物語

人間という生物は「物語」を抜きに生きることはできません。
そのようにできていると考えるべきでしょう。

だからこそ何かを理解しようとするとき、その補正を外して極力フラットな目線で向き合う必要があります。

物事を認識する際に、自分が受け入れやすい物語を用意して、そこに沿わせることによって理解した気になる。本当は都合のいいように解釈しただけにもかかわらず。
そういった場面をよく目にしますし、私自身にもその傾向はあります。

例えば、SNSをみてもそうでしょう。
150文字。ツリーとして多くても500文字前後。
その中でいわゆる構文として上手くできて、きれいにオチまで用意されているような文章だと、「内容」よりもその「形式」に引っ張られて納得させられてしまう。
なにか特別なものを理解した気持ちになってしまうということがございます。

「包装紙」として書いてきたことにつながるのですが。
こういった場合、内容に大した価値はありません。物語として納得しやすい様式が整っているかどうかが大切なのです。

溢れかえる情報に対峙して、五感を使ってそれらを認識しようとするものの、人間の認識がいかに不完全かを思い知る日々でございます。

 

含蓄

夏を思わせるような強い日差しの日もあったかと思えば、
はや梅雨の訪れかとも感じる長雨の日もありと、、
季節の進みが一方向とはとても思えぬ日々が続いておりますが、お嬢様方におかれましては如何お過ごしでしょうか。

ご機嫌麗しゅうございます、香川でございます。

季節の変わり目には、身体がどうもいつも通りというわけにいかないなという事を、ここ数年感じる事が増えてきたように存じます。
順調に年齢を重ねている証拠でございましょうね。

年齢だけではなく、当家のチョコレートケーキのようにしっかりとした深みも伴った人間性を養っていかなければと、このところ富みに感じてございます。

一朝一夕に獲得できるものではございませんから、一日一日、一歩一歩進んで参りましょう。

しっかり前を向いて。

久々にお戻りのお嬢様方を拝見しつつ、偉大さをひしひしと感じてございます。
なるべくお早いお帰りを、こころよりお待ちしておりますね。

ワイン

ご機嫌麗しゅうございます。睦月でございます。
以前ワインデイでは能見さんと2人で行わせていただきましたが、今回は初めて1人で行わせていただきます。左様でございます。とても不安でいっぱいです。
なので、お嬢様にご用意する前に試飲をいたしました。私の主観だけではなく他の意見も伺いたかったので、能見さん、伊織さん、古谷さんにお付き合い頂きました。
ライチや蜂蜜の香りに、優しい甘さ。皆に口を揃えて美味しいと言って頂けたので、少しホッとした気持ちでございます。
最後は古谷さんと2人でワインを頂きながらお酒の話で盛り上がったことは大旦那様には内緒でございますよ。
それでは私のお選びしたワインと、プティオードブルをお楽しみくださいませ。

睦月

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

今月ご用意致しました桐島とのカクテル「Dioskouroi」はお楽しみいただけましたか?
似て非なる2人でご用意致しました今回のカクテル、
私としては初めての先輩使用人とのカクテルデーでもありとても緊張致しました。

