極上のアマチュアイズム

寒さ厳しい日が続いております。
お嬢様、お坊ちゃま、いかがお過ごしでしょうか?
乾でございます。



年末の楽しみと言えば様々ございますが、私が楽しみにしておりますものの一つに「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」がございます。
特に一番最後に演奏されます「ラデツキー行進曲」を聴いて一年の始まりを感じるくらいでございます。

実は、この「ラデツキー行進曲」ですが、半世紀前と近年の演奏を比べてみてもほとんどテンポが変わっていないのでございます。

通常、指揮者が変わればテンポも変わってくるものなのですが、指揮者さえ無理強いできないほどに自分達の演奏スタイルに対するプライドが強烈に高いのだそうです。

これは、彼らが自主的に組織されたオーケストラであり本来のお仕事であるウィーン国立歌劇場の座付きオーケストラとしてオペラ伴奏の合間を縫って純粋な芸術上の楽しみのためだけに自分たちで組織している点です。

つまり、当初は雇用経営されておらずそのためか簡単に指揮者の言う事を聞かないという、世に喧伝されたじゃじゃ馬ぶりもこの成立経緯と深くかかわっているとのことです。
芸術上の楽しみがない仕事はする必要がない・・・
極上のアマチュアイズムとはこのような意味によるものだそうでございます。
これが、1842年に誕生して以来世界最高のオーケストラとして多くの人々を魅了してきたウィーン・フィルの比類ない名声の理由のひとつなのでしょう。
素晴らしい演奏はもちろんでございますが・・・

さて、少しお話が長くなりましたね、本日はここまでにいたしましょう。

美しいクラシックの旋律と共にお嬢様、お坊ちゃまのお帰りをお待ちしております。

                    -乾-
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