日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

この梅雨の時期お嬢様はいかがお過ごしでしょうか?

私は昔から梅雨の時期は雨の音を聴きながらのんびり過ごすのを楽しみにしておりました。

なんだか時間の流れが緩やかに感じられ、ホッと一息をつきながら思考を整理するのに丁度良いと思うのです。

日々を忙しく過ごされているかと存じますが、雨が降ったら良い機会とでも思っていただき、別宅でもティーサロンでも、のんびりお心をお休めになる一時をおつくりいただければ幸いでございます。

近衛

日誌

お嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。
久保でございます。

窓の外から聞こえる雨音が、今日はなんとも心地よく響きます。

6月の朝は、空気もしっとりとしていて、まるで季節がひと息ついているかのようでございますね。

木々の葉も濡れながら、静かに揺れておりました。
こういう静けさの中で過ごす時間も、案外悪くないものでございます。

日々の暮らしの中でふと立ち止まると、
何気ない風景や音、香りに心が動かされることがございます。

温かい紅茶の湯気、雨に濡れた土の匂い、お屋敷の誰かの笑い声。
そういったささやかなものに気づけること、それ自体が、
「人生の醍醐味」なのではないか、そんなことを思ったのでございます。

けれど、その一方で、「挑戦」というのもまた、人生の味わい深さのひとつだと感じます。
慣れたことだけを繰り返していては、確かに穏やかではございますが、
どこか物足りなさを覚えることもあります。

わたくし自身、不器用ながらも新しいことに手を伸ばしてみることがよくあります。
最初は戸惑いもございますし、時には「なんでやろうと思ったんだろう……」と
後悔めいた気持ちに襲われることも、正直ございます。

それでもやっぱり、「やってよかったな」と思える瞬間が来るのです。
うまくいかなくても、「私、ちゃんと向き合ったな」って、
小さくても胸を張れる気がするのです。

人生の醍醐味と言うのは、
穏やかな幸せに包まれることと、
少しだけ勇気を出して自分を超えてみようとすること。
その両方があるからこそ、毎日がちゃんと「自分のもの」になるのではないかと存じます。

たとえ転んだとしても、笑って立ち上がればよろしゅうございます。

誰かに見せるためじゃなく、自分のために。
そうやって積み重ねていく一日一日が、きっと何よりの宝物になるのではないでしょうか。

 

 

雨が続くと、つい色んなことをじっくり考えてしまいますね。
そんな時間も私は大好きでございます。
お嬢様はどんなことを考えておられますか?

 

六月

休日、お昼頃。

「なんだかハンバーグが食べたい」

それは食品、日用品のお買い物に出ていた私の脳内に突然現れた。
一度気づいてしまうと、なかなか頭から離れない欲望(ハンバーグ)。
その欲は一秒、また一秒、時間が経つことに風船が膨らむように大きくなっていきました。
お昼ご飯を何にするかは特に考えていなかったからそれでもいいかな、と私の思考はハンバーグの方へ引き寄せられていく。
都合のいいことに、パン粉や卵、ひき肉は部屋の冷蔵庫の中に入っており、付け合わせやソースなどを揃えれば難なくハンバーグが食べられる。
点と点が繋がって一本の線になるみたいに、朧気に見えていた道筋が明確になったことで、私のその日のお昼ご飯が決まりました。

決まるや否や、おもちゃを目の前にした子供のように目を輝かせながらブロッコリーにじゃがいも、玉ねぎ等の必要そうなものをカゴに入れていきました。

あらかた買うものも集まりきった頃、ありきたりなアニメーションなどではお決まりでございますが、順調に進んでいるところに難所が現れるものです。

「おろしポン酢にするかデミグラスにするか」

調子良く素材を集める私の目の前に現れたのは本日最大の敵、もといハンバーグにかけるソースでございます。

普段であればおろしポン酢一択ですが、今日は少し濃い味が食べたい。

一つでも選択肢を間違えたらそこで試合が終了してしまうような、謎の緊張感がよぎり額に汗が浮かぶ。
優柔不断というわけではないけど、最高に美味しいハンバーグを作ろうとすると、簡単には決めきれない問題だ!

 

などと、ここまで書いていながら、私は結局卵と鶏のそぼろを白米と一緒にいただきました。

卯月くんは部屋に戻り食材や日用品の片付け整理をしていたら調理がめんどくさくなってしまったようです。

色々考えて、たくさん用意しても、上手くいかないことなんて生きていればざらにございます。

だからこそ、失敗しても次(回以降の自分が)頑張ればいい、その学びの日だったと思うことにいたしました。

もしも今、お嬢様やお坊ちゃまで悩んでいる方がいるならば、あまり頭を抱えず、少し力を抜いてみるのもいいのではないでしょうか。

お嬢様、お坊ちゃまであれば何であれきっと上手くいくのだろうと卯月は思います。

けれど、もしも今日のお昼ご飯で悩んでしまうのなら、使用人一同、美味しい食事と温かい紅茶と一緒にお待ちしておりますので、ご帰宅くださいませ。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

 

先月のカクテルはお楽しみいただけましたか?

