大河内でございます。
芸術の秋。というには深まりすぎて冬に片足を入れている感じも御座いますが。

先日。9月の末に薪能を観に行って参りました。
気軽にいける距離にあるためこちらの能楽堂で行われる薪能に行くのがここ数年習慣になっております。

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ジングルヘル

敬愛せしお嬢様へ。

窓から差し込む朝日が、凍り付いた窓に反射しステンドグラスのように輝く…そんな季節でございます。
朝、お目覚めの時にご寝所を離れるのが辛い季節でもございますが、寒さごときに屈しては、スワロウテイルが令嬢の名折れでございます。どうぞ気合一閃、凛々しく毎朝のお目覚めという戦いに勝利なさってくださいませ。

さて、世間は気が早いもので、下々の街は既にクリスマス一色でございます。
聖人の微笑みが街にあふれ、銀に輝く十字架が定番アクセサリーのように軒々に吊られ、耳に届くのは清らかなる賛美歌のメロディ…。

……。
…………。

お嬢様。時任ちょっと生物的な意味で生きていくのが辛いので、来年まで冬眠してよろしいですか?

いけませんか。畏まりました。

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まもなくクリスマス。

司馬でございます。
皆さま、お健やかでいらっしゃいますか?
12月の声を間近に聞くようになりまして、街はそろそろイルミネーションで華やぎ始めております。私も、気持ちがうきうきとしてくるのを日々感じております。
お屋敷では使用人総出で飾りつけも致しまして、お嬢さま方のご帰宅をおまちしております。

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問:アライグマはクマの仲間か否か?

我が敬愛せしお嬢様へ。

季節の巡りは早いものでございます。
つい先日にカボチャを飾っていたと思ったのに、もう街並にはクリスマスに向けてのイルミネーションが輝いております。

この冬一番の雪も遠くないことでございましょう。

雪ならずとも、朝方は街路が凍りつき滑りやすい時期でございます。お出掛けの際はくれぐれもお足元にご注意下さいませ。
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かも

梅とも桜ともつかぬ花が咲いていると思えば、これまで意識したことのない枇杷の花でございました。
毛皮の外套から顔を出している様を見ていると、立冬をすぎて寒くなる一方のこれからの季節を今一度意識させてくれます。
お変わりございませんか。
伊織でございます。

今月はお屋敷でご用意しているディナーのメインディッシュに鴨肉のローストがございます。
実は鴨肉はわたくしの大の好物でございまして、メインディッシュにお悩みのお嬢様には、すべからくお勧めさせていただいております。
寒い季節、わたくしの実家においては、よく鴨鍋をしたものです。
何を思ったか一羽まるまる用意する習慣が絶えず、鍋一度では終わらずに、3日4日続いて焼いたり煮たりゆでたりと、さまざまな頂き方で鴨を食べ続けたものです。
そして年が明ければお雑煮にも鴨。
まさに望むところでございます。

たまには家族の顔を見に帰るのもよろしいですね。
鍋を囲んでの団らんが恋しい時期でございます。