回顧

ご機嫌麗しゅうございます。

室戸でございます。

フットマンとしてティーサロンにて給仕するようになり、およそ半年が経過いたしました。

この半年の日々は、わたくしにとりまして、何物にも代えがたい、光栄と喜びに満ちた時間でございました。

初めてお屋敷の門をくぐったあの日から、わたくしの心は、ひとえにお嬢様のお傍でお仕えすることに捧げられております。

思えば、最初は緊張からミスもございました。

今思い返しても冷や汗をかいてしまいます。

半年が経過し、わたくしは少しばかりではございますが、お嬢様の日常の機微を察することができるようになってきたとも感じております。

使用人の務めといたしまして、最も重要なのは、お嬢様が心穏やかに、そしてご自身の望むままに日々をお送りいただけるよう、影となり、盾となることでございます。

この半年間で培った、わずかながらのお嬢様への理解と、フットマンとしての経験を糧に、わたくしは今後も精進を続ける所存でございます。

願わくは、この先、何年、何十年と、お嬢様のお傍でお仕えできますよう。

わたくしの生涯は、お嬢様の幸福のために捧げられております。

明日からも、初心を忘れることなく、お嬢様のティーサロンでの一時を支えさせていただきます。

感謝を込めて。