卯月

花の盛りもいつしか過ぎて、行く春を惜しむ季節となりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

先月お屋敷ではキャラメルナッツアイス、ギフトショップでは大納言パウンドケーキ
をそれぞれご用意させていただいたところ、どちらもご好評でございました。

本当に有難うございました。

また、お嬢様方にケーキやアイス等ご用意する機会がございましたら自信を持ってご
提供できるようプロデュースさせていただきますので宜しくお願いいたします。

 

また、今月4月22日は我々執事がいつもよりお嬢様のお世話をさせていただく事が出
来る執事の日がございます。

もし、お嬢様のお時間が少しでもございましたら是非お戻りくださいませ。

 

執事一同、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

 

 

Aurore

こちらの日誌がお嬢様の目に留まるころには花弁の余韻は残っておりますか。

森からの微粒子も日本の東西で性格が違うことを発見した能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

 

今月から新年度がはじまり、そして新しい一歩を踏み出す季節でございます。

お嬢様にとりましても、新しい環境でチャレンジする時候ではないでしょうか。

節目では自然と気が引き締まるものでございまして、今までに経験しなかった、

さまざまな分野に挑戦し、見聞を広めたいと、そのように心に決めております。

 

 

現状で身についております習慣を捨てることなく、さらに上へ積み上げていく。

限られた時間の中では困難を極めますが、今が一番若い瞬間でございますので、

何事も最初から諦めることなく、新しい価値観に触れてまいりたく存じます。

 

 

昨年から絵画鑑賞と美術館めぐりを、新しい趣味のひとつとしてはじめました。

おかげさまで、次はどちらの美術館に行こうか、どの絵画に感銘を受けるのか、

趣味について考える時間が増え、休館日の過ごし方になお充実感が増しました。

 

 

本年はたくさんのアートに触れ、造詣を深めることができればと存じます。

鑑賞した絵画の中で最も感動した作品の『ジークレー版画』を購入したい。

年末までのささやかな夢でございます。夢は本年中に叶いますでしょうか。

版画を自室に迎えた暁には、お嬢様に委細をお伝えさせていただきますね。

 

 

能見

早寝

ご機嫌麗しゅうございます。小瀧でございます。

本日は冬が再来したかと思うほど寒うございますが、いかがお過ごしでしょうか?

新年度を迎えるとやりたい事、やらなければならない事が増えた結果、睡眠時間を削ってしまうことも多々あるかと存じます。

私も、執務が山積みになっておりますから、本日も長い夜になりそうでございますが…

睡眠不足はパフォーマンス低下のもと。

それに加え、この寒暖差。

無理を続けると体調を崩してしまうような気がします。

ここは大事をとって、
早寝する事にいたしましょう。

 

お嬢様もご多忙かと存じますが、
時には息抜きをして、お身体を大切になさってくださいませ。

またお顔が見られる日を心待ちにしております。

日誌

春風駘蕩という言葉が相応しいような、過ごしやすい陽気が日に日に増えてまいりました。

ただでさえ素肌で風を切るバイク乗りにとって、冬というのは地獄の季節でございますから。私の春の到来に対する喜びといったら、冬眠中の森の動物たちやふきのとうに負けずとも劣らじ、でございます。

……あ、因みに夏も地獄でございますよ。オートバイにはエアコンなんてございませんからね、直射日光に灼かれ、夏暑く冬寒い、そんな素敵な乗り物がオートバイでございます。

それではそんな最高の乗り物であるオートバイに欠点はないのか、と言われれば哀しいかな、これらとは別の、一つ大きな欠点を抱えてしまっているのです。

お察しのこととは存じますがそれは当然、危険性、でございます。

ただでさえタイヤが二つしかないオートバイは安定性に欠けますし、自動車と違って搭乗者を護る硬い外骨格もございません。生身で数十キロ、所によっては百キロを超えるほどの速度で走るわけですから、事故にでも遭ってしまえばひとたまりもありません。

一度、人里離れた山奥でひとり、大スリップをしでかしたことがございます。幸い軽傷だったものの、電波も通りませんし人影なんて全くと言っていいほど見られないような場所でございましたから、もし大怪我などしていたらとゾッとしてしまいます。参考までに、このような具合でございましたというお写真でございます。

 

 

 

 

では何故そんな危険を承知でオートバイに乗るのか。荒木田は馬鹿なのか。

それは、他のどの乗り物よりも自由だから、でございます……あ、馬鹿は馬鹿でございますが。

私の旅好きは今に始まったことではございません。初めての一人旅はまだ酒の味も知らぬ時分でございましたから、当然免許なんてあるはずもなく。当時の旅といえば、専ら列車や飛行機といった公共交通機関を使っての旅でございました。鈍行列車に乗ってのろのろと全国各地を巡り、ありとあらゆる神社を参詣したものです。もちろん、それはそれで非常に楽しく、素晴らしい体験・経験でございました。

