンに昇格致しました。

このような命を授かりましたこと、光栄に思います。

ありがとうございました。そして、これからも。

能見

宝塚花組公演「ハンナのお花屋さん」

今年の秋は台風が続き雨の日が多く過ごしにくい日が続いておりますがお嬢様、奥様、旦那様、お坊ちゃま、お元気でお過ごしでいられることと存じます。
藤堂でございます。

今回は宝塚花組公演の「ハンナのお花屋さん」を宝塚劇場ではなくてTBS赤坂ACTシアターで観て参りました。大階段もなく派手な舞台ではありません。ロンドンの閑静な高級住宅地ハムステッドヒースの一角で花屋を営む主人公、フラワーアーティストのクリス・ヨハンソン(明日海りお)がミア(仙名彩世)と出会って日常起こる出来事を通じて本当の幸せ、大切なものを見出していく物語で植田景子作・演出で明日海りおの為のオリジナル作品でございます。

花屋が中心で花の美しさ、自然の美しさ、人間としての美しさがテーマで花の好きな藤堂にはとても感銘を受けました。

花のある生活、より人間らしい生き方、是非是非お嬢様方にも観て頂きとうございます。人は誰でも一人では生きていけません。人と人と関わりの中で幸せ、そして生きる喜び、人の優しさを感じさせてくれました。藤堂も洋蘭を栽培していますが小さいのを入れると800鉢ほどあります。美しい花をたくさん咲かせて幸せな日々を過ごしていきたいと思います。

本日はこれで失礼致します。藤堂でした。

ティーマイスターの拘り

当家にはお嬢様に紅茶をお出しする、紅茶係ティーマイスターがおります。

それぞれの拘りがあると思いますが、その「拘り」とはまた別に各々ちょっとした「裏技」を持っているものでございます。

もちろん「裏技」でございますので、それぞれ口には出しませんが、こっそり覗いてみたら、やはりやっている…と思う時もございますね。
裏技と申しましてももちろん突拍子も無い事はいたしません。
お嬢様にお出しする大切な紅茶でございますので…。

少しだけお伝えいたしますと、私の場合その裏技は毎回使えるわけではなく、紅茶によって使い分けると申しました方が的確かもしれません。

経験によって見つかる事もございますし、たまたま練習中の失敗から見つかってしまう事もございます。

紅茶はとくに繊細なものでございまして、拘り甲斐がございます。

個人的に100点でもお嬢様にとってはそうで無い場合も…
「相性」もございますので、また面白いのかもしれませんね。

お気に入りの紅茶をティーマイスターによっての違いで楽しんでいただいたり、その日のお奨めの紅茶で各々の個性を楽しんでみてくださいませ。