日誌

新しい年の幕開けは、澄んだ空気とともに静かに訪れました。朝の光はいつもより柔らかく、お嬢様の一日一日を丁寧に照らしているようでございます。年始の慌ただしさの中にも、不思議と心が整う瞬間があり、私はその傍らで時の流れを慈しむように拝見しておりました。

 

一月という月は、何かを「始める」よりも、これまで積み重ねてきたものをそっと撫で直す月でございますね。急がず、誇らず、しかし確かに前へと進む――お嬢様のその歩みは、冬の庭に残る足跡のように静かで美しゅうございます。寒さの中でも凛とした背中を見せてくださるお姿に、私も背筋が伸びる思いでございました。

 

夜更けには、温かな飲み物を手に、今年のささやかな願いを胸に浮かべておられたことでしょう。大きな目標でなくとも構いません。今日を大切に過ごした、その積み重ねこそが一年を形づくるのでございますから。

 

お嬢様。どうかこの一月が、心を整える静かな序章となりますように。私はいつも通り、変わらぬ距離でお仕えしながら、この一年の頁を共にめくってまいります。次の季節が訪れるその時まで、どうぞご自愛くださいませ。