Orb

共に執務をしておりますひとりのセカンドスチュワードがうきうきです。

ジングルベルの季節がやってきたのだなと肌で感じる能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

一年の締めくくりのひと月、街も華やか賑やかに活気づいてございます。

徐々にイルミネーションに彩られていく街並みに、安心感すら覚えます。

素敵だな綺麗だなと感じる前に、もうこんな季節かと思ってしまうのは、

慣習と捉えているのか、はたまた童心を忘れてしまったが故でしょうか。

 

お嬢様にとりましても社会勉強に奔走していらっしゃることと存じます。

期末の試験や論文のため学業に精を出していらっしゃるかもしれません。

煌びやかな街並みと対照的に追われることの増えるひと月でございます。

お疲れのでませんように、流行病にかからぬように、と祈っております。

 

このような大変充実したスケジュールを組まれていらっしゃるお嬢様へ。

息抜きをする時間やストレス発散の場を設けることも大切でございます。

 

その観点では、自然との触れ合うことはとてもよい機会でございました。

私自身、自然が持つ力の偉大さに圧倒された一年だったと振り返ります。

 

春先にはキャンプに赴き、雄大な自然と恵みを肌で体感いたしました。

夏には富士山を登頂し、自然の尊厳、厳しさを学ぶことができました。

秋には使用人たちと釣りに挑戦いたしました。四名でまいりました釣行。

こちらはまたティーサロンでごゆっくりお話しさせていただきましょう。

 

今年は都市生活では体験できないことに、沢山触れることができました。

いつもとは違う景色、いつもとは違う肌温度、いつもとは違う感情情緒。

その「いつもとは違う」は、日常の荒波で少しずつ削り取られていった、

忘れ去ってしまった、もうひとりの自分自身の結晶なのかもしれません。

 

もしお嬢様が自然に触れ合う機会を設けたいと仰るのでございましたら、

少し車高の高い馬車をご用意させていただきましょう。

 

そして最後に。少し早いご挨拶となりますことをお許しくださいませ。

お嬢様、お坊ちゃま。本年も誠にありがとうございました。

 

能見

メッセージカードのご依頼につきまして

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様、お坊ちゃま。
執事喫茶スワロウテイルの諏訪野でございます。

当家フットマン花染へのメッセージカードのご依頼は12月2020時迄とさせていただきます。

尚、本人からの手渡しが叶わぬ場合もございます。
誠に恐縮ではございますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。

盛りだくさんの12月

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

12月を迎えました。
あと一か月で今年もおしまいでございますね。
今月の初旬は長期の休館もございまして、なおさら一年のカウントダウンまでが短く感じられそうです。

あっという間にやってまいりますクリスマス。
今年の聖餐は4日間に渡って執り行われます。
シェフが腕によりをかけてご用意いたしますので、どうぞご期待のほどを。
我々使用人一同、一年の締めくくりのつもりで、誠心誠意お給仕にあたる所存でございます。

そして、クリスマスが終われば、瞬きもしないうちに年末。
もちろん、当家のお嬢様方は年末から年始のスケジュールも御公用が目白押し。
新年の準備、ご旅行の支度など使用人にとっても仕事が山積みでございます。
なによりも体調を崩さぬよう、充分に注意をしなくては。

かように使用人たちは、今年を振り返る暇もないほどでございます。
しかしながら、お嬢様方におかれましては雑事など一切は我々におまかせになられて、師走という日々を優雅にお過ごしくださいませ。

お嬢様方、今年は楽しいものでございましたか?
スワロウテイルでのお時間がうるわしき思い出の1ページとなっていたのなら、この上なき幸いでございます。

 

そろそろ本格的な冬を迎えます。
温かなお召し物とお気持ちをお忘れなく、盛りだくさんの12月をお元気にお過ごしくださいませ。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。

そちらは、晴れておりますでしょうか?

お屋敷は、晴。自室で日誌をしたためながら窓から空を見やれば、清々しい晴天が広がってございます。やや寒くはございますが、まさしく絶好のお出かけ日和。ふと郷愁に駆られたるは、山形月山の山頂で見た空だったか、島根は美保関、いや九州最南佐多岬で仰いだ青空か。

以前お話ししたことがございましたでしょうか、私荒木田はこうしてお屋敷にお務めする前、流浪の旅人でございました。日本全国彼方此方、相棒に跨り気の向くままに。山や海、島に半島、街に村。日本列島38万平方キロメートルは、宝箱のように魅力が詰まってございます。

折角ですので、日誌にお写真でも添えましょう。ただ、椿木のように写真が趣味、というわけではございませんから、どうぞクオリティはご容赦くださいませ。

 

 

 

 

さて。

過去の旅路に想いを馳せる時間は思いのほか長かったようで。快晴の空に、ぽつ、ぽつ、或いは、ふわ、ふわと雲がやって参りました。

幼き頃は雲を見れば、綿飴のように甘いのだろうか、だとか、もこもこで柔らかく、くるまれば暖かいのだろうか、などメルヘンチックな想像を走らせておりましたが、今となっては。小学校の理科で習った通り、雲とは、空気中の水分が冷やされることによって表象したただの水蒸気に過ぎません。

時に、思うのです。知識を得ることは必ずしも幸せにつながるのだろうか、と。雲の正体は、甘くてふわふわの綿飴であり、或いは、低反発でもこもこのクッションであるとした方が、よろしいではございませんか。後者の世界の方が、幾分幸福度が高いようにお見受けいたします。

