前日談

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様、片倉でございます。
気がつけば年も暮れクリスマスやら門松やらが街中に並んでいるようですがいかがお過ごしですか?

そして先日までございました、ガトーショコラ…お楽しみ頂きありがとうございました。
クラシカルで甘さ控えめなお品としてご用意致しましたが実はお部屋の中で考えていたケーキの姿はもう1つありました。

それはフォンダンショコラです。
お寒い時期にはピッタリ!!と思い構想していたのですがその頃はまだ少し暖かく果たして合うのだろうかと悩み…悩み…さらに悩んだ結果ガトーショコラにしまして暖かい紅茶やお酒とともにお楽しみ頂こうと…こういった具合になりました。
その後今に至るという訳です。
冷える時期を見誤りましたが形にならなかった物たちはさらに案を磨いてより良い物にした後にご準備致しますゆえその時が来ましたらまたご賞味くださいませ

片倉

年末

寒さも厳しさを増して参りましたが健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

年の瀬も迫ってまいりましたね。
私の一年はお屋敷へお仕えする縁をいただいたことを始め変化の多い年でございました。

いろいろ悩みながら自分で選んだ変化でございましたが、良いこと悪いことありながらも変化に飛び込んでよかったと感じております。

お屋敷では自らの至らぬ点の多さに不甲斐なさを痛感、反省することも多い日々でございますが、見守ってくださるお嬢様に少しでもお応えして一年を締め括れるよう年内も努力いたしてまいります。

寒い日が続くようでございます。
穏やかな年末年始をお迎えいただけますよう、どうぞご自愛くださいませ。

2024年を経て

お嬢様、2024年も大変お世話になりました。
お嬢様はどんな一年でございましたか?

楽しめましたか?
それともやり残した事がございますか?

いずれにせよ「今年が良き一年であった」と言い切ってみれば
自然とあれもこれもやれたな、なんて思えるものだったりいたしますよね。

私はたくさんの課題にチャレンジした一年だったと存じております。

ですので、年の最後くらいは「よくやった」と自分を褒めてみようかと思います。

2025年はどんな年にいたしましょうね。
教えていただけませんか?
お嬢様のお過ごしになりたい時間を。

来年もどうか素敵な日々を。

百合野

桃太郎ゼロ

敬愛せしお嬢様へ

いよいよ12月に入り、寒さも一段と本格化してまいりました。
冬のコートやマフラーの準備は万端でございましょうか?

このような寒い日々は、暖炉のそばで読書などして過ごすのが一番でございますね。読書と申しませば、先日の朗読サロンに足をお運びくださったお嬢様、お坊っちゃま、ありがとうございました。
私は「ビロードのウサギ」と、もうひと作品「桃太郎」に参加させていただきましたが
実に興味深い良い経験でございました。

原作への考察や、声の出し方演出の一つへのこだわりなど学びになることがとても多い催しでございました。

さて、そんな次第で私自身も原作について学び直し、より良き朗読をお届けしようと試みたわけでございますが
「桃太郎」を改めて調べ直してみますと、これまた歴史観点においても文化観点においても興味深い限りでございました。桃太郎のストーリーは皆様ご存知の通りゆえ、説明は割愛いたしますが、これを最初にいつ誰が書いた物語なのかすら、厳密には謎のままでございます。
諸説あるものの、どうやら室町の頃に初めて物語として口伝されたようでございまして
ご存知の通り岡山を舞台にしたお話であるというのが定説なれど
これにも名古屋説、信州説、果ては沖縄説などもあるそうでございます。その口伝や編纂された時代、編纂者によって桃太郎の誕生から、その生い立ち、そしてメインストーリーたる鬼ヶ島の鬼退治に至るまでも桃太郎が桃から生まれず、流れてきた桃を食べたら若者へと若返ったお爺さんお婆さんの実の子供だったり。

桃太郎が、よく描かれるような家族孝行の凛々しい若武者ではなく、甘やかされて育った果ての、怪力ばかり凄まじい巨漢肥満児の暴れん坊だったり、香川県の一部では桃太郎が女の子だったなんて説もございます。諸説、様々なシチュエーションがあり面白い限りでございます。そんな実はバリエーション豊かな桃太郎のお話
その口伝される契機となったもの、つまり桃太郎のモデルについても諸説ありまして
海外から漂着した海賊を退治した源氏の若武者ですとか、山賊退治した怪力の庶民の話が元だとか、いやいや実は中国の虎退治の逸話が元だとか、
これもまた数多の学者さんたちが激しく持論を戦わせているそうでございます。そんな中でもっとも主流とされておりますのは、古代日本を舞台とし、当事の皇子が一人「吉備津彦命」が、西日本一帯を荒らしていた鬼神の如く強力な豪族「温羅」を破ったお話が元とされる説でございます。まだ日本の四方に、皇家に従わぬ野の豪族たちがあり、皇家が王子たちを将軍として使わせて各地を平定していた時代であり、その中でももっとも頑強に抵抗を続けていたのが、西日本のちょうど岡山辺りを本拠としていた「温羅」の一族でありましてその強力な温羅の軍を破るために、皇子は腹心の武将•犬飼健命と、温羅支配下の地元豪族であり案内役を務めた楽々森彦命、狩人集であり偵察に長けた留玉臣命の三名を供として少数精鋭で本陣に乗り込み、温羅の首印を取ったと言われております。この三人の部下が、口伝で物語と化す中で犬•猿•雉に変わったわけでございますね。

