冬に備え

椎名でございます。

暑かった日々が続いたかと思えば、あっという間に涼しくなって参りました。

この頃は、日増しに強く感じる寒さに、着実なる冬の訪れを感じてございます。

 

普段から公言しております通り、私はとても寒がりな体質でございますので、この後訪れる真冬の寒さが今からとても億劫でございます。

 

例年は冬を乗り切るために暖かいインナーなどを着用してございます。とても重宝しておりますのは、某ヒート●ッ●なる名称のインナーでございます。

薄手のものから極寒に耐えられる厚手のものまで種類も様々でございますが、今年は少し趣向を変えてみようかなと考えております。

 

近年アパレルとしても注目されている、働く男たち御用達のショップよりいくつか調達してみようかなと考えております。

最近は、実用性だけではなく、デザイン性の高いものも扱われておりますので、街の移動にも問題なく使えるものが多く取り揃えられているようでございます。

 

 

普段お屋敷で1日中勤めておりますと、たまに外に出ると必要以上に寒さが身に染みます。

そうなるとがんじがらめに着込んでしまえば良いのではございますが、最近は趣味で体動かすこと多くございますので、無駄に重ね着するのではなく、ある程度中は動きやすく、上着でしっかり防寒をしていく。

そういったスタイルを新しく構築してみようかと思った次第でございます。

 

…そういえばかつての使用人に、冬場ダウンジャケットの下にタンクトップだけで過ごしていた者がいたような気がしますが、それはさすがにやり過ぎでございますよね。

 

 

お嬢様方も衣替えはもうお済みでございましたでしょうか?

わずかに感じる寒さでも放置しておりますと体調不良の原因になってしまいます。

決して油断はなさらず、日々のお出かけに備えていただけますと幸いでございます。

 

それでは本日はこれにて。

読書の秋

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

月並みではございますが、
秋と言えばやはり読書。
暑さも落ち着き、程よい涼しさがやってまいりますから、
集中して物事に向かうには
ピッタリの季節にございます。

ご多分に漏れず私も、
心地よい陽気に誘われて
本を購入いたしました。
積まれていく未読の物たちに、
遠慮をしないというのがコツです。

ちょうど七月の末に
上半期の芥川賞と直木賞の受賞作が
発表されましたので、
書店では平積みで置かれておりました。

皆様はこの二つの賞はご存知でしょうか?
名前ぐらいは、という方も多いと存じます。

芥川賞は新進気鋭の作家に贈られます。
俗に純文学と呼ばれるジャンルの作品の
短編あるいは中編作品を対象としています。
新人賞というイメージが強いですが、
既刊の作品に対する賞です。
(正確に言うと、半年毎にその時期に発表された作品の中から選考されます)

直木賞はエンタメ作品の賞です。
芥川賞と違って、中堅・ベテラン作家が受賞することが多いですね。
主に長編作品の印象がありますが、
短編集の受賞歴もあるとか。

学生時分は「文藝春秋」や「オール讀物」に掲載されます
講評コメントに目を通していたこともあったのですが、
近頃は、私にとって
縁遠いものになってしまいました。

折角見かけたのだからということもあり、
手に取ってみた次第です。
特に今回の芥川賞は、
候補者全員が女性であったことが
話題になっておりましたので、
私としても気になっておりました。

というところで前段のお話は終わりです。

――

「おいしいご飯が食べられますように」
著:高瀬隼子

ノミネート2回目での芥川賞受賞。
今作は「食事」を通して人を描いた作品。
帯によりますと
「最高に不穏な仕事場小説」とのこと。

なるほど、読んでみますとこの不穏というのが
常に感じられる作品でございました。

当たり前なのですが、
生きていく上で自分の気持ちを吐露することなんて、殆どないですよね。
大半のことはどんなに違和感があっても、
抱えながら生きていくもの。

でも捨てることは出来ない違和感を
いかんともせず感じ続ける登場人物たち。
自分なりの方法で感情と付き合っていく、その姿はまさに不穏。
不確かなバランスで成り立つ日常が、
よく描かれた作品でございました。

