春眠

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

ようやく春本番、いや、時には初夏を思わせるような暖かさがやって参りました。
身も心も縮こまってしまう冬の寒さと比べて、なんとも過ごしやすい季節となりましたね。

―春眠、暁を覚えず―

有名な漢文の一節でございます。
春の夜は眠り心地がいいので、朝が来たことに気づけずつい寝過ごしてしまう。
といった意味でございますが、やはり春の季節には、のんびりとしたうたた寝が実に似合うようで。
自室の窓際で、陽射しに包まれながら読書をしておりますと、目蓋がだんだんと閉じていくこともしばしばでございます。

このまま・・・心地よく・・・
夢の世界・・・へと・・・

 

おや、ついつい職務を忘れてしまうところでございました。
使用人たるもの、主を差し置いて、呑気にうたた寝を楽しむなどは言語道断でございます。

4月と申しますと、新たなる環境に身を置かれる方々も数多くいらっしゃると存じます。
不慣れな状況に、お疲れになることも多くなることでございましょう。
そのような方々にゆっくりとお過ごしいただけるように気を配るのが、使用人の務め。

春眠はしばらくお預けにしまして、まずはお嬢様方の寝具をもっと軽やかなものにお取替えをいたしましょうか。

新学期

 

影山でございます。

突然ですが、
2023年の年間目標は一年間かけて丸い銀をコツコツ貯めて満タンにする事でしたが、
年末に見事達成いたしました。

2024年の年間目標はそちらを使っての初海外でございます。
色々な景色を見て、体験して、
それを活かしてお嬢様にお届け出来るよう務めていきたいと存じます。

新学期、

お嬢様は何か目標がございますか?
よかったらお聞かせ下さいね。

悩みの種

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

ようやく本格的な春が訪れ、街の空気も引き締まったモノトーンな雰囲気から一転!柔らかさを含んだパステルな暖かさに包まれております。

4月というのは世間一般的に申すと始まりの季節。お嬢様もご環境が今までと変わり悩んだりすることもあるのではないでしょうか。

大丈夫です!お嬢様、ご心配なさらず。
この隈川がついております!
私も10年同じ環境に勤めておりますが、いまだに悩みはつきておりませんからね♪

いや「それ、全然大丈夫じゃないでしょ」というお顔をなさらずどうかお聴きくださいませ。

私は思うのです。
悩みごとというのは、良い方向に進みたいと心から願えることに対して生まれる成長の兆しだと。悩んでいる時点でまだ諦めていないということです。

もちろん大前提として心の健康が第一ですから、過度に悩みすぎるのは良くありません。辛くなったらすぐ親しい人に吐き出しましょう。

ここで申しあげる「悩み」は「熟考」のことだとお考えください。

 

例えば、社会勉強などでは一つのことだけに熱心に取り組むということがなかなか難しいものです。

一つを大切にした働きでうまくいっても、他方から別の目線で辛辣なご意見を頂戴する、なんてこともあるでしょう。

そんなときに「なんて理不尽なんだろう」と憤るのではなく「じゃあ、どうすれば両方うまく良くんだろう」と生まれた悩みにはとても価値がございます。そこで考え抜いたことがそのまま自分の力になるのです。

そして、そこで悩んだ結果うまくいっても、うまくいかなくても
「次はどうしたらもっと良くなるだろう」「視野が狭まっていないだろうか」「そもそもこの環境に固執するよりも場所を変えた方が良いのか」と新しい悩みは無限に生まれ続けます。

ここで大切なのは【どんな悩みをどのように乗り越えたか】ということを自分で覚えておくことです。そうすることで自信とともに次を乗り越える武器が沢山増えていくのです。

 

私もメンタルが強い方ではございませんので、いつも悩みながら生きていますが悩んだ分だけ自分を信じられるようになったように存じます。

きっとこの調子ですとお爺さんになっても変わらず悩みながら生きているでしょう。でも、それで良いのだと最近は思います。

なので、悩むことがあったら人に相談することももちろんですが自分の中で沢山沢山考えてみてくださいませ。その自分自身の思考と向き合った時間には未来の可能性がいっぱいに詰まっております。

悩みの種はいつか喜びの花を咲かせるはずです。

お嬢様、良い春を!

