新しい一年が始まりました。
4年前に授かった背中の翼。
昨年よりも、あるいは昨日よりも、貴女がまだ見ぬ高い処へと運んで差し上げられますよう、年を重ねるごとに力強く前へ前へと進んで参りましょう。
来月は水瀬がチョコミントの甘いカクテルをバレンタインの贈り物としてご用意致します。
その前日には私のカクテルデーがございますが、アメジストの石言葉になぞられえて、僭越ながら私からもバレンタインの贈り物として、お作りしたいと存じます。
改めまして、新しい一年もよろしくお願い致します。
古谷
SWALLOWTAIL
新しい一年が始まりました。
4年前に授かった背中の翼。
昨年よりも、あるいは昨日よりも、貴女がまだ見ぬ高い処へと運んで差し上げられますよう、年を重ねるごとに力強く前へ前へと進んで参りましょう。
来月は水瀬がチョコミントの甘いカクテルをバレンタインの贈り物としてご用意致します。
その前日には私のカクテルデーがございますが、アメジストの石言葉になぞられえて、僭越ながら私からもバレンタインの贈り物として、お作りしたいと存じます。
改めまして、新しい一年もよろしくお願い致します。
古谷
ショートカクテルならば、「シャルルジョルダン」で参りましょう。
もしくは華やかに「エチュード」。
ドライに楽みたいご気分でしたら、「スーズギムレット」を。ハードシェイクでキリリと仕上げるのはいかがでしょう?
澄み渡る秋風の冷たさに切なさも覚える神奈月。
「君の悲しみに寄り添う」
10月の花リンドウは一本ずつ咲く姿からこのような花言葉を宿します。
野山に自生するこの花の根を原料に精製されたリキュールが存在するのをお嬢様はご存知でございますか?
そのリキュールの名は、
「スーズ」。
ほのかな甘味の後に迫ってくるビターなテイストが絶妙な、色合いは美しい黄金色を放つリキュールでございます。
霊薬を求めた錬金術士たち最大の遺産とも云われる薬草酒。
この薬草酒とはなんとも言い難い麻薬的な魅力を秘めたお酒だと存じます。
現にとあるリキュールに含まれるとある主成分には、マリファナに似た幻覚作用があるとされ、なんと製造禁止になったボトルも存在するほど。
そんな薬草酒でございますが、ゴッホやヘミングウェイといった名だたる芸術家もその魅惑に取りつかれ、こよなく愛飲していたと言われております。
スーズもまた同じく、ピカソが愛したお酒として有名で、彼が描いた様々な作品に登場します。
「君の悲しみに寄り添う」
麻薬的で少しばかり危険な魅力を漂わす反面、スーズを眺めているとそれはなんとも繊細でロマンチックなボトルにも想えます。
今宵はこの美酒のお味に酔いしれてみてはいかがでしょうか?
古谷
燃えすぎた真夏の太陽は沈みこみ、焦げたような余韻を残すこの季節の空に映るのは十六夜の月。
影伸ばしその面影を照らます。
「天国にいる亡き恋人に捧げられたグラス」
そんな悲劇的な逸話を持ったカクテルをご存知でございますか?
カクテルの名は
「マルガリータ」
作者は米国ロサンゼルスのとあるバーテンダー。
彼は若き日に初恋の女性を狩猟中の流れ弾で亡くしており、メキシコ生まれの彼女をしのび、恋人の故郷のお酒にございますこのテキーラをベースにカクテルを考案しその名前をマルガリータと名付けました。
このカクテルは1949年の全米カクテルコンテストで入選されており、感動を呼ぶエピソードとともに現在においても大変人気のある有名なカクテルとして、お外のBARにおいても定番としてご用意されております。
今宵を照らす既望の月の下。
美しい悲恋のエピソードに想いを馳せ、秋の夜長にグラスを傾け過ごしてみるのもいかがでしょうか?
古谷
降りしきる大粒の雪。地面にはふわふわに敷かれた真っ白な絨毯。寒空の下、元気いっぱい駆け回る子供たち。
鬼ごっこやかくれんぼ。肌寒い冬の季節もおかまいなしでちびっこ達は元気いっぱいでございます。
ひとりだけ隅でせっせと雪を集めて何かを作り続けている子がいます。
古谷でございます。
ご報告が遅くなってしまい申し訳ございません。ようやくスケジュールが決定致しました。
6月5日。
週末のカクテルデーにて、お帰りをお待ちしております。
「TUBASA BLOSSOM」
はじまりの月。
4月の誕生石はダイヤモンド。
無色透明。世界最高の硬度を持ち、どんな状況におかれても決して壊れることのないと云われるこの輝石が持つ石言葉。
「永遠の絆」
そんなダイヤモンドが放つ高貴なる輝き。
お嬢様の御前までお届け致します。
この日誌が貴女の目にとまる頃。私はすでにサロンにてシェーカーを振っているかもしれませんし、準備に追われてフルーツを搾っている頃かもしれません。
もしくはいつもの如く、新しい素材が急に欲しくなり、時任執事に甘えて彼をおつかいに走らせている頃だったりするかもしれません。
後れ馳せながら…
当家バースデーカクテル。時任執事から襲名致しました。
年に一度。貴女の記念日にお作りするお祝いのグラス。
相応しき練度かは判りかねますが、しっかり務めさせて頂きます。
それではお嬢様。今宵もサロンにて。
…
コアントロー。少々足りないですね…時任執事。
古谷
たとえ踏みにじられようとも。