こう書きますと、桃太郎の元となった物語も壮大な映画化が出来そうでございます。数億の制作費と豪華キャストでお贈りする「桃太郎ゼロtheMOVIE」来春公開予定かもしれませんので、楽しみにお待ちくださいませ。

到来

肌を刺すような寒さを感じる日も増えてまいりました。

お嬢様、お坊ちゃまはいかがお過ごしでしょうか。

お身体に変わりはございませんか。

佐倉でございます。

12月でございます。

暖冬という話も何処へやら。

朝も夜も大変肌寒く、寒さの苦手な私などは、既に春の訪れを待ち侘びてございます。

勿論、冬には冬ならではの素晴らしいものが沢山ございます。

雪が降れば、その素晴らしい銀世界に目を奪われ、街を彩るイルミネーション、また空気が澄んでございますから、星空なども大変美しゅうございます。

冬の海産物など、美味しいものも数多く、素晴らしい季節であると存じてございます。

しかし、やはりあの悴むような痛みというものは、いつまで経っても慣れぬものにはございますが…。

さて、お嬢様やお坊ちゃまは、冬の果物と申しますと、何を思い浮かべるのでございましょうか。

みかん。

よろしゅうございますね。

炬燵とみかんと申しますと、日本では冬の風物詩のようにも数えられます。

ビタミンも豊富、手軽にお召し上がり頂けるあの果実は何とも素晴らしいものにございます。

苺。

不思議にございます。

苺は言わずと知れた、春の果物にございますが、やはりケーキにございましょうか。

どこか冬のイメージもございます、不思議な果物にございます。

勿論、技術の進歩により、今では殆どのものがどの季節にもお召し上がり頂ける為でもございますが、あの赤い色は、冬の白さによく映えていらっしゃいます。

私にございますか?

私は柚子にございましょうか。

私、柚子の持つあの爽やかな香りと酸味が何とも好みでございまして、お酒を嗜む事が少ない私ではございますが、ゆず酒なるものを拝見いたしますと、ついつい試してみたくなってしまう、それ程の心地でございます。

柚子は様々な料理でお楽しみ頂くことが多いかと存じますが、ゆず酒や、またゆず茶なるものは、柚子の香りや味が存分に感じられる為、私は大変好みでございます。

幼い頃に、柚子はみかんと似て大変美味しそうな形をしてございましたので、そのまま生で頂いたところ、その味と酸味に少々苦い思いをしたこともございましたが、今では笑い話でございましょう。

まだまだ寒い日が続くことと存じます。

お嬢様、お坊ちゃま、お身体にはお気をつけ頂き、また元気な姿をお見せ頂けることをお待ちしてございます。

柚子湯というものは、身体を温める効果もあるとのことにございます。

機会がございましたらお試しくださいませ。

佐倉

トマトソース

ご機嫌麗しゅうございます。
環でございます。

最近は専らパスタを自炊する日々でございますが、その中でもトマトソースは多少の準備が必要でございます。

なので作り置きをして小分けで使うように心がけているのですが、その基本となるトマトソースを今回はご紹介いたします。

 

まずはニンニクと玉ねぎをたっぷりのオリーブオイルで炒めます。

玉ねぎが透明になったらトマト缶を入れて煮詰めます。ドロドロになるまで中火で煮詰めたら最後に塩と砂糖で味を整えます。

ここでは味をはっきりとさせるのではなく、あくまで薄く塩味と甘味を加えるイメージです。

冷ましてパックに入れて冷凍すれば完成でございます。

とても簡単ですので、是非とも試してみてくださいませ。

それでは。

日誌

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

いよいよ年末でございますね。

良いお年を!

と気持ちが急いてしまいます。さすが師走。
毎年11月を過ぎたあたりから、
そのような心持ちになってまいります。
今年は気温が下がりきらず
ほのぼのとした陽気が続きましたので、
心情の変化も緩やかでございました。
ただ寒さが勢いを増してなだれ込んで来ますと、それが終わりの合図です。

さて本年も大変お世話になりました。
大旦那様に任せていただき、
様々なことをやらせていただきました。
お付き合いいただき、温かいご感想もいただき、
本当に嬉しい限りでございます。

現在ギフトショップでは、
「教えて! 歌劇団先生!」をお出ししております。
ギフトショップ11周年に合わせました、
言わば「的場の山小屋 特別編」。
ある意味では念願のお品でございます。
我々ヴァンドゥールにしか出せない味わいがあるかと存じます。
(美味しい洋菓子というよりは、スルメのようなイメージですが)
お楽しみいただければ幸いです。

またファーストフットマンを拝命し、
1年が経ったようです。
まだまだ何が出来たわけでもありませんが、
大旦那様からお役目をいただいてから、
私なりには努めてまいりました。
ただ毎度思うことではございますが、
いつでも新鮮に、そして物事を多角的に見れるように。
そんな意識を持ってまた更なる一年に、
臨むことが出来ればと存じます。

今度こそ。

 

良いお年を!

才木