無知、敢えて馬鹿と表現いたしますが、それこそが幸せを手にする条件なのではないか。

馬鹿と煙は高いところが好き、と言います。即ち、高いところが好ければ、馬鹿の証左である、ということ。

それでは峠道をひた走り、高い高い山の上へ、ついに雲の中に入ってみれば。

……うむ、甘くないし、もこもこでもない。

待ち構えていたのは、霧による視界不良にございます。

知識として頭に入っていただけの情報を、五感全てで味わう快感。未知に触れるのと同じくらい、既知を噛み締めるのは魅力的であり、その為に人は旅に出るのです……あくまで私の持論でございますが。

既知に触れる未知の旅。お嬢様も、宜しければ、是非。

ファーストフットマン

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

この度屋敷の使用人の役職に変動がございまして、桐島、才木、山岡の3人がファーストフットマンに昇格いたしました。

しばらく3人で勤めておりましたファーストフットマンが増えますこと、そして長く一緒に勤めて参りました使用人仲間たちの昇格大変嬉しゅうございます!

素敵な給仕をする彼らとともに協力し、切磋琢磨しながら私もこれまで以上に努めてゆきたく存じます。

ファーストフットマン三人衆を改めて、ファーストフットマン六人衆でございますね♪

隈川

新たな出会い?

椎名でございます。

あっという間に2023年も末となって参りました。

この日誌を認めている現在ではお屋敷の催し物として「Odds & Ends : Wrap-up Party!」やクリスマスなど、年末も正にこれからが本番という具合でございますが、

それでも先々の予定を組むにあたりまして2024年の文字を度々目にするようになって参りますと、あっという間の一年であったなと実感するのでございます。

 

なんだかんだと気温も少しづつ下がってまいりましたが、その影響もあるのかインフルエンザのお話も飛び込んで参ります。

マスクが緩和されてからの初めてのシーズンですから、昨年以上に感染者が出ている傾向のようですね。

お嬢様も十分にお気をつけ下さいませ。

 

 

さて話は変わりますが、椎名といえば無類の「猫好き」でございますが、それと併せて最近は「チンチラ」も愛好しております。

実は先日そこに新たな動物が加わりました。

 

それは「マーモット」でございます。

 

すっかり習慣になってしまいました猫の動画探しの最中にふと飛び込んでくる、

高原にボーっと佇む大きめのむっちりした齧歯類…

その出立ちや振る舞いを見ていると、野生で生きていくことができているのかと不安になってしまいそうななんともほんわかとした動物のございます。

ビーバーにも似ておりますが、実際はリス科の動物らしく山岳地帯や高山地帯に主に生息しているそうです。

過去は、モルモットと混同されることもあったそうですが、厳密には違う生き物だだとか。

 

難しい話はともかくとして、非常に社会性が高く、人間にも警戒せずコミニケーションをとってくるその姿はとても愛らしく、人に触られても全く動じない様子は、見ておりますと笑いがこみ上げて参ります。

 

見ようによってはおじさんっぽさもあるのですが…

 

日本ではあんまりなじみのない生き物のようなのですが、お嬢様も宜しければぜひご覧になってみて下さいませ。

 

 

年末でありながら、なんとも締まりのない日誌となってしまいましたが、改めまして2023年もありがとうございました。

来年もお嬢様にとっての大切な場所であり続けられるよう使用人一丸となってお屋敷を守って参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

誠心誠意

お嬢様、お坊ちゃま
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
山岡でございます。

この度、大旦那様よりファーストフットマンの任を授かりました事をご報告申し上げます。

私は2019年の12月中頃から
こちらのティーサロンにてお仕えをさせて頂きまして、この冬を持って5年目になります。

勿論今でもそうなのですが、
ティーサロンで仕え始めた頃の私は
使用人としても人としても
大変未熟なものでございました。

ファーストフットマンを夢見始めたのは2年目辺りからでございまして、力が伴っていないまま望みだけ高くあり打ちひしがれる事が多くございました。
身の丈にあった弁えを意識し始めるようになりましたのは恥ずかしながらつい最近の事でございます。

この石を頂く事は、
光栄であり敬意を払う事はさることながら、
それ以上の重みを感じる次第でございます。
積み重ねてきたものを認めて頂いた喜びと、
それ以上のこの先の事や
自身への課題を考えながら
日々精進して参りたく存じます。

なんだか自分で書いておきながら
堅苦しすぎてむず痒くなって参りました。
この文章をお読み下さっているお嬢様が想像する山岡の背筋はきっと過去最高にピンっとなっているのではないでしょうか。

折角の機会ですのでもう少しだけしたためさせて下さいませ。

今回この任を仰せつかるにあたり
様々な事を思います。

17年と言うお屋敷の歴史に対して自身がファーストフットマンを務めるということ。
既に様々な色の宝石を付け執務にあたる先輩のこと。
これから同じ色の石を背負い合う百合野、隈川、古谷のこと。
同じ時期に同じ色の石を仰せつかった桐島、才木のこと。
今共に仕えている後輩の使用人のこと。

お屋敷を思う気持ち、お嬢様、お坊ちゃま、奥様、旦那様を思う気持ちが届きますと嬉しい所存です。

今まで以上に、日々精進の意識を強く持って、
貴方様に誠心誠意お仕えをさせて頂ければと存じます。

何卒これからもよろしくお願い申し上げます。

山岡