春のきょうえん〜The Last Dance〜

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。
冴島でございます。

お屋敷の周りでは桜も散り初夏を感じさせる陽気が続いておりますがいかがお過ごしでございましょうか。

私は先日大旦那様の命により当家フットマン久保と共にお作りしたカクテルが無事に終わり安堵しております。

お越し頂いたお嬢様、お坊ちゃまには改めてこの場を借りてお礼申し上げます。

今回は久保の故郷ブラジルからさとうきびより作られた蒸留酒カシャーサをベースにしたカクテル”春のきょうえん”をご提供させていただきました。

カシャーサを使いお互いの好きな素材を使いそれぞれのカクテルを作ろうというアイデアで私はココナッツミルクにいちごとパイナップル、桜を使った”ひらひらサンバ”というカクテルをご提案させていただきました。
ひらひらサンバという名は久保の命名でございます。

今回はさらに久保のアイデアで仕上げにキラキラしたグリッターパチパチキャンディをふりかけたり、久保自ら大旦那様にティーサロンのBGMを変えることを提案させていただきBGMも普段とは違うものに変更しての開催と相成りました。

ご快諾頂いた大旦那様にもこの場を借りてお礼申し上げます。

副題〜The Last Dance〜の名の通りお互い一緒にやるのはこれが最後という程の気概で今出せる全てを出して挑んだ全力のカクテルでございます。

カクテルに慣れぬ2人ゆえ至らぬ点も多々あったかと存じます。
次回があるのなら改善して参りますのでご容赦くださいませ。

そして今回のレシピは時任執事監修でもございます。
レシピ、配分のアドバイスなど本当にお世話になりました。
改めて当家のカクテルマスター時任の頼もしさを感じると共に感謝の気持ちでいっぱいでございます。
重ねてお礼申し上げます。

さらに今回はコースターも手書きのものを用意させていただきました。
お互い少し笑える夏休みの絵日記のような仕上がりになってございますがこちらもお楽しみいただけておりましたら幸いでございます。

今回のカクテルはお互い、自分のレシピをご用命頂いた方にお届けするというコンセプトのもとお作りしたゆえまだしっかりと直接お礼を伝えられていないお嬢様、お坊ちゃまもいらっしゃいますので再び後日ご帰宅なさった際には改めてお礼を伝えさせて頂けましたら幸いでございます。

そして来月には再び大旦那様の命により当家のフットマン古谷とのケーキサロン”アントワネット”もございます。
歌劇団にも所属する偉大な先輩古谷とのアントワネット。ぜひお暇ございましたらご帰宅くださいませ。

それでは今月もティーサロンにてお嬢様、お坊ちゃまのご帰宅をお待ちしております。

 

冴島

辞書

秋が短くなったな、とここ数年思うわけですが、まけじと春も短くなっているようです。

急な気温の変化は勘弁願いたいものですね。

伊織でございます。

 

 

このところめっきり辞書を引くという行動から遠ざかっているように感じます。

今時、ちょっとした調べ物なら製本された辞書を引かずとも用が済んでしまうというのも確かでございます。

 

調べたい事柄に対してピンポイントに答えを得られると考えると、まさにデジタルな世の中でございます。

しかし製本された辞書を引くことで求めていた答えのほか前後様々な言葉が目に入り、ついつい調べ物が連鎖していく、というアナログな感覚は独特な魅力を感じるものです。

 

近しい見出しの言葉が並ぶ中、それまで意識しなかった言葉同士の関連性であったり、思わぬ活用であったり、発見はつきません。

国語辞典に当たっていたとしても、連続して記載されている言葉が日本語とも限らず、借用語であることもございます。

意識せず使っていた言葉が実は外国語由来であったり、なんて発見すると楽しくなってしまうのですが、わたくしだけでしょうか?

