方言どころか家言

使っていた言葉が、実は他人に全く通用しないなんて体験ございませんか?
伊織でございます。

『めそ・る』
りんごが水分を失って美味しくなくなること。

前々から疑問に感じている言葉で、わたくしの実家でしか通用していない表現でございます。
お屋敷で勤め始めて長くなりましたが、まだこの言葉が通じる方に出会ったことがありません。お嬢様は分かりますか?

『いっちゃけ・る』
腹が立つ。

どうやら『いじやける』が語源のようで、茨城弁ではないかという予想がついております。幼い頃は使っていた覚えがございますが、現在、わたくし自身は使わなくなってしまった言葉です。

『こんけぱっこ』
たったこれだけ。

『こんけ』=『これだけ』という意味としては、甲州弁などにあるらしいのですが、『ぱっこ』がよく分かりません。
お嬢様、ご存じですか?

どうもこれらの言葉、わたくしの実家でしか使われていない可能性があるのです。
なんど他人に尋ねてみても、時折こうして日誌などに書いてみましても、「私も使います! よく言います!」という方には出会えません……。

他の使用人にも訊いてみることにしましょう。
あなたの家でしか通用しない言葉ってありませんか、と。