梅、寒苦を経て

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

突然の寒波によってもたらされたお屋敷の雪景色。雪を見て無邪気に心躍らせる子供心もいつしか忘れ、ただただ寒いその状況に大きく白いため息を吐きザクザクと雪を踏みしめながら給仕終わりの夜道を歩き帰路についたのでした。
見慣れたはずのいつもの景観も雪が舞っているだけで別世界の見知らぬ景色のように思えて非日常を感じ少しばかり得をした気分になった節分も過ぎた2月のはじめ。

半ば頃になると温かく感じられる日も増えたものの寒暖差や気圧、着るものに悩まされるのでした。そして聞き及ぶところによると例年よりいくらか早い花粉飛来の知らせからお嬢様を案じ憂慮せずにはいられないのでした。

とはいえ春の足音が聞こえ始めたのも喜ばしき事実。
百花の魁たる梅の花の知らせを耳にすることも増え、それなら満開といかずとも愛でに行かねばと近くの庭園に足を運んだのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこか和の静けさを感じるその佇まいは花は小さく可憐で控えめで上品。
寒空の中漂う香りは甘く優しく心地がよい。
どんな気候でも同じ時期に咲く安心感と厳しい寒さの中でも蕾が開く強さに私も頑張らねばと明日への活力を頂きました。

 

満開の頃には使用人を誘いピクニックにでも行きたいなと思うのでした。

そうそう「燕たちの井戸端会議」にゲストで出させて頂いた折、私の好きな花について少々お話させて頂いております。もしよろしければご覧くださいませ。

葉山