神無月

少しづつですが涼やかな秋晴れが続くようになりました。

お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

 

ところでお嬢様、チェスはお好きですか?

今回は私が大好きなゲーム“Chess”についてお話いたします。

色々お話しすると教則本のようになりそうですので、私が実際に対局をした棋譜のご紹介をいたします。

棋譜上の記号は、キング=K、ルーク=R、ビショップ=B、ナイト=N、ポーンは記号なしです。

記号の後ろの+はチェック、×は駒を取った事になります。

また、小文字のa~hと数字の1~8は盤上の位置を表します。

私が先手番でロンドンシステムオープニングを用いた一局となります。

 

1.d4 e6 ロンドンシステムの特徴クイーンの前のポーンをd4へ

2.Bf4 Bb4+ 後でg5に展開するナイトを守るためにビショップを展開

3.c3 Ba5 後手側のビショップにキングがチェックされたので守ります

4.Nd2 Ne7 左側のナイトを展開していきます

5.e3 0-0 後手側がキャスリングでキング守ります

6.Ndf3 Nf5 ナイトをお互いに展開します

7.Ng5 h6 ナイトを展開しf7とh7に攻撃する準備をします

8.N1h3 hxg5 後手側はポーンでナイトを取りました

9.Nxg5 Qe7 もう一つのナイトを展開しポーンを取ります

10.Qh5 Re8 クイーンをh5に展開し攻撃準備が完了です

11.Qh7+ Kf8 クイーンでキングをチェック

12.Qh8# そしてチェックメイトです

 

ナイトを一つ犠牲にするだけの非常に美しい勝利だと思っております

 

多分何だか分からないとおっしゃるお嬢様が多いと思いますが・・・

もし、少しでもご興味ございましたらお聞きくだされば非常に嬉しゅうございます。

 

さて、今月はハロウィンに因んで黒猫と三日月でございます。

 

 

 

 

 

 

 

お気に召してくだされば嬉しゅうございます。

 

お嬢様のお帰りをお待ちしております。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。
藤波でございます。

この頃段々と過ごしやすくなってまいりまして、日暮れ頃に薄着でございますと少々肌寒く感じる日もみられますね。

また、お休みの日にお出かけしたいと思うことも残暑が残る日々より遥かに多くございます。

本日10月1日は都民の日でございますので、都内にございます美術館や資料館などの入館料が無料でお楽しみいただけたり、

10月初め頃から北区にございます「旧古河庭園」のバラ園で催し物も行われるとか。

まさしく絶好のお出かけシーズンでございます!

秋や紅葉を題したお召し物を組み合わせて心もワクワクしながら…いざ出発!でございます!

旬の栗やかぼちゃ、さつまいもなどを使ったスイーツも欠かせません!
素敵なお品を見つけられましたらぜひ、私にお伝えくださいませ。

お屋敷でも魅力溢れる旬のお品を数々揃えて、お帰りをお待ち申し上げております。

「秋の日は釣瓶落とし」という諺がございますが、こちらの意は秋の日暮れ頃の太陽が井戸の釣瓶(水を組む桶)を落とすように、あっという間に落ちて真っ暗になることの例えでございます。
どうか、暗い夜道には十分お気をつけてお過ごしくださいませ。

藤波

果実か否か

光陰矢の如しと申しますが、気がつけば9月となってございました。

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

佐倉でございます。

9月といえば秋の始まりにはございますが、こと数年に至っては、残暑も厳しく、過ごし辛い月となりつつございます。

お嬢様、お坊ちゃまはお変わりなくお過ごしでございましょうか。

さて、秋は実りの季節でございます。

ぶどうに柿、梨に栗と、果物が好きな私は大変喜ばしくございます。

ふと、栗は果物か、との思いも過ったのではございますが、どうやら定義を調べましたところ、しっかりと果物の様子。

あの柔らかな甘味、大変好みでございます。

栗は縄文の遺跡より見つかっており、大変古くより人々に親しまれていたとのことでございます。

ビタミンB1等の栄養素も豊富で、間食に致しますと、足りない栄養素を補うのにピッタリだとか。

お嬢様やお坊ちゃまは栗はお好みでございますでしょうか?

