日誌

お嬢様,おぼっちゃま,
奥様,旦那様。

ご機嫌麗しゅうございます。
山岡でございます。

9月のティーサロンも
お楽しみいただけましたでしょうか。

私の個人的トピックスは
ギフトショップでご用意している、
リンチバーグのガナッシュサンドと
20,27とお届けさせて頂きました、
タイニーブルームーン、
そしてゲスト参加させて頂いている
歌劇団での撮影でございます。

リンチバーグのガナッシュサンドについては
9月の末頃にはお品のご用意が叶わない日が続いてしまうほどにお手に取って頂けていると聞きまして、お品のご用意が間に合っていない心苦しさと、逆にそんなにもお手に取って下さっていたのですかという嬉しい気持ちと、両方の感情がございました。
ギフトショップの焼き菓子は一月で終わらず、数ヶ月続く事が多いようですので、
是非10月のハロウィンフェアと共に、
引き続きお楽しみ下さいませ。

タイニーブルームーンにつきましては、
今回ラインナップが結構手強かったので
(自分で決めているのに何故って感じでございますよね)
当日までの調整がなかなかに大変でございました。
その上で仕込みの量も多くございましたので、
1人で黙々と準備する時間は、
お嬢様方の顔を浮かべながら耐え忍びを耐える時間でございましたが、
2日間とも沢山のお嬢様がお手に取ってくださり沢山のお言葉を頂けて、
本当に今回も乗り越えれてよかったと
思った回でございました。
ありがとうございました。
10月はひとやすみさせて頂きますが、
また11月には火野と
(久しぶりに人とスペシャルデーを行わせて頂きます)
「かくしゃくたるひすい」をお届けさせて頂きますので、
是非ともお楽しみくださいませ。

歌劇団撮影は、
大変刺激的な体験でございました。
普段と装いはかなり違いますが
無事に完成度の高いお品を
お嬢様方のお元まで届けられるように
カメラマンたちも頑張っていますので、
当日のイベントと、翌日の物販と、
是非とも沢山お楽しみくださいませ。

それでは、10月も頑張ってまいりましょー!
お嬢様おぼっちゃまのお戻りを
お待ち申し上げております。

山岡

秋、みつけた?

お嬢様方、ご機嫌麗しゅうございます。

香川でございます。

まさか本当にお彼岸過ぎから気温が落ち着く日が増えるとは、とわたくし少々驚きましたが、お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

寒い冬を迎える前に、この時期の美味しいものでしっかり栄養をつけていただいたり、
身体を動かしやすい時期でもございますから体力向上にも努めていただいたり、
お出かけしやすいお日柄には秋の景色を愛でていただいたりと、お心も豊かにお過ごしくださいませ。

ハロウィンの仮装文化がここ数年でとみに盛り上がりを見せてございますね。

いつもとは異なるお姿をとられますと、脳が活性化されるそうでございます。

わたくしも普段とは異なるお役目を頂戴し、脳がいつもよりも活性化されておるはずです。

いつもとは違いすぎて、頭から煙でも出そうではございますが…。

お嬢様方も、旬のものをご存分にお楽しみくださいませね。

この秋に見つけられたものを、折を見てお聞かせいただきとう存じます。

トライタン

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

毎夜の晩酌に、保冷性に優れた銀色の真空断熱タンブラーを永らく使用していたのですが、とある晩酌ドラマを見ながら思いました。
味気ないな、と。
透明なグラスに注ぎ込まれる鮮やかな色のお酒……見ているだけで喉が鳴りそうですが、銀色タンブラーは中身が全く見えません。
これはただ酒を喉に流し込んでいるだけではないか、そんな気さえしてきます。
そこでグラスを一新すべく通販サイトを眺めてみます。
ガラス製は割れた時の処理が大変なので、プラスチック製に絞って商品をスクロールしていくと、透明度の高いグラスが目に留まりました。
『コポリエステル樹脂』なる新素材を使用した、進化したプラスチックとも言える『トライタン』のグラスです。
ガラスのような透明度と、落としても割れない耐久性を両立させたという、夢のようなグラス。
サイズが大きい割にお値段も手頃だったため即購入。
翌日には届きました。

持ってみると確かにプラスチックっぽい触感、しかしガラスのような透明度。
ただどうしても触感の方が上回り、ビールフェスで提供されるカップのような感じとでも申しましょうか、見た目は良いのに触ると拍子抜けという味気なさは否めません。
その晩、ハイボールを入れてみたところ、氷とウイスキーの色合いが鮮やかで見た目は最高!
なのに持ってみるとプラスチック。
そのギャップで酔いが回りそうです。

