やわらかくしなやかに

1秒先ですら世情は不透明になりつつあるようにも存じますが、お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

香川でございます。

深く息を吸ってゆっくりと吐く。
一服のお茶を静かに喫するひとときに、ご自身を安定させる特別な効果がありますようにと祈るばかりでございます。

年度末から年度始め。
気温や環境も含め変化の多い時期でございます。

先人の知恵など、経験を元に困難を乗り越えたいものでございますが、喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉もある通り、繰り返しの物語が存在するのも確か。

それすらもこえていけるしなやかなあり方を人の叡智は獲得できると信じて。

そしてもし使用人道というものがあるならば、誠実に真剣に追求してまいりたく存じます。

仮に存在を否定されるようなことを言われたとしても、いや何を言うのとおっしゃっていただけるように、信念を共有できるような日頃の給仕を積み重ねてまいりましょう。

目の前の1ポット1ポットに心を込めて。

何年経とうと初心を忘れないように。この時期に大切なものを思いだせるように。

お帰りをこころよりお待ちしております。

Applause

ティーサロンスワロウテイルも開館20周年を迎えます。

前を向いていれば余りにも早くすぎ、いざ振り返れば遙かな時間でございます。

ティーサロンの歴史の多くに携われたことを心から嬉しく思います。

伊織でございます。

 

 

この記念すべき日に同じセカンドスチュワードである八幡とともにエクストラティーをご提供する光栄をたまわりました。

青いバラをモチーフとしてご用意する冷たい一杯でございます。

 

 

ちょうど10年前、開館10周年を記念してデザインさせていただいた懐中時計のことを思い出しておりました。

学生以来に取り出したコンパスとえんぴつ、消しゴムを手にデザインを描きおこし、完成までの様子をこの執事日誌にてご報告しておりました。

見返せばまだ当時の日誌が残っております。

手書きで描いては修正や変更を入れるためにコピーを取り、時にライトボックスを使って別紙に描いたものを書き写したり、かと思えば納品された2000個ほどの時計をすべてひとつずつ開封して傷がないかを確かめ、動作確認を繰り返しました。

 

 

いつかまたこうした手間と時間をかけた贈り物をご用意できる機会に恵まれることを心から願います。

大変でもあり、また楽しみでもある、お贈りするお嬢様方を思い浮かべながらの物作りは、長いティーサロンでの勤めの中でも屈指の思い出でございます。

 

 

過去の日誌へのしおりを以下にご用意いたします。

ご興味をおもちいただけましたなら、もしくは懐かしく振り返っていただけましたなら幸いです。

 

記念すべき日に向かって

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14329#more-14329

 

記念すべき日に向かって②

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14407#more-14407

 

記念すべき日に向かって③

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14449#more-14449

 

記念すべき日に向かって④

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14454#more-14454

 

記念すべき日に向かって⑤

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14469#more-14469

 

記念すべき日に向かって⑥

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14483#more-14483

 

記念すべき日に向かって⑦

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14488#more-14488

 

記念すべき日に向かって⑧

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14503#more-14503

 

記念すべき日に向かって⑨

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14506#more-14506

 

記念すべき日に向かって⑩

https://www.butlers-cafe.jp/blog/?p=14510#more-14510

お散歩日誌 知識の殿堂

敬愛せしお嬢様へ

まだまだ朝晩は吐く息も凍るような季節。
御身くれぐれもお風邪など召されぬようご自愛のほどお願い申し上げます。

こう冷えておりますと、どうしても出不精になってまいりまして
お暇をいただいた日は書棚のそばで過ごすことも多くなってしまいますが
いかんせん、個人の書棚でございますとお屋敷の書庫と違って限りもございまして
先日、新たなインスピレーションを求めるという理由を己に言い聞かせながらお外に出てまいりました。

足を運びましたのは東京。とある大学の資料展示博物館でございます。
長きにわたる研究と学識の一部を公開していらっしゃるとのことで
興味を惹かれふらりとお邪魔してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時の大学講堂を再現したスペースを抜け、少年心くすぐられる明治の機器など観覧しながら進みますと
生物・文学・化学・美術やデザインに至るまで、なんともあらゆる領域の展示がなされており、
しばし時を忘れるほど魅入らせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こと、生物のコーナーにおいては古今あらゆる生物の骨格標本や、進化の歴史などが莫大なスペースにわたって綴られており、本だけでは得られない知識があるのだと改めて思い知らされました。

鉱石や植物のコーナーも圧巻の情報量であり
デザイン・美術のコーナーでは、本来大学の蔵書であろう貴重な美術書・デザイン書を閲覧でき、
某テーマパークではありませんが、本気で全てを見ようと思うと一日で済まないのではないかと思う、実に重厚な展示でございました。

 

 

 

 

 

 

 