……しかし、古来の人々も良くあの様な棘に包まれた果実を、食べてみようと思ったものにございます。

棘や毒、まさかそんなものまで、と思う食べ物は非常に多くございますが、美味しくいただいております今を思いますと、先人への感謝も尽きないものにございます。

気温が安定せず、調節の難しい季節ともなってございます。

お身体にお気を付けてお過ごしくださいませ。

冬と春

いかがお過ごしでございますか。桐島でございます。

この日誌が上がる頃にはもう私は覚悟を決めている事でしょう。

この度は執事歌劇団十六回公演に参加させていただく運びとなりました。

本当に13年前の自分に聞かせてやりたい気分でございます。

その頃私なら絶対無理と言っているでしょう。

ただ積み重ねとは偉大なもので様々なチャレンジを行い本当に多くのことができる様になりました。

今回はそんな挑戦の集大成になればと思いこのお話を受けさせていただきました。

本当にまだまだ微力ではございますが今回の作品が最高の物になる様全力で立ち向かう所存でございますのでどうか見守っててくださいませ。

チョコバナナ

影山でございます。
10月4日からわたくしが考案いたしました大好きシリーズ

『チョコバナナ』

をご用意させていただきます。

チョコのほのかな甘味とビターさに加えて、しっかりと感じるバナナを添えてお届けいたします。
生クリームを加える事によって滑らかさも増し、
プリザーブとしてお供しやすい仕上がりとなってございます。

個人的にはギフトショップでご用意しております、
さつもいもスコーンと合わせて
お楽しみいただくのがおススメでございます。

よろしければお手に取ってお試し下さいませ。

柿のブランデーコンポート

敬愛せしお嬢様へ
暦も秋に移り変わり、少しずつ涼しくもなってまいりましたが、
季節の歩みは牛歩よりも遅いようで、まだまだ汗ばむ日も多うございますね。

秋といえば実りの季節。矛盾するようですが暑い日などは特にフルーツのデザートがおすすめでございますから、柿や梨なども取り寄せて、ぜひお召し上がりいただきたいところでございます。

ただ、まだ秋も始まったばかりです。
柿など取り寄せましてもまだ熟してなく、本来のまろやかな甘みや熟成を感じられないのが残念なところです。

そこで此度は僭越ながら、時任がときどき別邸で拵えております自家製デザートをご紹介しようと思います。

作り方はとっても簡単でございます。
1、柿をお剥きいただき、適当な大きさに切り。
2、ジップロックなど、封をできる袋に入れてブランデーとお砂糖を入れて、
3、よく振ってから冷蔵庫にて一晩寝かせる。

これだけで出来上がりでございます。
まるで熟成しきった柿のようにとろっと甘い、ブランデー香る大人のデザートの出来上がりでございます。

分量は柿一個に対して、ブランデー45mlぐらい。お砂糖はお好みによりますが、大さじ一杯ぐらいが平均ラインでございます。
また、お好みで(有れば)コアントローや赤ベルモットなどを更に加えてカクテル風にしても、非常に美味でございます。

秋深まった頃のデザートを、このレシピで先取りしてみてはいかがでしょうか?

どうか、良き夜をお過ごしくださいませ。

感謝と謝罪

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

お屋敷に参って二か月余、時々お嬢様にお声をかけていただけることがございます。

「宗近はそろそろお屋敷に慣れてきた?」
「頑張りなさい。」

と、お気にかけていただくお言葉です。
かような温かいお心遣いを賜るたびに一層励まねばと、とても気持ちが前向きになります。
ありがとうございます、お嬢様。

そしてまだまだ未熟な私が執務を遂行できるのは、折につけ気に留めてくださる使用人の方々のお力添えが大きく感謝の念に堪えません。

私は素晴らしいお屋敷にお仕えできておりますね。

 

またお仕えするなかでお嬢様より多く賜るもう一つのお言葉がございます。

「宗近は何か音楽をやっているの?」

恐らく私の風貌が音楽の教科書に掲載されている楽聖のお姿を彷彿とさせるせいもあるかと存じます。

……お嬢様のご期待に応えることがかなわず大変心苦しいのですが……。
私は楽器演奏、創作等の才能、技術は幼少の頃より皆無でございました。
非才の身をお赦しくださいませ。

しかしいつの日かティーサロンに据えられたピアノでお嬢様のお心を癒して差し上げることを目標に、まずは次の賜暇に何か楽器でも探してまいりましょう。
まずはカスタネットあたりから。