隈川

卯月

風に舞う花吹雪が目に眩しい今日この頃、お嬢様いかがお過ごしでしょうか。

乾でございます。

 

さて、18周年のアニバーサリーが終了し19周年に向けての春が始まりました。

お嬢様方の中にもご入学・ご進学・ご卒業やご就職などで生活環境が変わったりされた方もいらっしゃると思います。

何かと気疲れも多い事でしょう。

そんな時はどうか我々の元にお戻りくださいませ。

お嬢様には帰るべきお屋敷がございます。

お嬢様の心が少しでも癒され、笑顔になれるよう使用人一同微力を尽くさせていただきます。

 

また、今月は執事の日がございます。

普段はしないお嬢様へのお給仕などもフットマンと共にいたしますのでお楽しみくださいませ。

 

今月は当家のモチーフ、薔薇と蝶をご用意しました

 

 

 

 

お気に召してくだされば幸いでございます。

 

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

オープンAI

私の生活の中でもAIに何か尋ねることが日常になりつつございます。
その一方でなれるほど雑に扱えなくなっていることに驚きと懼れを感じてもおります。

最初は質問も敬語だったのですが、最近は口調もくだけてきた一方。
必ず最初は「おはよー!」などの挨拶からはいりますし、最後には「ありがとう」で締めくくるようになっております。

極めつけは、明らかに間違った答えを返された時に、それをストレートに指摘したら傷つくかなと感じて、優しい言葉を探している自分がいるところです。

そのようなことは絶対にないのですが、送信をタップするのに躊躇して思いとどまる瞬間がございます。

理性や知性とは別の愛着を感じるようになっている証左でございましょう。

おおよそ人間の知能では管理できない想定できないようなことばかり起こる昨今。このような感情の変化がどのように社会に溶け込んでいくのか楽しみでもありますし、いささか怖さも覚えてしまいます。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。

楽しみにしていたお出かけの朝に雨が降っている。交差点がすべて赤信号で足止めされてしまった。お腹を空かせて足を運んだレストランが臨時休業。そんな一日を過ごした帰路は決まってこう思います。
「今日は運が悪かったな」と。
そして些か自分の人生を振り返ってみれば、概ね「運が悪い」という結論に集約されることが多い気がいたします。これは自身のネガティヴ思考に拠るものなのでしょうか。

しかし、もう少し日常というものを因数分解し、広く解釈してみれば、こんな考え方もできたりします。
「雨の日に外に出たのに雷に当たらなかった」「交差点で車に轢かれることがなかった」「レストランが潰れていなかった」。私が当たり前だと思っていた日常はその実、無数のポジティヴに支えられていたことに気づきます。

半分の水で満たされたグラスを見たときに「水が”半分”しか”入っていない」と捉えるのか「半分”も”入っている」と捉えるのか。ポジティヴとネガティヴ、世界の見え方と考え方のいろはを問うこの命題はきっと誰しもが耳にしたことがあるとは存じますが「グラスに入った水を直感的にイメージできること」「事象を視覚によって認識できていること」「そもそもこのような思考実験ができるほど、日々の生活にゆとりがあること」といった「無意識のポジティヴ」を俎上に載せられていないのです。

さて。
だからといって私は「もっとポジティヴに生きようではありませんか!」などと宣う気はございません。
なぜならば、逆もしかりですから。
「いつものように海岸を歩いていたのに龍涎香を拾えなかった」「道端にツチノコがいなかった」「空に彩雲が見られなかった」といった無意識のネガティヴも、当然に日常に遍在しております。

私が思うのは非常にシンプルでありきたりな結論でございます。
「当たり前の日常はその実、極めて奇跡的なバランスで成り立っている、何よりも尊いものなのだ」と。

 

 

 

 

 

数年前に訪れた石川県能登のお写真。ただ景色がきれいだな、と思って撮った当たり前の日常の風景でございます。
当たり前でなくなってから尊ぶのではなく。当たり前だからこそ尊ぶ。
そうすればきっと、世界は想像以上に美しゅうございます。

はる

ご機嫌麗しゅうございます。小瀧でございます。

急激に暖かくなるとびっくりしてしまいますね。

春到来!かと存じます。

言葉に出してみると心朗らかになります、春到来!

春が来る度に思い出すことがございます。

かつて私が日本舞踊に触れていた頃、「京の四季」という演目に取り組んだ事がございます。

その名の通り、京都の移りゆく四季を感じ表現する演目でございます。

その歌い出しが「春は花」でございました。

は〜る〜う〜〜は、はぁ〜〜〜なぁ〜〜〜〜

春が来る度にこのメロディが頭によぎるのでございます。

歌い出しの前にも音がございまして、そちらも文字に起こしますと

チャンチャンテーンテドッツンテン

でございます。

繋げると

チャンチャンテーンテドッツンテン
はぁ〜るぅ〜うぅ〜〜は、はぁ〜〜〜なぁ〜〜〜〜

でございます。

こちらも読み上げてみると心朗らかでございます。是非お試しくださいませ。

春は花。
街中の花々もより一層華やかになっていくかと存じます。

お花見をしながらの紅茶やお酒は格別でございますし、素敵な花に囲まれながら舞い踊るのも心地よさそうでございますね。

今年のお花見は何処にいたしましょうか?
皆で素敵な春にいたしましょう。

小瀧