あと個人的に面白かったのが、
冒頭数ページの視点の揺らぎ。
次第にピントがあっていくような導入が、
非常に面白く感じました。

――

気づけば冬らしさも出てきております。
皆様もお身体には十分ご自愛くださいませ。

暖かくしてお部屋で、読書。
そんな過ごした方もよろしゅうございます。
新しい季節も楽しくお過ごしくださいませ。

秋風に誘われて

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌いかがで御座いましょう、金澤でございます。

先日、数日間のお休みを頂戴し車中泊の旅に行ってまいりました。海沿いの下道を北上し、道中色々と立ち寄りながら気仙沼で折り返してまいりました。

天候にも恵まれ、秋らしい夕焼け雲や、気仙沼大島から見た朝日がとても綺麗でした。

車で遠くに出かけた時、前を走る車のナンバープレートの地名が変わっていくのが好きです、ここまでやって来たんだなと実感します。
普段と違う景色を見ていると、時同じく私の知らない様々な暮らしが同時進行している、そこにはどんな物語があるのだろうと静かに思うのです。

遠くに行きますとその地域のFMラジオをよく聞きます。その土地の情報やCM等も聞いていると楽しいものです。

行く方向だけ決め、あとは時間と相談しながらの行き当たりばったりの旅でしたが、自分を見つめ直す意味でも素晴らしい時間でした。

帰り道
来たルートと違う道を選ぼうとも思いましたが、あえて行きと同じ海沿いを選びました。
もしかしたら数日前、まだこの先何があるのかわからない私とすれ違うかもしれません。

子供の頃、遠足の帰り道って寂しかったですね、女子がうるっときているところを男子が「泣いてやんのヤーイヤーイ」と茶化すわけですが、そう言ってる男子が一番寂しいんですよね
解散前にだいたい先生が言う「家に帰るまでが遠足です」という言葉にちょっとだけ寂しさが和らいだ記憶があります。
まあ気を付けて帰れって意味ですが…

FMラジオのノイズが増え出し途切れ途切れになっていきます、その地域の周波数に変えればいいものの名残惜しくノイズだらけのラジオを流し続けます。

「あーぁ、うんうん…」
とうとう聴こえなくなりました
静かにハンドルを握り直すのです。

『彼と彼女のソネット』♪

見覚えのあるナンバープレートの車が前を走り出しました。
もうこのあたりでは帰ってきたと実感するわけですが、先生の言葉を思い出し気を引き締めて運転します。

到着ぅー、総走行距離1,215km

自室に帰ると、急いで旅支度したので散らかり放題
そんな数日前の出来事もクスッとしてしまう思い出です。

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お嬢様にとりましてお屋敷の時間、またその道中も含め素敵な思い出になりますように

お嬢様がご出発される時、茶化す使用人が時々おりますけれど、きっとお見送りが寂しいからでしょうね、フフフ。

サロン

影山でございます。
『紅茶サロン』
お嬢様が悩みながらお作りしている姿を拝見して、わたくし自身が悪戦苦闘しながらクッピーを作った事を思い出しました。
また開催したいものですね。
さて今度はケーキサロンもティーサロンにて開かれます。
こちらはわたくしは初参加となりますので、気持ちはお嬢様に近いものになるかもしれません。
ケーキの試食をわたくしは出来るのでしょうか?
いえ、何でもございません。
ケーキサロンも楽しみでございますね。ふふ。

はろうぃーん。

お嬢様 ご機嫌麗しゅうございます

世ははろうぃーんの真っ只中でございますね。

ところでこの時期によく見かけるジャック・オ・ランタン、カボチャで出来た少し不気味な見た目をしておりますが、
実は最初はカブを用いられていたのはご存知でしょうか?

