211910~西へ4~

影山でございます。

大型アミューズメントパークへ来ています。

旅先にいたわたくしに予定を合わせて頂いた友人と

人がすごいです。

どのアトラクションも60~150分位は待つようです。

しかし

お嬢様のお帰りを待ち続ける我々使用人にとっては

このような待ち時間は

もはや待ち時間ではございません。

待っては乗り待っては乗り。

そして一休み。

バタービールとやらが売っております。

飲んでみました。

これは美味しい。

バターとビールの味が本当にするのですね。

お酒を飲めないわたくしにとっては

最高のノンアルコールです。

HOTとCOLDがございまして、

わたくしが頂いたのはCOLDですが
HOTは味が大分変わります。

ビールの様な爽快感が消える分、

旨さを凝縮している気がしました。

何とかお屋敷で作れないものだろうか……

おや

辺りが暗くなってきました。

お屋敷に帰りましょう。

わたくしの旅は終わりました。

そしてお屋敷に帰ってまいりました。

わたくしは思いました。

一人旅というのはいいものです。

全て自分で考え

自由に行きたい所に行き続けることが出来ます。

ですが

一人旅で過ごした時間よりも

友人と過ごした時間の方が遥かに楽しいものでした。

その友人だったからという部分もあるとは思いますが

色々考えさせられる旅になりました。

わたくしも

もう少し人見知りな部分を治した方がいいのかもしれませんね。

星のブランコ~西へ3~

影山でございます。

西へ進みます。

愛知県関ヶ原に辿り着きました。

竹やぶが

不思議と神秘的に見えてきます。

家の立地が妙に縦長なのが気になります。

瞳を閉じると旗が見えてきそうです。

関ヶ原を離れ、更に西へ進みます。

京都~大阪と進み

いよいよわたくしが行きたかった場所へ辿り着きました。

「星のブランコ」  

喧騒とは無縁とも思える場所。人っ子一人いません。

川のせせらぎや小鳥のさえずりと耳鳴りが聞こえそうな位の静けさ。

来てよかったとしみじみ思います。

1時間弱歩いた所で

星のブランコに辿り着きました。

人が誰もいません。

暫し佇みます。

星のブランコという名の釣り橋ですので

もし向かう途中で足元のまな板が割れたりでもしたらどうなるのだろう

いや無粋。進みましょう。

いざ進んでみますと思ったより怖くありません。

星のブランコを半分程進んだ所で

後ろを振り返ってみます。

おや、

後ろから家族連れの方達が来たようです。

何だか嫌な予感がします。

嫌な予感が的中しました。

子どもが後ろから勢いよく走ってきます。

当然揺れます。

あぁ

高尾山~西へ2~

影山でございます。

しばし西へ進みますと高尾山が見えてきました。

色々なルートがありますがどの道も経験がある故、今回は王道のルートに致しましょう。

10:17出発
平日ということもあり、わたくしの好きなアイスや団子はお店が空いてなくて食べれませんでした。無念。

11:30頂上着。
しばしのんびり。

さて、どうしましょうか。

ゆったりと下山するのか、思いきって相模湖コースを進むべきか

案内図とにらめっこしました。

他のルートもあるようです。

高尾山頂上から陣場山方面へ向かうルート、

かかる時間は約5時間半。

…………。

では参りましょう。

12:00高尾山頂上出発。

ひたすら進みます。

暫くしてふと標識を見ますと神奈川県と書いてありました。

どうやら知らない内に県をまたいでいたようです。

更に進みます。

前日の雨でぬかるんでいる為、なかなか下り坂は大変でした。

16:34
陣場山着。

景色が綺麗です。

大分足にきてましたので少し休んでから下山しました。

一番きつかったのはここでした。

陣場山のぬかるみ道での下山。
何度滑ったことでしょうか。

下っては下を見て絶望。
下っては下を見て絶望。
下っては下を見て絶望。

17:45下山

走行距離約20km。

水分補給なしパン1つで駆け抜けるには少し無理があったようです。

ですが、その分本日のご飯はいつもよりきっと美味しく頂けることでしょう。

ご飯を求めて、更に西へ

イチゴチョコ

影山でございます。

3月からは新しい紅茶が仲間入り致します。

昔好きだったあの紅茶を思い出すいちごの香り

お砂糖やミルクをお好みで加え、一時の安らぎをお嬢様に。

わたくしが紅茶係を務める際は

当人が入れる紅茶にひけをとらない様に沢山練習致しましょう。

日々作り試飲を……。

記憶としての記録

影山でございます。

わたくしの使用人としての日々を語る上で欠かせない人物が2人おります。

まず1人目は百瀬でございます。
わたくしの最初の後輩に当たる人物でございまして、簡単に申し上げますと『癒しの百瀬』でございます。

わたくしが一番食事を共にした使用人でもあります。可愛い可愛い後輩でございます。わたくしは先輩らしい背中を見せられているのでしょうか…。

そしてもう1人は『速水』でございます。

速水はお給仕に対する姿勢や考え方がわたくしと非常に似ておりまして、
わたくしが向かう3秒先に速水がいることは日常茶飯事でございます。
速水は本当に優秀な使用人でございます。
速水がいるからこそブレずにわたくしも使用人としての在り方を求め続けることが出来たのだと思います。

感謝しております。

伝え出すと終わらなくなりそうですのでこれくらいにしておきましょう。

感謝

影山でございます。

2017年でございます。

わたくしがお屋敷の門を叩いてから2年の月日が流れました。

1年目は良いお給仕とは何かひたすら考えながら日々が過ぎて終わりました。
2年目は色々な刺激を頂きました。沢山の先輩方の助言を聞き、催し物をさせて頂くことが決まってからは、歌と踊りに対して正面から向き合い挑戦致しました。

しかし、その道を歩んできていないものが歌いながら踊るというものは、現実的にとても難しいそうでございます。
今回のカウントダウンの催し物はわたくし自身の戦いでもございました。

沢山の方々のご協力とお嬢様のおかげで無事終えることが出来ました。

本当にありがとうございました。

そして最後に

今年もこっそりとお出しした速水考案の紅茶『一炊の夢』

おそらくわたしが一番飲んでいるでしょう。理由は単純にわたくしが好きだからです。去年と若干味は変わりましたが。

わたくしが一炊の夢をお作りする手伝いをしながら味見を装い、普通に一炊の夢を頂いていたことは、
大旦那様には内緒でございますよ、お嬢様。