私自身初となるタイニーブルームーン、とても良き経験となりました。

当日はお戻りいただき、そして味わいをお楽しみいただきまして誠にありがとうございます。

 

ご用意した際、そしてお召し上がりなされている際の笑顔を思い出すだけで、私も心が弾む思いです。

 

さて、ご用意していたお品の中でもお嬢様、そして使用人の皆が特に目を引かれたであろうお品、「お屋敷のカシスウーロン」

 

本日はこちらに関してお話をさせていただければと思います。

 

と申しますのも私としてもあの味わいをお嬢様に忘れて欲しくございません。

 

ですので簡単なルセットをお嬢様に僭越ながらご教授いたします。

もしお時間がございましたら一度お試しくださいませ。

 

まず 必要な物はバラのシロップ、カシスのシロップ、そしてお屋敷の紅茶、ロンロンのアイスティー

 

たったこれだけでございます。

 

まずグラスに小さじで5~6杯程度のカシスシロップをお入れ下さい、

 

その後、氷をグラスいっぱいに敷き詰めてまいりましょう。

 

そしてロンロンのアイスティーをグラスの7割ほどお注ぎくださいませ。

 

この時ポイントとしまして、少し氷の頭を飛び出させておきましょう

 

最後に氷の頭にかけるようにバラのシロップを小さじ1~2杯おかけくださいませ

 

こうすることでお時間が経つにつれて氷が溶けてゆく際にバラのシロップがカクテルに少しずつ馴染んでいき、風味の変化をお楽しみいただけます。

 

もしもシロップのご用意が難しいようでしたらば
カシスシロップはブルーベリーやストロベリーのジャムに

 

バラのシロップは当家のブレンドティー、ダイアナローズをシロップにするのも良いかと存じます。

 

味わいは変わりますがこちらも新たな発見が見つかるかもしれません。

 

ノンアルコールですので社会勉強の合間の贅沢に是非ともお試しくださいませ。

 

さて、お次はどんな味わいを見つけてまいりましょうか

 

お嬢様のご感想もお屋敷にていつまでもお待ちしております。

 

火野

「繋ぎ」と「涼」

お嬢様、お坊ちゃま、
ご機嫌麗しゅうございます。
佐倉でございます。

天気、気温、共に崩れやすい月となってございます。
お身体にお変わりなくお過ごしでございますか。
暑さ、寒さ、とお召し物も少々選択の難しい日が続いているかと存じますが、お身体とご相談頂き、適切な物をお選び頂ければと存じます。

6月は旧暦で「水無月」というそうにございます。
雨の多い「梅雨」の時期、「水」「無し」「月」とはこれいかに、とも感じたのではございますが、どうやら、「無」は繋ぎの意味をもつ言葉であり、実際には、「水の月」との事。
諸説あるようではございますが、そうであれば理解もできるものだと、ひと心地ついた最中に、「神無月」(旧暦の10月)を見て混乱したのがつい先日でございます。
(蛇足ではございますが、「神無月」は全ての神様が出雲に集まる月、つまり、「神」の「無い」「月」との事でございます)

さて、僭越ながら、6月の前半にて、私の考案いたしました、
『グリオットのジェリータルト』
をご用意してございます。

グリオットチェリーと酸味のあるジュレ、そして甘いカスタードクリームの調和をお楽しみ頂ける一品でございます。

じっとりとした暑さが続く日にも召し上がりやすい、「涼」を感じられるケーキとして仕上がってございます。
よろしければお試しくださいませ。

雨が降りやすい季節にございます。
お身体、そしてお外に出る際は、お足元にも十分にご注意いただき、また元気なお姿をお見せくださいませ。
皆様のお戻りを心よりお待ちしております。

春暁

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

昔から春の夜の眠りは非常に心地よく、朝が来たことにも気づかずに、つい寝過ごしてしまうことを表す「春眠暁を覚えず」という言葉がございます。

最近の私は、春は過ぎても陽気のせいか日中に眠気を感じることが多く、自室ではいつの間にか眠ってしまい、気がつくと数時間が経過していることもしばしばでございます。

睡眠をとること自体は良いことですし、嫌いではないのですが、日中に睡眠をとりすぎますと夜の寝付きや翌朝の目覚めに影響がございますので、考えものでございますね。

近頃は、早くも夏を思わせるような日ざしの強さを感じる日もございますので、このようなことに頭を悩ませることもなくなるかとは存じますが、
それはそれで寂しい気持ちになる今日この頃でございます。

主はどちら

どうも眠気には勝てないな、眠気こそが大敵であるだなんて思っておりましたが、いやいや食欲にもとうてい勝ち目はないと認める最近でございます。

伊織でございます。

 

世の中にはナショナルクリームティーデイというものがあり、今年は6月27日がその日にあたります。

その名の通りクリームティーの日でございます。

 

クリームティーといえば、スコーンと紅茶で過ごすシンプルなお茶の時間なわけですが、けっしてスコーンティーとは呼ばれないのがミソであったりします。

イギリスではスコーンは「クロテッドクリームを食べるための器」なんていう言い回しがあるそうです。

クリームとジャムをたっぷりとのせたスコーンのおいしさを表すというよりも、むしろクロテッドクリームをおいしく食べる最適な方法がスコーンに載せ、ともに紅茶を興じるということのようです。

 

“クリーム”ティーという名前もそうしたところから来るのでしょうか。

 

 

似て非なるものとして「ポテトはケチャップを食べるための器」という言葉があり……

 

え、ご存じない?

 

まぁ、確かにこんな言い回しわたくし以外口にする者に出会ったことないのは事実でございます。

以前アメリカで過ごしたおり、わたくしが身をもって見いだした金言こそが「ポテトはケチャップを食べるための器」なのですが、どうも一般的ではないようですね。

 

 

クリームもケチャップも、体のためを思えばほどほどがよろしゅうございます。