12月

お嬢様、おぼっちゃま、奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます、山岡でございます。
冷え込む寒さとなって参りましたが
お風邪などは召されていらっしゃいませんか?

秋もあっという間に終わりましたね。
過ごしやすい気候、気温などと思いながら
生活できたのは
体感2週間くらいだったかと存じております。

秋といえばでしたためた色々を振り返ってみると
今年も食欲の秋に限らず沢山食べました。
読書、ついに始めまして、
この秋で五冊(4作品)ほど読みました。
紅葉も無事見に行けました。
見頃から一足早い日にちで伺ったのですが、
緑、黄色、赤のコントラストが
大変美しゅうございました。
秋刀魚も丁度よくいいものが買える機会があり、
自室で食しました。
お部屋が数日秋刀魚のかほりでございました。

そしてあっという間の12月。
今年も後ひとつきで一年が終わりを迎えます。
世間はハロウィンが終わったそばから
そこら中でクリスマスミュージックが聞こえてくる
時代になりました。
これも秋の終わりの体感速度を
早めている理由なのかも知れませんね。

私が好きなクリスマスミュージックは
「jingle bell rock」
特に原曲では無く幼き頃テレビから流れてきた、
アレンジバージョンのものが好きです。
原曲のリズムの軸をカントリーミュージック由来の
少しハネのあるものと定義するなら、
私が好きなものはもっと8ビートで
ロックンロールな感じになっているものです。
キーも曲の一番高いところがF#に当たるところに
変わっていて、そのあたりでボーカルに
少しがなりの成分が入ってくるのもいい要素です。

クリスマスマーケットも
もう各所で始まっているかと存じます。
イルミネーションも綺麗です。
社会勉強のラストスパートを頑張られる方も、
年末に向けてお休みモードに入られる方も、
是非この12月を満喫なさってくださいませ。

日誌

お嬢様、お坊ちゃま
お変わりなく元気にお過ごしでしょうか?
今年も秋が終わり冬の訪れを感じる寒さに手足がかじかむ近衛でございます。

私先日、大旦那様よりいただきました休暇を使って紅葉を見に行ってまいりました。
今年の秋も終わる頃でございましたから多少散ってはしまっておりましたが、足元に散らばる紅葉にすら美しさを感じてしまうほど堪能することが叶いました。

その時の写真も日誌に載せさせていただきますゆえ、少しでも秋の紅葉の美しさをお届けできたら光栄でございます。

また常日頃、社会勉強として日々をお忙しく過ごされているかとは存じますがお嬢様、お坊ちゃまもどうか一時心休まる時間を作っていただけましたら幸いでございます。

私はティーサロンにて、温かい紅茶ご用意してお待ちしておりますゆえ、お給仕を担当できた際には日々のお話聞かせてくださいませ。
おかえりお待ちしております。

日誌

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。
久保でございます。

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様にお仕えして二年を迎えることができました。

こうしてまたこの場所にいられること、その一日一日を積み重ねてこられたことに、心から感謝しております。

振り返ればまだまだ未熟で、お恥ずかしい失敗も多うございます。

それでもお嬢様が変わらず声をかけてくださるたびに
「ああ、自分はまだここで頑張っていいんだ」と背中を押していただいているような気がいたします。

私の小さなこだわりは、お嬢様が快適に楽しく過ごせるようにお仕えすること。

どんなに忙しくてもそこだけは絶対に乱さぬようにと心に決めております。

お嬢様が腰を下ろされる場所に、安心そして変わらぬ整いがありますように。たとえ私が未熟でも、それだけは胸を張って続けていきたいのでございます。

三年目に入りますが、まだ道半ばゆえ、気を引き締めて精一杯お仕えいたします。どうかこれからも、久保をお見守りいただけますと幸いでございます。

挑戦

ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

先日、わたくしを含め数名の者で海釣りに赴いてまいりました。

​釣りに関しましては、ごく幼い頃に一度だけ経験した記憶があるのみで、実質、初めての経験でございました。

​海釣り施設に到着し、同行した使用人の方々に色々とご教示いただきながら準備を整え、いよいよスタートいたしました。

​果たして釣れるものかという一抹の不安を抱えての挑戦でしたが、幸いなことに、無事に釣果を得ることができました。

​なかなかすぐには思い通りに参らず、皆様からのアドバイスを拝聴しつつ、自分なりに工夫を凝らす過程は、日頃のティーサロンでの給仕の心得と相通ずるものがあると、改めて実感いたしました。

