未知なる食材

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

この時期になると市場に出回る野菜に『青唐辛子』なるものがございます。
以前よりその存在は認識しておりましたが、ピーマンの亜種のような『獅子唐』と違い、一般人が迂闊に手を出してはいけない、何やら専門的かつ職人的な雰囲気を感じ、手に取る機会がございませんでした。

しかし昨年でしたか、『青唐辛子醤油』なる調味料を入手し、意外と日常使いし易そうだなと認識を新たにしておりました。
ただ、青唐辛子を使った料理のレシピを検索してみると、「手袋をすると安心」「換気扇は必ず回す」など恐怖を煽る注意書きが多く、購入には二の足を踏んでおりましたが、今夏に入り改めて青果店の店頭を眺めてみると、意外なほど普通に、獅子唐と同じような頻度で見掛けるようになりました。

ここは一念発起、購入することにしましたが、獅子唐と同じような感覚で使うにはまだ恐怖を伴いますので、最初は数本入りの小袋で様子を見てみます。
種をしごいて取るレシピと、そのまま輪切りにするレシピの凡そ二通りですが、炒めものに使用するのでとりあえず輪切りにしてみます。
種は柔らかいのでそのまま使えますが、切り口からは驚くほどの辛みの気配を感じます。
とりあえず豚肉と炒めて食してみると……美味しい!
乾燥唐辛子とはまた違った、さっぱりすっきりとした爽やかな辛みが癖になりそうです。
これは良い食材を知ることができました。

早速リピートしようと数日後に店頭を探してみると小袋が見当たらず、40本は入っているであろう大袋しかありません。
数本しか使わないのに大袋か……しかし癖になってしまったので欲しくたまらない……悩んだ末に大袋を購入しました。
その内の30本は輪切りにして醤油に漬けしばらく寝かせ、残りは調理に使うことにします。
漬けこんだ青唐辛子は何に使うか、そうめんに添えるか、はたまた冷や奴に添えるか、今から楽しみです