 

無限とも思える言葉が並ぶ辞書は、まさにアナログの意味する連続性を体現するもののひとつのように感じています。

ただひとつ今調べたい答えだけを知るのではなく、紐付いたり紐付いていなかったり、目に入る言葉にどんどん興味を引かれて知識が連続していく楽しさを今一度思い出そうと思います。

物事を覚えるにも、孤立したデジタルな情報として覚えようとするより、関連するほかの物事と紐付けたほうが覚えやすいというのはご存じの通りです。

忘れっぽい自身の性分を顧みるためにも、知識の連続性を大切に過ごしてまいります。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。
東條でございます。

4月は新たな門出、出会いのある月でございますね。
そうでなくても年度の切り替わり、心機一転何か1つ普段の生活に目標を立ててみても良いかもしれませんね。

そんな4月をより良い始まりとすべく、私も初めてのカクテルBittersweetを山岡と共に作り上げました。
味はお気に召していただけるか、満足のいく結果になるだろうか。不安な部分も沢山ございましたが、無事成功を収めることが出来ました。
これもひとえに日頃よりあたたかく見守ってくださっているお嬢様・お坊ちゃまのおかげにございます。

またいつご用命をいただいても良いようにカクテルの練習をしながらティーサロンにてご帰宅をお待ちしております。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様、お坊ちゃま。
中島でございます。

 

ようやく春が訪れだんだんと過ごしやすい気温になってまいりましたね。

 

4月というのは一般的には始まりの季節ございます。お嬢様方もご環境が今までと変わり新しい日常が始まっているのではないでしょうか。

お嬢様新たな環境でご活躍されていることを想像いたしますと私も胸躍らせとても嬉しくなる次第でございます。

 

ただ人間、【変化】することには非常にエネルギーを消費いたします。

環境が変わることによる日常や対人関係の変化。

中々慣れるまでは大変でございますね。

 

そんな変化する忙しない日々をお過ごしになられるお嬢様に私達使用人が出来ることは

ティーサロンが変わらない場所であり続けることではないかと私は存じます。

 

では今月も変わらず温かい紅茶を用意して

ティーサロンにてお嬢様のお帰りを

いつまでも、いつまでもお待ちしております。

ご挨拶

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

この度大旦那様から命を賜り、ティーサロンにてお給仕をさせていただくことになりました。近衛(このえ)と申します。

常日頃はご身分をお隠しになり、社会勉強を頑張っていらっしゃるお嬢様方がお戻りになられた際には、日々のことは忘れ心安らかに素敵なティータイムをお過ごしいただけるよう誠心誠意努めてまいります。

お帰りを心よりお待ちしております。

ミッケ

ご機嫌麗しゅうございます。
野崎でございます。

新年度になりましたね。
身の回りの変化や、社会勉強先の変化もございますことでしょう。
まずはお身体に馴染ませ、無理なくお過ごしくださいませ。

かくいう私は相変わらず、
お給仕に精を尽くしております。
なにか新しいことにチャレンジしてみようかしら。

といってもすぐに思いつくわけでもなく、知らないことを知ろうにも、知らないから分からないわけですぐに決められないのですが……。

幼少のころ、その中に隠れているモノや動物を探しあてる絵本がありました。
「ミッケ」でございます。
知らないモノの名前の獲得のしかたを不思議に思ってましたが、きっと夢中になって探したこういう時間で培われたのでしょう。

私も週の2,3時間、新しいモノを探して、チャレンジすべきことを見つけたいと思います。

さあ ミッケ!

春と桜

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様。綾瀬にございます。

春の陽気をめいいっぱい浴びて気力に溢れる今日この頃でございます。
日中は暖かく夜は涼しいこの時期は何もなくとも「素晴らしい」と独り言が溢れる始末で、誠に幸せを感じております。

今年の桜は満開と思いきや気温がグッと下がってしまい、しっかりと花見が叶いませんでした。
しかしお買い物の道中やお散歩がてらにふと花びらが目に入り、辺りを見渡すと近くに桜が咲いているなんて事がございまして、その度にすこし嬉しい気分になったものでございます。
やはり「四季を感じる」という行為のそのものが心を豊かにしてくれるのでしょうね。

という訳で久しぶりに一句ご披露いたしましょう。
遡る事昨年の9月の日誌で新しい趣味として紹介いたしましたが、こっそりコツコツ一応続いておりました。

 

『君想い画角を下げた夜桜や』

 

お給仕の終わりに庭園の桜を見ながら考えた句でございます。

それでは本日はこの辺りで。
ご帰宅をお待ちしております。