振り返り

ご機嫌麗しゅうございます、米澤でございます。

ギフトショップでお勤めさせていただいた日から数えますと4ヶ月ほど経ってございまして、時の流れの速さを日々感じております。

たかが4ヶ月、されど4ヶ月。
この4ヶ月で私は紅茶やティーカップを覚え、使用人としての所作を学び、お嬢様にお仕えしながら使用人の先輩方の背中を追っていた濃厚な4ヶ月でございました。
もちろん、これからも日々精進していく所存でございます。

さて、もう間も無く12月になり今年一年を振り返るタイミングが増えるかと存じます。
私はがむしゃらに今年一年を走った気がいたしますので、何かやり残したことはないか、手帳に書き出している最中でございます。

お嬢様、おぼっちゃまも12月に入る前にやり残したことは無いかノートに書き起こししていただき、今年中にどれか一つやり残した事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

私の場合は……
「大好物のエビフライを自身の手で調理すること」
に挑戦しようかと存じます。

もしやり残した事に挑戦された際には、是非お屋敷でお話をお聞かせいただけますと幸いでございます。

本格的に冷え込む日が増えてまいりましたので、お身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。

あの日見た空はまだ遠く

お嬢様、お坊ちゃま。
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

10月はあっという間でございました。

自身が企画させていただきました
「新選組」ハロウィンに際しましても、
お嬢様から嬉しいご感想を賜ることが出来、
大変励みになりました。
ティーサロンでのイベントにおいても、
また違った形の催しをお届け出来たのではと存じます。

執事歌劇団の皆と共に、
白金高輪セレネにて行われた催しにも参加させていただきました。
外側から見ていても彼らの頑張りや
凄さは分かっていたつもりでしたが、
こうして参加させていただくことでよりそれが分かった気がいたします。

私としても本当に楽しいひと月となりました。
改めてありがとうございました。

この屋敷にまいりました頃、
こんな風に様々なことに関わらせていただくとは、
つゆにも思っておりませんでした。
それだけの年月が経ったのだと感じますし、
背中を見せることに不安を覚えるより、
当然見せていかなければならない立場に
なっているのかもしれないですね。

「今が最高だ」
という言葉に感銘と尊敬を覚えたことがありました。
これからは私が発していくべきものなのかとも考えますが、
まだまだそのような自信はありません。
いつか胸を張って申し上げられるよう、
その時まで精進してまいります。

これから先も沢山の楽しみを
皆様にご用意してまいりますので、
どうかお付き合いいただければ幸いです。

いよいよ年の瀬。
今年は気候の移り変わりも激しく、
体調を崩しやすいのですので、くれぐれもご自愛ください。
お戻りを心よりお待ちしております。

P.S.
12月(正確には11月末ですが)から、
私のフットマンアイスをご用意いたします。
今回は奇をてらわずに、
甘いバニラアイスと
ほんのりビターなキャラメルソースを合わせました、
シンプルなお品でございます。

少し早いですが皆様へのクリスマスプレゼント。
そのリボンをイメージしております。

そのままでもケーキやスコーンと合わせていただいても、
美味しく召し上がっていただけると存じます。
是非お試しくださいませ。

才木

古谷でございます

今年も残すところひと月ほどでございますが

一気に冷え込んだ寒さに負けず

やり残した事がないよう

日々の執務に務めたく存じます

お屋敷を暖かく保ち

お嬢様の年内のお帰りをお待ちしております

島旅1

ご機嫌麗しゅうございます。
野崎でございます。

飛行機好きな私でございますが、
飛び立った先の、ある日訪れた島のお話でございます。

お嬢様も多々ご旅行をなさっていらっしゃるかと存じますが、とっておきの景色をご紹介できるかと存じます。

お嬢様の普段のご旅行先とはおそらく異にするかと存じますのでご報告いたしますね。

その名も「青ヶ島」

おそらく人生で二度と行けないのではないか。
それほどの幸運に恵まれて、上陸が叶いました。

東京の南方、八丈島から70kmほどの位置にある青ヶ島。
直行便はなく、八丈島から船またはヘリで向かいます。

大海原に囲まれたこの島への就航率は50%と、
コイントスのような確率ですので、
上陸の確度を高めるべく、今回は飛行機とヘリを利用しました。
ちなみに私が上陸した日、船は欠航でございました。。。
ぜひ「青ヶ島 接岸」などで映像をみてくださいまし。

午前7時、羽田空港 着。保安検査をぬけてゲートへ。
7時30分、B737-800にて出発。
8時30分、八丈島空港 着。
八丈島空港には誘導路がないため、滑走路上でUターンしてゲートに到着。

