スポーツの秋

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。
秋の日々、何をするにも過ごしやすい季節、楽しまれておりますでしょうか?

さて、相変わらずの駄文で恐縮でございますが、お暇潰しにお目通しをして頂ければ幸いです。

寝ていた時に見た夢の話ほど聞く側にとっては退屈な事はないのですが、ここは敢えてお嬢様へ私が見た夢の話をさせて下さいませ。
その夢を見る前の出来事、ある小学校の前を通ると運動会をしておりました。元気な声にピストルの音、懐かしいな~と思いながら通り過ぎました。
それから数日後、こんな夢を見ました。

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香育

お屋敷の庭からも銀杏の香りが漂う頃となりましたが、
いかがお過ごしでしょうか。

香りを感じる嗅覚は、脳に近いこともあり記憶に結び付きやすいそうでございます。

香りから感じるさまざまなイメージ。

最近の香川のお気に入りは、
ジュニパーベリーの落ち着いた宵を感じさせる香気でございます。

え?
ジンが側にあるんじゃないの?でございますか?

いえいえ、
あ、アロマオイルでございますよ。

さあ、今日は何に致しましょうかねぇ。

秋の夜長

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

秋もだんだんと深まり、夜が長く感じられるようになりました。
肌寒さもひとしおでございます。どうぞお体をお冷やしになりませぬよう、ご自愛くださいませ。

秋の夜、皆様方はいかがお過ごしでございますか?
温かな飲み物も恋しくなりますね。
職務を終えた後、ホットチョコレートを片手に読書というのが、私にとりまして至福の時間でございます。

かつて読んだミステリーに登場する名探偵氏も、ホットチョコレートをご愛飲なさっておいででございました。
いま思い返せば、その探偵氏はベルギー出身ということでございまして、ですからチョコレートが好物という設定に作者はなさったのですね。

さて、お休み前に温かなお飲み物をお召し上がりになるのは、良き睡眠に結びつくというものでございます。
さすがに紅茶やコーヒーは、お休みの妨げになりますので、時任に温かなカクテルを作るよう申し上げておきましょう。
・・・お目が冴えてしまわぬよう、アルコールは控えめで。

お嬢さま方がお過ごしになる秋の夜長が、どうぞ満ち足りたものでありますように。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。

集中力の著しい欠如

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

世の中にはモノの見方一つでいとも容易く好転する状況や、技術における気付き「コツ」というものが少なからず存在します。

かく言う私も、物事に取り組むときにはまず「コツ」探しから始めるという習慣がございます。

それも感覚論ではなく、知識としてコツを収集するのが好きなのです。

そうして頭で考えコツを探し、自身の悪い癖などを発見したときには「はぇ〜目から鱗だなぁ」などと申し…

…いや、あれ??

なんで、目から鱗が??

あ、ああ!
お話の途中に失礼しました。
つい気になってしまいまして。

考えてみると不思議ではありませんか。だって《目》から《鱗》でございますよ。

確かに、曇った眼が晴れるイメージにはぴったりな言葉です。

ですが、そもそも普通に都会で生活しておりましたら目に鱗が入る機会などないでしょう。それも両目。

何より、痛いでしょう。
黒目に鱗がくっついていたら。

よし、気になるので語源を調べてみましょう。

ふむふむ。
なになに、元はキリストの奇跡によって盲目の男の目が回復した際に、目から鱗のようなものが…

へぇ…

…キリストは七つのパンと少しの魚を増やし四千人の人々に食べさせた。
へぇ〜、すごいなぁ。食べ物を増やせるなんて、無敵じゃありませんか。

あれ?
何を調べていたんでしたっけ。

それにしてもお腹が空いてきましたね。秋ですし、焼き魚でも頂きましょう。私も少しの魚を沢山に増やせたらいいのですが。

お嬢様、食欲の秋をご満喫くださいませ。

隈川

Release the Soul

過ごしやすい気候を通り越して、冬の足音が聞こえて参りました。

一年の終わりを感じまして諦念の意すら覚える能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

秋。それは無数の魅惑が付いて回る季節。

何をするにしても、いつも時間が不足気味になってしまいます。

風情ある秋の行楽や風味溢れる味覚。それらを堪能する時間。

様々な魅力溢れる事象に、いつしか時間を忘れてしまいますね。

お嬢様も年の瀬に向けて、ラストスパートでございましょうか。

目まぐるしい程の、お忙しい毎日が続いているかと存じます。

ご体調だけはくれぐれもお気をつけて。どうかご無理はなさらず。

お腹が空きましたらいつでもティーサロンへお越し下さいませ。

儚くも、瞬く間に過ぎていく秋。充実した毎日の中にある虚の時間。

その瞬間に存在している景色や、ふと流れる香りに秋を感じます。

いささか物悲しさを感じたり、身が引き締まる胸懐もございます。

そんな中、私には気掛かりな事象がひとつばかりございまして……。

今年のボジョレー・ヌーヴォーがどのような仕上がりになるのか。

執務柄、私はブルゴーニュの様子が気になって仕方がありません。

お屋敷に届くまで、もう少しだけ日数が掛かるようでございます。

こうして今か今かとお待ちしている時間も楽しゅうございますね。

楽しいことが沢山の、魅力溢れる秋。

お嬢様の毎日もハッピーで溢れますように。

能見

霜月

舗道に落ち葉が舞い散り、日だまりが恋しい季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて、先月のお屋敷では私の日誌に登場した「彼」の悪戯で我々がいくら掃除してもすぐ蜘蛛の巣が出来たりしておりました。

私の日誌の表題も「神無月」から「水無月」に変えられておりました。
いくら「神」が嫌いでも「水」で流してしまえとは・・・
これでは六月に戻ってしまいます。
全く彼の悪戯にはいつも手を焼いてしまいますね。

とは言え先月の終わりにやっと魔界へ帰ってくれましたので、今は平和なお屋敷に戻ったようでございます。

ところで今月の7日は「立冬」つまり暦の上ではこの日より冬となります。

しかし、まだまだ紅葉が美しく冬と言うより秋と言った印象が強い様に思いますが、その一方で木枯らしが吹いたり北国の初雪の便りが届くなど確実に冬が近づく時期でもございます。

つまり、暖かいお鍋が美味しい季節でございます。

この時期の旬の食材を見ても野菜では、大根・白菜・ネギ・ニラ・生姜・ほうれん草・チンゲン菜など。

また魚介では、毛蟹・鮭・いくら・牡蠣などお鍋に入れると美味しそうな物ばかりでございます。

私も日本酒を用意して使用人達と鍋パーティーを楽しもうかと思っておりますが、万が一闇鍋になりそうな場合は...逃避致します。

また、立冬の日である11月7日は「あられ・おせんべいの日」でもあります。

美味しい新米から作られる米菓を立冬の時期に味わって欲しいからとの事でございますので立冬の日のおやつにご用意いたしましょうか。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。