変わりゆく景色と変わらぬ思い

立春を過ぎて少し春めいた日もございますが、お嬢様いかがお過ごしでしょうか?
乾でございます。






毎日同じように執務をしていても、新しい年が始まり季節も冬から春へと変わり一日として同じ時間はなく、何かしら変化がございます。

例えば北風から南風に変わり、街ゆく人々の装いが少しだけ薄手のものに変わり、寒い時期は険しかった表情も柔らかくなったり、梅の木の花等が咲いてモノトーンの街並みが色付き始めたりも致します。

そしてお屋敷の顔ぶれもいつの間にか変わるものでございます。

お嬢様方にお仕えする事を許された者たちが数人おりました。
それぞれが決意を胸に懸命にお仕えしております。

ただ、お屋敷からも旅立つ者が数名おりました。
見慣れた顔が居ないのはやはり寂しいものでございます。

けれど、彼らから託された変わらぬ思いがあります。
お屋敷で執務を許された日から変わらぬ誓いにも似た思いでございます。
それは「お嬢様のためにお嬢様にお仕えする事」でございます。

お嬢様に喜んでいただくため、楽しんでいただくため、ゆっくりと休んでいただくため、また社会勉強先でも役立てるようにマナーを身につけていただいたり、そして笑顔でお出掛けしていただくために私たちは懸命に考え、また皆で相談しお仕えしております。

この思いだけは今後も変わる事はないでしょう。
そして私達にこの思いがあればお嬢様がいつお戻りいただいてもご満足いただけると信じております。

さて、もうすぐ春でございます。
どんなお飲み物やお食事がお嬢様を笑顔に出来るのでしょうか。
皆で懸命に考え準備を致しましょう。

いつでもお嬢様のお帰りをお待ちしております。
                   ―乾―
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