9時、空港内でヘリコプターのチケットを購入。
ヘリコプターは1日一往復、定員9名。事前予約必須です。
島民の交通インフラでもありますから、絶対に無駄にできません。
ここで出発まで待ちます。

 

 

 

 

 

10時、ヘリコプターへ搭乗、離陸。
はじめてのヘリコプターにワクワクしつつ、
その浮遊感は揺れる観覧車そのものでした。

次回は島からの景色をご紹介いたしますね。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。

私には一つ、絶対に忘れられない景色、というものがありまして。少し、その話をしたく。

これは私がお屋敷にお仕えするよりも、ちょっぴり前の話でございます。

9月の中頃でしたでしょうか。私は北海道の稚内におりました。

東京は猛暑日という中でも、北海道の最北、それもバイクで風を切って走るなどすれば、涼しいを通り越して最早寒い。限られた装備で出来うる限り最大の防寒対策を施しアクセルを捻ります。

まァバイク旅というのは、春夏秋冬古今東西、いつだって艱難辛苦に見舞われるものでございます。

とはいえ気分は上々。なにせ、憧れの宗谷岬に行けたばかりなのですから。

 

 

 

 

 

日本本土最北に位置する宗谷岬は、全国のライダー・旅好きたちの憧れの地でございます。当然私も、例に漏れず。

果ての果てまで来たぞという達成感、のみならず、貝殻が敷き詰められた「白い道」を始め、蝦夷鹿が群れ、大草原が広がる宗谷のその日本離れした大自然に圧倒され、喜びを噛み締めておりました。

 

 

 

 

 

さて、そんな喜びも束の間に向かったのは、稚内よりフェリーで西に2時間ほどの小島、礼文島でした。

 

 

 

 

 

特に理由があったわけではありません。当然、予定があったわけでも、島に何があるかも知りません。目の前にフェリーがあった、だから乗った。一人旅というのは、そういうものでございます。

 

 

 

 

ゆらり揺られて小一時間。島に着いたらバイクに跨り、船内で調べた観光情報をもとに簡単に島内を散策いたしました。温泉に浸かり、ほっけのちゃんちゃん焼きに舌鼓を打つ(バイクさえなければ、ビールも合わせてもっと楽しめたのですが!)。ウム、出だしは好調。

とはいっても、もう日も傾きかけでしたから、観光も程々にキャンプ場に向かい、テントを貼って夜に備えます。明日になったら、じっくり腰を据えて島内を遊び回ろう。そう決心し、地図を開いた時、一つの思いが頭をよぎりました。

……そうだ、星を見に行こう。

実は私、星空が大好きでして。

よく小さな頃は『銀河鉄道の夜』や『星の王子さま』を読んでその情景に胸を躍らせたものです。限らず、ありとあらゆる創作物で描かれる“満天の星空”に惚れ惚れとしておりました。

しかし、都会の夜は、星空を楽しむには眩しすぎます。ジョバンニとカムパネルラの旅する星々の海は、いつだって私の頭上の寂しい宇宙にはございませんでした。

ですから私は、人里離れた山奥や田舎の明かりが少ない場所に行っては首を上に向け、或いは地面に寝そべり、星を眺めるのです。

ずっと憧れ続けている“満天の星空”を夢見て。

さて、ここは礼文島、ただでさえ周りに光が少ない離島です。きっと、最高の星空が見られるのではないか。

閃きのままに、テントから這い出てバイクを走らせます。目指すは礼文島最北スコトン岬。島の中でも抜きん出て暗く、三方が海に囲まれ遮蔽物がない絶好のロケーション。

走行中のヘルメットから窺い知れる星空にはできる限り目を向けないようにして、岬に到着いたしました。キャンピングチェアを広げ辺りを見回すと、人っこ一人いない岬には当然街灯も民家も無く、先ほどまで煌々と光っていた月も、今や海の下。

場所は完璧、時は来たれり。いざ、顔を挙げてみれば。

広がっていたのは、どうにも筆舌に尽くし難いほどの、文字の通り、絶景でございました。

漆黒とは、過ぎれば青を帯びるのでしょうか。

一雫の藍色を落としたような宇宙の黒は引き込まれそうなほど深く、夜の海の水平線との境界を失くしたそれは恐怖すら覚えるほど、蠱惑的です。

そして、そんな上等で魅力的な宇宙の墨を下品なまでに塗りたくる光の粒の数々が、なんと美しいことか。

真っ黒なテーブルクロスに牛乳を零してしまった、そんな文学的表現をすんなり飲み込めてしまうような、淡く白い光の帯。ミルキーウェイとは、うまいことを言ったものです。

夏の夜空の代名詞たる大三角は明るく光る星々の中でも一際強く輝き、北斗七星とカシオペア座から導き出した北極星は、ひっそりと、しかし力強く指針たる堂々とした煌めきを誇り。そんな真っ白な光たちの中で異様なオレンジの光を放つ蠍座のアンタレスは今にも西の海に沈みそうで、北東の空を見やれば、すばる・プレアデス星団は7個ほどの星粒が寄り添っておりました。