しかし一番のギャップはその名前。
トライタン、トライタン、何度聞いてもピンとこない名前、トライタン。
素材の名前っぽくない、トライタン。
もう明日には忘れてしまいそうな名前、トライタン。
「トライ」というくらいだから3つの特徴があると思いきや「透明性、耐薬品性、強靭性、成形性、耐熱性」という5つの特徴があるトライタン。
既にタッパーや哺乳瓶などで世に出回っていたというトライタン。
将来的には寒冷地以外の窓ガラスなどに使われてほしいトライタン。
トライタン。

ほどほどの保冷性で適度に氷が溶け、水滴もさほど付かないので、しばらくはこのトライタングラスを使ってみることにします。

季節風

季節の変わり目の空気の香りが好みでございます。

外に出た瞬間に出会える感覚。

幼き頃からずっと変わらないこの感覚に出会えると、大切なものを見失っていないような気がして、とても安心いたします。

今の時期でございますと、金木犀の香りでございましょうか。

夏ですと、雨上がりのアスファルトの香りも嫌いではございません。

お嬢様は幼き頃を思い出す瞬間などはございますか?

本日も素敵な一日を

Ψυχή

暑い季節が長くなり、秋がもはや概念上の存在になりつつある昨今、お嬢様はいかがお過ごしでしょうか?

伊織でございます。

 

 

ティーサロンでもご用意のあるウェッジウッドのティーカップ・プシュケは、その名前の由来をギリシャ神話に求めることができます。

プシュケとエロスの物語を題材としたこのティーカップは、ふたりの結びつきを表すラブノットというリボン模様があしらわれていることはご存知のお嬢様もいらっしゃることかと思います。

プシュケは魂や精神を表す言葉であり、プシュケとエロスの物語は精神と肉体の関係を神話にしたものなのだそうです。

 

 

と、ここまではわたくしも今まで承知していた内容でしたが、先日プシュケという言葉にもうひとつ意味があることを知りました。

その意味とは「蝶」です。

蝶が幼虫から蛹、そして成虫へと成長していく様子に、何か不思議で神秘的な要素=魂を見出したのでしょうか。

ひらひらとどこかへ飛んでいく、というのもなんとなく魂を思わせるのかなとも思ったりいたします。

 

 

神を愛した人間プシュケ、彼女は魂や精神であり、そして蝶でもあったのですね。

そういばティーサロンに飾ってあるプシュケの絵にもたしか蝶の羽が……。

11年

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

僭越ながら10月10日をもちまして屋敷に身を置いて11年が経ちました。
お茶汲み歴11年でございます。

今年もこのようにご報告ができて嬉しゅうございます。

変わらず使ってくださる大旦那様を始め敬愛なる主にはもちろんのこと、いつも優しくしてくれるティーサロンの使用人や執事歌劇団のメンバーにも感謝の気持ちでいっぱいです。

この身から溢れるほどに沢山のものを賜ってまいりました。

いまだに足りないことばかりで、悩んだりもがいたり、落ち込んだり燻ったりのお見苦しい毎日ではございますが
それでもこの日々を愛おしく感じて仕方がないのです。

とても素敵な先輩や後輩たち、使用人仲間に負けないように頑張りたいのです。

 

敬愛なる貴方のお役に立てるよう
私にできることに一生懸命打ち込んでゆきたく存じます。

こんな私ではございますが、これからも何卒よろしくお願いいたします。

隈川

秋、赤々と

秋は夕暮れ。

「枕草子」の一説でございますね。

お嬢様、お坊ちゃま、如何お過ごしでございましょうか。

佐倉でございます。

四季の移ろい、そしてそれぞれの趣深さを表したとされる「枕草子」。

未熟な私には、まだまだ全てを理解するのは大変難しゅうございますが、しかし、秋の夕暮れの美しさというのは、感じ得るものがございます。

真っ赤な夕暮れ、揺れる黄金の芒に、空に舞う秋茜。

素晴らしい秋の景色にございます。

付近では赤々となる柿を必死に啄む鳥が……おやおや、もちろん自然の摂理でございます。

止めることは難しゅうございますが、そちらの木は収穫を控えてございますので程々に。

その様な光景を眺めながら、幼き頃の思い出がふと呼び起こされました。

収穫が終わったであろう柿の木に、ほんの少し実が残っているのを見た私は、聞いたのでございます。

「何故全てを収穫しないのか」と。

「次の年もたくさん実をつけるようにという意味だよ」

そう教えてくださったのは、どなたでございましたか。

幼い私は、全てなくなってしまうと、次がならなくなってしまうのか、と啄む鳥をみて少々見当違いの恐怖を覚えたのでございますが、後になり、古来よりの風習である事を知り、成る程と思ったものにございます。

おやおや、二つ目にございますか?

随分とお腹が空いていたご様子。

このままでは、全て食べ尽くされてしまいますね。

そのように思いながら、庭師の元へと向かいます。

あなたの分もお残し頂けますようお願いしてまいります。