2月はチョコレート

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

2月恒例、といえばバレンタインデー。

司馬が一番好きな甘い物も、実はチョコレートでございます。
甘さとほろ苦さ、かすかな酸味。
熱々に溶かして、ケーキやアイスに合わせても良し。
ウィスキーやブランデーのおつまみにもなる、正に万能のお菓子。
仕事終わりに、軽くつまむにも最適でございます。

今年はどんなチョコをお贈りになりますか?
お嬢様からのチョコレートをお待ちになっている社交界名士の方々は、世界中にいらっしゃいます。
リストの作成も一仕事でございますね。

・・・えっ?
せっかくパティシエの用意した最上のチョコを、他人にあげるなんてもったいない。
お嬢様が、ご自分でお召し上がりになられると?

はい。
それも、また正しいバレンタインの過ごし方でございます。

本来、バレンタインデーとは、恋人同士や家族など、大切な方にプレゼントを贈る風習でございます。
ご自身へのご褒美というのも、たいへん結構なことではないかと存じます。

伝え聞いたところによると、チョコレートには心を落ち着かせ、楽しい気分にさせる効能があるということでございますが、良薬も過ぎては毒でございます。
あまりに美味だからと、度を越えて召し上がりすぎませぬよう、くれぐれもご注意を。

では、どうぞ楽しいバレンタインデーをお迎えくださいませ。

笑顔の新年

司馬でございます。

皆様、笑顔で新年をお迎えでございますか?

先月も申し上げましたが、当たり前の日常というものの価値に、去年はあらためて気づかされました。
正直に申せば、時には、わずかに気持ちが沈むこともございました。
そんな、うっすらと黒い霧に覆われたような心を救ってくれたのは、お嬢様方と使用人仲間の素晴らしい笑顔でございます。

ただただ、感謝の一言を心から申し上げます。

不慣れながら、司馬もフォトブックやブロマイドでぎこちない笑顔をご披露いたしましたが、わずかながらでもお慰みになりましたでしょうか?

すこしでも、お嬢様方のお心を楽しませ、お気持ちが軽くなられたのならば、とてもうれしゅうございます。

お嬢様方の華やかな表情には、とうてい及びませんが、これからも笑顔だけは絶やさぬよう、今年も司馬は努めていく所存でございます。
スワロウテイルでの御滞在が、お嬢様方にとって貴重な日常となり、いつまでも笑顔と笑顔がつながっていきますように・・・。

では、お早いご帰宅をお待ちいたしております。

年の瀬

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

とうとう師走を迎えました。
今年は、ずいぶんと早く1年が過ぎてしまったように感じられます。

まあ、過ぎ行く歳月があっという間に感じられるのは、毎年の恒例のようなものでございますが・・・。
それでも、あの長い休館期間があったためか、この想いはより一層強く感じられるようでございます。

使用人一同が、お嬢様方と過ごせるということが、当たり前なようでいて、実は本当に幸いだったのだなと、つくづく痛感させられた1年でございました。

お嬢様方、今年はいかがでございましたか?

決して明るいとは申せません1年でございましたが、12月といえば文字通り、いつもは冷静沈着な師も走り出してしまう忙しさ。
クリスマスのご用意もさることながら、新年のご準備なども目白押しでございます。

この際でございます。
いっそのこと、ドタバタと過ぎていく日々の勢いにまかせ、思い切って、今年の暗さをどこか遠くに吹き飛ばしてしまいましょう。

ご存知の通り、司馬はあきれ返るほどの楽観主義者でございます。
きっと明るい年がやってくると、心の底から信じております。
能天気に感じられるかもしれない想いではございますが、眉などひそめず、ぜひともお気楽な奴と、ご一笑ください。
お嬢様方が笑顔になれるのでしたら、これにすぎる喜びはございません。

では、お嬢様方。
どうぞ、お元気に年の瀬を乗り切り、輝くような笑顔で新年をお迎えくださいませ。

スープはいかが?

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

庭園の木々も、少しづつ紅くなってきております。
厚めの上着をお召しになられることも増えて参りましたね。
秋の盛りはあっという間に過ぎて、予告もなしに冬が始まるようでございます。

お目覚めになられて、すぐに御身支度をなさるお嬢様方。
気合を入れて、丹念なドレスアップも大変よろしゅうございますが、どうぞ朝食はお忘れなくお召し上がりくださいませ。

ご存知の通り、当家のシェフは有能でございます。
和洋中お好みのまま、お嬢様のお口に合うお品をご用意いたします。

これからの季節、冷えた屋外へお出かけになる前に、温かなスープはとてもお勧めでございます。

クラムチャウダー、ミネストローネ、トムヤムクン、澄み切ったコンソメ、中華風卵スープ、具だくさんのお味噌汁、丁寧に出汁をとった澄まし汁。
思いつくままに挙げていくだけでも、きりがありません。本当に世界には様々なスープがございます。
いずれも、一口お召し上がりになるだけで体の芯から温まり、大いに活力となってくれることでございましょう。