そして、そのもう少し東の空に漂う淡い靄、アンドロメダ銀河とアンドロメダ座。二つのアンドロメダは、夏の終わりを彩り、秋の到来を感じさせる星々。

それはまさしく、あの日あの時、夢見た光景でございました。忘れられない、忘れようにも忘れられない、美しい思い出でございます。

そして一つ、腑に落ちました。

宮沢賢治も、サン=テクジュペリも。こんな美しい星空をきっと見ていたのであれば、成程あれだけ美しい物語を紡げるはずである、と。

 

長々と昔話にお付き合いいただきありがとうございました。

11月25日、時任執事とオリジナルカクテル『アルフェラッツ』をご用意いたします。

透き通った秋の夜空で輝く二等星、アンドロメダ座α星-Alpheratz-の輝きをイメージしたショートカクテルでございます。

アンドロメダ座は、もともと日本を含め東洋では奎宿(とかきぼし)と言われ親しまれてきたそうですが、一説によると、奎宿は文章を司る星なんだとか。

「ほんとうの天上へさえ行ける切符」や「かけがえのない一輪のばら」に想いを馳せるお供としてぴったりな一杯をお作りしてお待ちしてございます。私が見た礼文島の星空を少しでも共有できれば。どうぞお楽しみくださいませ。

余談ですが、私もお屋敷にお仕えして一年半ほどになります。

ついに普段のお給仕以外でティーサロンに立つことになるとは、中々に感無量でございます。最近は新しい使用人たちも増えましたから、そろそろ私も先輩らしいところをお見せしなければなりませんね!

……え?
同期の椿木は一年以上前に初めてのオリジナルカクテルを作ってるし、最近でもエクストラティーをご用意したり、紅茶やワインの資格も取得したりと向上に余念がないのに、荒木田は一年半も何をやっていたんだ、ですって?

…………失敬!ドヒューン

日誌

お嬢様、おぼっちゃま、
奥様、旦那様。

ご機嫌麗しゅうございます。
山岡でございます。

山岡の最近の日誌は毎月、
先月の振り返りが恒例となって参りましたが、
今回も10月を思い出してゆきたく存じます。

とは申しましても、
10月は正直あの事しか思い出せませんね。
左様でございます。
執事歌劇団のゲストに招いて頂き、
ハロウィンパーティーを共にお作りさせて頂いた事でございます。

イベントが終わった翌日から今日に至るまでにも、
たくさんのご感想を賜われたり、
私の気持ちも直接お話しさせて頂ける機会などが多くございましたので、
まだ言えていない事などは何もないのですが、

とにもかくにも本当に楽しく仕えさせて頂けたことと、
お嬢様方が本当に楽しそうにして下さっていた事、
その裏には沢山の理由があって、
その全てに感謝という気持ちでございます。

歌劇団のお嬢様を思う気持ちと、
お嬢様方が歌劇団を思って下さる気持ち、
直接肌で感じられる機会を作って下さり
本当にありがとうございました。

この日誌がお嬢様のお元に届く頃にはもう、
シンフォニアが近づいてございますね。

私もすごく楽しみです。

今年ももう終わりが見えて参りました。
毎年思う事ですが、
残り悔いのない2024年を過ごしたいですね。
思い立ったが吉日。
なんでもなさってみてくださいませ。
そして色んなお話をお聞かせ頂けますと
幸いでございます。

それでは。

衣替え

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

暖かい、むしろ暑いと衣替えを怠っておりましたが急な寒気の到来で先日の賜暇の際にやっと衣替えをいたしました。

衣替えとは申しましても服など僅かな数しかございませんのでものの15分で終わってしまいます。
時間がかかるのはむしろ服以外でございました。

まずは寝床周り。
シーツを暖かいものに替え、厚手の布団を出して外に干し、念の為毛布も準備。

次はキッチン周りです。
そのうち鍋など恋しくなるでしょうから棚の奥から土鍋を出しておきましょう。
そうなると必要なのは熱燗でございますね。
徳利に猪口、ちろりも確かめておかねばなりません。
土鍋や徳利にヒビが入っていては大変です。
一度試しておかねば。

早速おでん種と生酛の日本酒を調達して参りまして、土鍋や徳利に問題がないことを確認して休日を終えました。
これで安心して冬を迎えられそうです。

本格的に寒気も深まって参るでしょう。
お出掛けの前後にお身体をゆっくり温めていただけますよう、ティーサロンでお待ち申し上げております。