​お嬢様も、最近なにか新たにご挑戦されていることなどございましたら、ぜひティーサロンにてお聞かせいただけますと、光栄に存じます。

年の瀬のご挨拶。・・・気が早いでしょうか?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

とうとう師走となりました。
年末の挨拶には、少し早いのですが・・・。

「今年もお世話になりました」(深々と一礼)

さすがに、まだ実感が湧きませんね。
師走という言葉通り、目まぐるしいほどの忙しさがないと、年の瀬の気分が出ないものでございます。
まあ、こういった気持ちや雰囲気などは、日々が過ぎれば自然と醸成されていくものでもございますから。

大掃除、門松の支度、餅つきに年賀状・・・。
年越しの前に、準備しなければならないことは山のようにございます。
もちろん、世界中が楽しく過ごすクリスマスも忘れてはいけません。
眩いイルミネーションの下、賑々しくお祝いをいたしませんと。

このように今月の予定を考えておりますと、やはり居ても立っても居られない気持ちになって参りました。
とはいえ、バタバタと忙しなく走り回るのは使用人の役割。
お嬢様方におかれましては、お心に余裕を持って、穏やかな気持ちでいただけるよう、心を配らなければなりません。

本格的なメリークリスマスと年の瀬のご挨拶は、やはりティーサロンにて直接申し上げるのがよろしゅうございますね。
お嬢様方のご予定も目白押しかとは存じますが、時折はポット一杯の紅茶をお召し上がりになって、憩いの時間をお過ごしくださいませ。

どうか、満ち足りたお気持ちで、今年の締めくくりを迎えられますように。

 

師走

煌びやかなイルミネーションが街を彩る季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

今年も何冊か本を読みました。
主に推理小説なのですが最近では古事記を読み返したりしております。
そんな私が数年前に感銘を受けた言葉がございます。
「今日の読書こそ真の学問である」
吉田松陰様のお言葉でございます。
毎日読書を続け、その一日一日の知識の積み重ねこそが学問の礎となるので読書を続けることが重要なのだと説かれております。
私の場合は単純に好きな小説をほぼ毎日読んでいただけなのですが、それでもストーリーに出てくる知識や文字の並べ方、話し方など身についていると思われることも多々ございます。
なるほど学問なのだなと思った次第でございます。

お嬢様は何か感銘を受けたお話などございますか?
お教えくだされば幸いでございます。
お嬢様のお帰りをお待ちしております。

八幡でございます。

風が冷たくなりました。

街を歩けば、吐く息が白くほどけ、

その儚さに、季節の移ろいを感じずにはいられません。

 

お嬢様、いかがお過ごしでございましょうか。

手袋の内側まで染み込むような冷えの日々、

どうかお身体をお労りくださいませ。

 

私の部屋にも、ようやく冬がやってまいりました。

窓辺のカーテンが微かに揺れ、

その隙間から忍び込む夜気が、

まるで誰かの囁きのように頬を撫でてゆきます。

 

この季節になると、紅茶の香りがいっそう深く感じられます。

湯気の向こうに、記憶の景色が浮かび上がるようで――

お嬢様と初めて交わしたご挨拶、

冬の夜に差し出したティーカップの温もり、

そんな断片が静かに蘇るのでございます。

 

寒さというものは、不思議なものでございますね。

人を縮こまらせるようでいて、

心の奥では、誰かの温もりを求めさせる。

まるで、孤独の中に優しさを忍ばせた詩のようでございます。

 

どうかこの冬も、穏やかでありますように。

お嬢様の手が、冷たさではなく、

誰かの温もりを覚えておりますように。

 

八幡でございました。