行きたい道、行きたくない道

お嬢様、本日のお出かけにおともいたします隈川でございます。
しかし、お外もすっかり暖かくなりましたね。馬車ではなく徒歩もたまには悪くないと思いませんか。

ところでお嬢様、本日はどのルートで
目的地まで行きましょう。

最近、私思うのです。
道には行きたい道と行きたくない道があると。

いえ、啓蒙じみたことを申したいわけではなく、本当にただの道の話でございます。

目的地への距離としてはどこで渡っても構わないはずなのに何故か待ってまで同じ信号箇所を渡ってしまったり、他の道と同じ傾斜や障害物のはずなのに歩くだけで疲れた感覚になるルートでしたり。

共感が得られるかはわからないのですが、私的にはよくあるのです。

もしかすると私という人間はその道を選ぶように始めから定められているのかも、なんて考えたり。

なので、そういうときにわざといつもと違う道を歩いてみたりするだけで、小さな運命に逆らっている感じがするのです。

なんでしたら買う予定のなかったケーキを買ってしまったり、とか逆らいまくりでございますね。

…え?くどくど御託ばかり並べてないでいいからいつもの道を?

お嬢様がそう仰るならば喜んで!
運命には逆らってもお嬢様には逆らいませんとも!私もちょうどこの道を歩きたいと思っていたのです!

あ、タンポポ咲いてますよ。

隈川