以前にも申したやもしれませんが、一人旅というのは、自由なのです。肩にのしかかる全てを忘れて何者になっても良い。社会に生きる自らのしがらみから解き放たれる快感は他に変えようがございません。

バイクを走らせている時に感じる開放感は、どこにでも行くことができる、何でもできるのだという全能感にさえ近いような自由なのです。当然、徒歩や自転車よりも行動可能範囲が広く、電車やバスでは届かない場所に行くことができ、自動車よりも取り回しが良い、という現実感を感じるメリットはひとまず置いておいて。

素肌で感じる風と、隔絶されていないからこそ感じるその土地の空気のにおい。海を、山を、街のビル群を、視界に入るそれらの世界があっという間に後ろに飛び去っていく快感。地図にない道なき道を切り開く高揚感。誰に言われるでも命令されるでも引き止められるでもなく、ただ自分が、今したいと思うことをできる喜び。

どんな形であれ、私は一人旅というものを愛しております。しかしやはり、一度このオートバイが与えてくれる自由というものを味わってしまっては、これなしの旅は考えられないな、というのも正直なところで。

とはいえ、危ないことには変わりありませんから。お嬢様、坊っちゃまにはあまりバイクに跨ってほしくない、というのは一つ本音でございますね。どうぞ、もっとご安全な旅をお楽しみくださいませ。

……あ、人力車でもご用意いたしましょうか。私と、あとは久保と冴島あたりに声をかけてご用意いたします。あとは、片倉あたりにも。

19th anniversary

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様、綾瀬にございます。

気温のアップダウンの激しい今日この頃でございますね。暖かくなるのは望ましいことですがこうも急でございますとお召し物をお選びいただくのも一苦労かと存じます。そんな時はぜひ当家のスタイリストを頼って下さいませ。

さてそんな3月はなんと申しましてもお屋敷のアニバーサリーでございますね。
19周年を無事に迎えられましたのもひとえにお嬢様の暖かいご支援の賜物でございます。本当にありがとうございます。

19年前の私はまだまだ足の速さにものをいわせるような童にございました。いずれお嬢様にお仕えしたいという志はあれど未熟者だった私が、こうして今お側にいられるという幸福を改めて感じる次第でございます。大袈裟にいってしまえばこの運命に感謝でございますね。

20周年の節目に向けてこれからもより一層躍動して参りますので、お嬢様と同じ時間を過ごす栄誉を賜れますと嬉しゅうございます。

周年記念のパーティーもそれはそれは盛大なものになります故お楽しみ下さいませ。

古谷でございます

お屋敷が19周年を迎えました

今年もこのように記念日を祝うことが叶い光栄に存じます

何度、歳月が巡ってもこうして節目を祝う度に想いはいつも新鮮なものがございますが

お屋敷と共にこれからも留まることなく自身も前へと進めるよう、毎日の繰り返しのなかに小さな一歩を積み重ねて行きとう存じます

お嬢様と共に。

 

新発見

お嬢様方、ご機嫌麗しゅうございます。

香川でございます。

春めく中にも冷たい風を感じることもございますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

数年前からわたくしも花粉と戦う者の仲間入りを果たしておりますが、
やはりこの時期は膨らむ桜のつぼみにワクワクする、一年の中でも特別なひと時でございますね。

何年経っても春を忘れずに咲かせる桜。
不思議なものでございます。

逆に何年か経ってから気づくことなどもございますね。

当家の執事歌劇団に、「TOXIC」という楽曲がございますが、
15年ほどの活動の中でも10年以上は歌われてきたナンバーでございます。

その曲の歌詞の中に、
”ハニークラッカーとブルスケッタにシュガースプリッツァーで”
というくだりがあるのですが、
今年に入ってから当家のアフタヌーンティーセットのお食事の中にブルスケッタが仲間入りしておりまして、
あらためて、ああ!ここでつながった!と思い当たったことがございました。

そんなブルスケッタ。
実は今年の、ティーサロン19周年を祝う特別なお食事、『マダムバタフライ』の中にもご用意されてございます。

なんと今年はスプリッツァー風のシャーベットも!

これが言葉をなくしたコミュニケーションなのでございましょうか。

はい?

…、
ハニークラッカー?

ええと、、
いま的場と何か通じ合えたような気がいたしますね。

さて、
20年目のスタートでございます。
これまでの日々に改めて感謝をお伝えさせていただくとともに、
次なる節目に向けて、さらに精進してまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

お帰りを心よりお待ちしております。