秋はそこまで。

皆さま、お健やかでいらっしゃいますか?
そろそろ秋の足音も聞こえてまいります。季節の変わり目には、体調を崩される方も多いようでございますので、皆さま、お風邪など召しませぬよう、どうかご自愛くださいませ。

さて、秋口に控えています当家の行事に、「月見の宴」がございます。
九月の十四日はいわゆる仲秋の名月ですが、このころに採れます里芋は一年で一番美味とされています。そこで、この夜の月は別名、「芋名月」などとも申します。
三方に土器(かわらけ)をのせ、そこに餅と小芋を十二個ずつのせて名月に供えるのが、古くからのしきたりですとか。
もちろん、当家の月見もその風流なしきたりを厳粛に守りつつも、多くの方をお招きして、にぎやかに執り行われることでございましょう。どうかその日が快晴でありますように、と願わずにはいられません。
では、そろそろススキの穂をとりに行かねばなりません。皆さま、このあたりで失礼いたします。