ちなみに、司馬のお好みスープは、とろとろに炒めた玉葱をふんだんに使ったオニオングラタンスープ。
熱々をふうふうしながら、のんびりと一食を楽しめれば、冷涼な朝といえども、至福の一時に変わります。

・・・では、お嬢様。
明朝は、どのようなスープをお召し上がりになりますか?
ご遠慮なく、なんなりとお申しつけくださいませ。

[燕シネマ]~10月のラインナップ~

いよいよ秋も深まってまいりました。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

当家のハウスシアターにおいて上映される、週替わりの三本立て。
古き良き映画館に敬意と憧れを捧げた、夢想の名画座~[燕シネマ]~
お嬢様方のご要望にお応えして、再び開館の運びとなりました。

当劇場の運営、ならびにプログラム選定の任を務めます、支配人の司馬でございます。

今月のテーマは、様々な秋、そしてハロウィン。
途中退出もお好みのまま、上映中、優雅に酒杯など傾けられるのもご自由に。
どうぞお時間の許す限り、銀幕の幻影をお楽しみくださいませ。

では、まもなく開幕でございます。

第一週・特集:食欲の秋―ご鑑賞後、いつのまにか空腹に―

「タンポポ」
監督:伊丹十三 出演:山崎努、宮本信子

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」
監督、脚本:ジョン・ファヴロー 出演:ジョン・ファヴロー、エムジェイ・アンソニー

「料理長殿、ご用心」
監督:テッド・コッチェフ
出演:ジャクリーン・ビセット、ロバート・モーレイ

第二週・特集:スポーツの秋―誇り高き競技者たち―

「炎のランナー」
監督:ヒュー・ハドソン
出演:ベン・クロス、イアン・チャールソン

「グラン・ブルー」
監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン=マルク・バール、ジャン・レノ

「勝利への脱出」
監督:ジョン・ヒューストン
出演:シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケイン

第三週・特集:芸術の秋―表現の苦悩、そして歓喜―

「アマデウス」
監督:ミロス・フォアマン
出演:F・マーリー・エイブラハム、トム・ハルス

「耳をすませば」
監督:近藤喜文
出演:本名陽子、高橋一生、小林桂樹

「恋に落ちたシェイクスピア」
監督:ジョン・マッデン
出演:ジョセフ・ファインズ、グウィネス・パルトロー

第四週・特集:ハロウィン―怪しきお祭りの賑わい―

「E.T.」
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア

「エド・ウッド」
監督:‎ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー

「アダムス・ファミリー」(1991)
監督:バリー・ソネンフェルド
出演:アンジェリカ・ヒューストン、 ラウル・ジュリア、 クリスティーナ・リッチ

さて、今月の興行は、いかがでございましたか?

深く、静かな秋の夜長。
読書や映画鑑賞に耽るのも、また一興でございましょう。
では、次の開館をどうぞご期待くださいませ。

・・・今宵も、良い映画を。

残暑

司馬でございます。

あっという間に、夏の盛りをすぎてしまいました。

今年の暑さは、例年よりも短く、そして強烈に感じられましたが、お嬢様方、体調をお崩しではございませんか?

いきなりの猛暑には本当に困りましたが、夏好きの司馬と致しましては、実は過ぎ行く季節を惜しむ気持ちも少なからずございます。
とりあえず、まだまだ続く夏の残り香を存分に楽しみたいと思っております。

さて、夕暮れの気配は、たしかに早まりつつある様でございますね。
そろそろ、仕事終わりに傾ける盃をこっそり用意しておきましょう。
今宵の肴は、茄子の浅漬けに山葵を添えて・・・。
なにか、良い辛口の日本酒を香川に教えてもらいましょうか。

おっと、その前に。

夜分は少しばかり冷えてまいりましたね。

いつでもお嬢様方がお使いいただけるように、厚めの寝具を整えておくように致しましょう。

どうぞ、涼しい夜風を感じながら、今宵も良い夢をご覧くださいませ。

お暑うございますね。

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

ずいぶんと長かった梅雨もようやく明けて、夏の日差しがじりじりと照りつけて参りました。
今年の夏も、暑くなりそうです。

お嬢様方におかれましては、どうしてもご公用でお出かけになることもあるかと存じます。
残念ながら、まだまだマスクの着用も必須となっておりますが、本当に熱中症が心配でございます。

どうぞ、ご無理をなさらず、水分・塩分の補給と、たびたびの休息は必ずお取りくださいませ。

もちろん、お嬢様方のご休息の場として、スワロウテイルはいつでもご帰宅をお待ちしております。
いつもどおり、涼しげなデザート、そしてお飲み物の準備も万端でございます。

しかしながら、お体の冷やしすぎというのも、また禁物。
お屋敷は快適な室温に整えておりますが、時には行き過ぎてしまうこともございます。
時々は、温かなお飲み物をお召し上がりになりまして、また、ショールやおひざ掛けのご用意もございますので、いつでもお申しつけくださいませ。

では、くれぐれも大切なお体をご自愛なさって、素敵な笑顔をお忘れなきよう。

今回は、この辺りで失礼致します。