ですが隣に頼もしい桐島の肩を感じることができ、当日は不安よりも楽しさが勝り、
また、お嬢様のお喜び頂ける様子も伺うことが出来て非常に嬉しゅうございました。

さて私事ではございますが
ここ数日苦戦していることが1つございます。
何がというのはまだお話する事は叶いませんが、、、

いずれまたティーサロンにて楽しくお話しが出来るかと思われます。

さぁ、明日はどんな楽しいことが待っているのでしょうか

ワクワクした気持ちを少ししずめながら本日は床につこうと思います。

お嬢様におかれましても明日が良き一日でありますように。

火野

ご挨拶

空と海と花たちと、その境界が曖昧になるほどの美しい青、あの日見た情景を忘れることはないでしょう。

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

この度大旦那様から命を賜り、先日よりティーサロンにてお給仕をさせていただくこととなりました。

名前を椿木と申します。

大旦那様に拾われる以前、私は全国を旅しておりました。

そこに生きる花を、風景を、街並みをカメラに収め、そして様々な喫茶店を巡り…おっと、昔話は長くなりそうですのでまたの機会に記すといたしましょう。

未熟者な私ではございますが、どのような時でもお嬢様、お坊ちゃまが笑顔でいられるよう精一杯精進して参ります。

それではお嬢様、お坊ちゃまのお帰りを、温かい紅茶をご用意してお待ちしております。

第十八回フットマンティーの魅力

初夏の暖かな日差しが気持ちの良い今日この頃。

いかがお過ごしでしょうか?お嬢様、お坊ちゃま。

紅茶係の白川でございます。

初夏とはいえ、夜はまだ冷えますのでご注意くださいませ。

それでは少し冷える夜にぴったりの紅茶の魅力に迫りましょう。

それでは第十八回フットマンティーの魅力の幕開けでございます。

 

それはあなたにとってどんな紅茶でございますか?

 

??「それは乱れ咲きの紅茶でございます。」

 

乱れ咲き?乱れ咲きとは穏やかでない。

と、申しますより以前にも聞いた事があるような…

 

そう、以前は狂い咲きの紅茶メドゥー・アダラク、そして今回は生まれ変わりました乱れ咲きの紅茶、的場のフットマンティー〝ガーミラ・アダラク〟の魅力に迫ります!

 

以前の紅茶、メドゥーは蜂蜜、アダラクは生姜。

ヒンドゥー語で名付けた蜂蜜フレーバーティーに生姜という非常に相性の良い紅茶でございました。

今回の紅茶、「ガーミラ」はヒンドゥー語でキャラメルを表し的場の元気の素、
「アダラク」はそのままに組み合わせたものがガーミラ・アダラクでございます。

では、キャラメルフレーバーティーと生姜を組み合わせ、ちょっとアレンジしたものがガーミラ・アダラクなのでしょうか?

 

答えはノン。

 

更にカルダモン、シナモン、クローブ、ブラックペッパーをブレンドし、的場よろしく刺激的に仕上げた紅茶でございます。

その香りは甘いキャラメルの奥に感じるスパイスが心地よく意外にも飲み口はスッキリとお食事やデザートにも相性の良い紅茶でございます。

また、クッピーと同様に非常にミルクとの相性が良く、チャイの様な雰囲気を感じていただけます。

そして、ミルクで煮出せば本格的なチャイも楽しめ、お好みで好きなスパイスを加えても良し。

 

的場のおすすめは上白糖だけではなく、黒糖を用いるとガーミラ・アダラクの新しい扉が開けるとの事でございます。

 

この新しく乱れ咲いた〝ガーミラ・アダラク〟を、ティーサロンやギフトショップにてご用命いただけますと幸いでございます。

 

 

ここでお知らせでございます。

ギフトショップにてヴァンドゥールを務めます的場の愛弟子、明石の〝白イルカのクッキー〟が、ご好評につき再登場。

休日にはクルーザーを駆り、釣りやイルカとの戯れに勤しむ、海が大好きな明石こだわりの品でございます。

明石の友達であるイルカをかたどったくるみクッキーには200年の歴史を誇る、英国王室御用達のマルドンのシーソルトを使用し、塩味がアイシングの甘さを引き立てております。

是非、お手に取っていただければ幸いでございます。

 

 

次回はどのフットマンティーにいたしましょう?

 

それでは次回まで、

ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。水野でございます。

ご聡明なお嬢様、おぼっちゃま方は「八百万の神」というものをご存知でいらっしゃいましょう。

簡単に申しますと、「この世のあらゆる物には神が宿っている」というお話でございます。

当然、ティーサロンで大切にお使い頂いているティーカップやフォークなどにも精霊が宿っていることでございましょう。

実は先日、私は「茶色のトーションの精霊」を見かけたような気がいたしました。茶色のトーションと申しますのは、普段お嬢様、おぼっちゃま方のお手荷物にお掛けしている布でございます。お食事中にお手荷物をお守りする、大事な役割を担っている子でございます。

お目目がくりくりして可愛らしい精霊であったようななかったような…。

もっと確かめてみたいようにも存じますが、きっと恥ずかしがり屋の子でございましょう。あまりここに書きすぎると逃げられてしまうかも知れません。

近いうちにティーサロンにてその時のことをお話いたしましょう。

それではおやすみなさいませ。