そもそものジャック・オ・ランタンの由来にはひとつの物語がございます。

昔 ジャックという酒好きでイタズラ好きな暴れん坊がおりました。
ハロウィンの夜に酒に溺れ、悪魔と出会い 魂を取られてしまいそうなところ

「最後に酒を飲ませてくれ〜」

と悪魔にお願いしたそうで、
渋々コインに化けてお酒を買わせてあげようと悪魔がコインに化けたところ、ジャックはお財布に悪魔を閉じ込めたそうです。

懲らしめられて降参した悪魔はジャックに10年間は魂を取らないと約束して解放されたのですが、その10年後 ジャックの前に再び悪魔は現れました。

その際 ジャックは
「最後にあの木に成ってるリンゴが食べたい」
と 悪魔は疑いつつも最後の願いを聞き入れるために木に登ってリンゴを取ってあげようとしたのです。

その隙をみたジャックは木に十字架を刻み込み、悪魔を再び懲らしめました。
二度とジャックから魂を取らないと約束して悪魔は解放されたのですが
程なくして ジャックは寿命でこの世を去ったのです。

ですが魂を取られず、またイタズラをしすぎたジャックの魂は天国へも地獄へも行けず、困り果てておりました。

悪魔にどうしたらいいのかと訪ねたところ、元の場所へ戻りなさいと追い返されてしまうのです。

困り果てたジャックは仕方なく来た道を戻ろうとするのですが眼前に広がるのは暗く冷たい道が、、、
ジャックは悪魔にひとつお願いをして小さな炎の魂をもらいました。

その炎を消さない為にジャックは道にころがっていたカブをくり抜きランタンにして道を彷徨い歩いているのです。

時は経ちましたが今でもジャックはランタンを片手にどこか暗い道のりを彷徨い歩いているのだとか、、、、、、

長くなってしまいましたが
このお話がジャック・オ・ランタンの由来と言われております。

お嬢様も悪魔が現れたとてあまりイタズラが過ぎるのはいけませんよ。

え、何故このような話をしたのかでございますか?

・・・・・・・

ワタシもイタズラがダイスキだからです。

Montrachet

高く広がる秋晴れの天候に、遠く遠く離れたブルゴーニュを思います。

いつの日か彼の地を訪れ、記憶のアルバムに刻みたい能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

少しずつ秋も深まってまいりまして行楽の季節が到来いたしました。

今年、お屋敷でのハロウィンパーティーのテーマは「学生時代」。

十年以上ぶりに着たブレザーにはなんとも言えぬ気恥ずかしさと同時に、

制服に袖を通していた頃を思い出し、大変ノスタルジーな思いでした。

ボーイスカウトの活動でよく六甲山に登ったなという記憶がございます。

関東地方で申し上げますと、高尾山がそちらにあたりますでしょうか。

ハイキングやキャンプなど、紅葉やドングリを見ながら散策を楽しむ。

子どもの頃ならではの体験ができたことは今でも財産でございます。

立ち止まって振り返ることでしかわからないことも多くございます。

充実だと思っていた毎日の中でつい見落としがちになってしまったり、

無意識に優先順位を下げてしまっていたものに気づくことが増えました。

執務室から眺める景色も数年前より大きく変わってまいりました。

たまにはこうして、過去や今の自分を見つめ直して現在地点を知る。

他人と比べるよりもずっと大切なのだと、そう思う秋の夜です。

お嬢様、秋の夜長はほどほどにお楽しみくださいませ。

能見

ミュージカル『モダン・ミリー』

雨の多い日が続いていますが、お嬢様方お元気でお過ごしでしょうか。

日頃元気なお姿やお顔をお見せ下さり、本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。

 

先日シアタークリエでミュージカル『モダン・ミリー』を観てきました。

主演は宝塚を卒業された朝夏まなとさんですが、先輩の一路真輝さんも中国人のミセス・ミアーズを楽しく演じられていました。

 

ストーリーは1922年、ニューヨークのモダンガールに憧れてカンザスの田舎町から出てきたミリー(朝夏まなと)。

ところがニューヨークについて早々に財布を盗まれて無一文になったミリーは偶然出会ったジミー(中河内雅貴)から聞いた長期滞在型のホテルブラシラへとたどり着く。

そこのオーナーが一路真輝さんで、このホテルにはこの町で成功を夢見る女の子たちが多く暮らしていた…。

 

歌と踊りでストーリーをつなぐミュージカルです。

特筆すべきは、男役だった朝夏まなとさんがすっかり女性になっていたことです。

宝塚で男役を長く演じられた方は、どこかに男が残っているのですが、朝夏まなとさんは流石でした。次回作『天使にラブソングを』も期待したいと思います。

 

本日はこのあたりで失礼します。藤堂でした。