お昼過ぎにお邪魔したはずが、気づけば閉館時間の夜。
後ろ髪を引かれる思いで退出し、その後立ち寄ったバーにてハイボールを傾けている間もずっと余韻に浸っておりました。

冷える日々が続きますが、お嬢様におかれましても
時にはこういった地へお出掛けなさるのもお勧めにございます。

文字どおり塵が積もるように、先人たちが日々を重ねて遺された
知識の巨山を垣間見た一日でございました。

 

 

 

そんな想いを反芻しつつ家に戻りましたら
猫が自力でヒーターのスィッチを入れていて
身近にもあった生物の進化に愕然としつつ、危ないものはコンセントを抜いておこうと心に誓いました。

古谷でございます

お屋敷が20周年を迎えます。

記念の節目をこうしてお祝いできることを、

例年のことながら今年も大変光栄に存じます。

幾度歳月が巡ろうとも

お屋敷と歩む日々のなかで、

私自身も留まることなく前へ進んでいけるよう己の出来ることを少しずつ少しずつ耕してゆき、

お嬢様に彩り溢れる景色をこれから先もお届けしとう存じます。

Turritopsis nutricula

春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、に続く節をどうも思い出せません。

ランニングを習慣にしたからか、朝の目覚めがよい能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

しばらくで、お屋敷が創立して二十年の月日が経とうとしております。

その歳月の中で一言では申し上げられぬ、様々なドラマがありました。

私のいち使用人としての身を置く場所の変容も多くございました一方、

お屋敷自体が、そして世間を取り巻く環境が大きく変化いたしました。

 

その日ごとに変わりゆく時代の容赦ない濁流に飲み込まれることなく、

今もなおこちらのティーサロンを存続することができておりますのは、

まぎれもなく、お嬢様がお屋敷を愛してくださったからでございます。

 

改めましてこの場をお借りいたしまして、深く深く感謝申し上げます。

 

お嬢様が安心してお戻りいただける大切な居場所をお守りするために、

これからも使用人一同、誠心誠意お仕えいたします。

 

二十一年目を迎えるお屋敷を、そしてそこでお仕えする使用人を、

どうかあたたかく見守ってやってくださいませ。

 

歴史の節目に立ち会うことができまして、幸甚に存じます。

誠にありがとうございました。そしてこれからも。

 

能見

春の気配

ご機嫌麗しゅう、隈川でございます。
うんざりしてしまうほどの寒かった日々も和らぎを覚え、ようやく過ごしやすい気候になってまいりました。

「せっかく気持ちのよいお天気日和ですから、すこしくらいお散歩に出てみようかな」などと普段は用事がない限り出不精の私ですら思うのですから春というのは気持ちのよい季節でございますね。

気がつくと立ち退いてしまう早足も春の特徴です。逃げられてしまう前になるべく触れ合いたいものでございます。

お嬢様も季節にちなんだすてきなものをお見かけの際は、使用人たちにご一報くださいませ。皆で幸福を分かち合いながら、。よい思い出をたくさん作ってゆきましょう。

隈川

遠浅の海

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがで御座いましょう、金澤でございます。
ある使用人の大きなクシャミを聞くと「ああ、春だな~」としみじみ思う今日この頃でございます。

先日、十数年振りに思い出の地を訪れました。
目的はただ「その景色を見たかったから」です。

深夜25時、明日の休日を良いことに布団の中でだらだらと色々な動画を見て過ごしておりました。その中で久しぶりに見た景色、昔の事を思い出します。すると自分の中の何かのスイッチが入りました。気付けば所要時間などを調べ、今から高速で行ったら日の出に間に合うかなとか…
酔っ払った勢いではございません、休肝日で呑んでいません。

でもここで、最近の歳をとった私でしたら「あはは、なんてね」とまた寝付くまでだらだらと動画を見続けるのですが、今回はスイッチがOFFになりません。

「よし、行く!」

寝ようとしていた体が逆に起きてしまいました。

・・・
ということで、やって参りました福島県いわき市
新たに整えられた海沿いの道を安全運転で進みながら周りを見渡します。
到着しました


 

 

 

 

 

 

 

さて、どこの砂浜でしょうか?
ヒントは写真より、ご興味ございましたら是非当ててみて下さい!

初めて訪れた頃はスワロウテイルの使用人になる以前ですので18年は経っていますでしょう

着いた直後はまだ雲が多くあったのですが、日の出と共に覆い被さる雲が晴れてまいりました。

美しい景色を見ながら‥

忘れてはならない事、そして人の力の偉大さ

「来て良かった」としみじみ‥

だいぶ太陽が高くなり気づいたかのように睡魔がやってきました。
海岸の駐車場で仮眠をとり…
と仮眠どころか6時間がっつり寝てしまい、慌てて帰路につくのでした。

 

 

 

 

『ばらの花』♪

普段気付かない大切な時間は意外と身近に存在します。無駄と思えるその一歩の先にあるかもしれません。