塩レモン

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

先日、切れてしまった塩を買うために行きつけのスーパーに行くと、いつもの商品は生憎と売り切れ。
「使い切れるかな」という不安を抱えつつ、ちょっと多めの量が入った商品をカゴに入れました。

そしてその流れで有機野菜コーナーに行ってみると、普段は見かけない国産レモンが。
無農薬・ノーワックスとのこと。
なるほど、レモンの旬は今くらいの時期なのか…と思っていた私に天啓が!

「そうだ! 塩レモンを作ってみよう!」

塩レモンブーム当時、今年の春頃でしょうか、興味はあったのですが、「無農薬レモンを通販で買わなければならないのか」と二の足を踏んでいました。
しかし、店頭で買えるとなれば話は別です。
その場で調べてみると、塩とレモン以外の材料は不要とのこと。
多めの塩も消費できますし、一石二鳥です。
ホクホク顔でレモンをカゴに入れました。

ただ、実際に作ってみようと更に調べてみると、なかなか奥が深い。
レシピによって、塩の量が相当違うのです。
レモンの重さに対して塩は5%というレシピもあれば、30%というレシピも。
レモンを300gとすると、塩は15gから90g、ちょっと違いすぎます。
梅酒レシピでも氷砂糖の量は様々ですが、時間をかけて梅のエキスを抽出させるだけなので、味の好みを反映させて多くも少なくも出来ます。
しかし塩レモンは、レモンを発酵させなければなりません。
そう、塩レモンは発酵食品なのです。
果たしてどの程度の塩分濃度なら上手く発酵するのか、見当が付きません。
初めての試みですが、失敗したくはない…。
悩んだ末に、10%と30%の二種類を仕込むことにしました。

制作は意外と簡単。
切ったレモンを、塩と交互にビンに詰めていくだけです。
入れた直後は、水分が全く見えません。
「3日経っても水分が7割ほどまで上がってこなければ、追いレモンをするか、レモン汁を足す」などと、不安を煽る文言も見受けられます。
「これは成功しているのだろうか…?」
しかし、そう思うのは数時間だけ。
その日の夜には底に水分が溜まり、翌日には塩の結晶はほとんど見えなくなります。
こうなればひと安心。
毎日ビンを振り、水分を出しつつ、レモン汁と塩を馴染ませていきます。
食べられるようになるまで一ヶ月ほどとのこと。
塩分30%の方は、長期熟成用に取っておくことにしました。
きちんと発酵しているのかどうかも含め、味見するのが今から楽しみです。