第二十七回限定紅茶の魅力

まだまだ厳しい寒さとすでに始まった鼻のムズムズや目のかゆみと戦うお嬢様、お坊ちゃま。
いかがお過ごしでしょうか?
紅茶係の白川でございます。

今日は慌ただしい日々の中で、落ち着いたティータイムにぴったりな一杯をご紹介。
それでは参りましょう。
限定紅茶の魅力の幕開けでございます。

それはあなたにとってどの様な紅茶でございますか?

???「それは、香りの華やかさと味わいに芯のあるしなやかな強さをあわせ持った紅茶でございます。」

いやはやなんとも、これは素晴らしい紅茶の予感。
本日は、お屋敷ではグルームオブチェインバー、ティーサロンではフットマン、紅茶だけでなくあらゆるお酒にも精通しますこの方、大河内と共に限定紅茶の〝ミストバレー〟の魅力に迫ります!

ミストバレー、その名の冠する通りそれはネパールの霧深き茶園で作られた紅茶でございます。
ネパールの紅茶というとあまり聞きなれないお嬢様も多いと存じますが、その歴史は隣接するインドのダージリンとあまり差異は無く、高い品質により近年は価値も上がり注目されている紅茶、それがネパール産の紅茶なのでございます。

当ティーサロンではより香りと味わいを楽しんでいただく為に、旬であり最も特徴が良く出るセカンドフラッシュをご用意いたしました。
隣接するダージリンと似ているとされるネパールの紅茶でございますが、似ている様で違いもございます。
それは香りでございます。
ダージリンは比較的フルーティーな香りと言われますがミストバレーは、

大河内「華やかな香りとわずかに感じます薫香、味わいはそのコクと確かな旨味、ですが後味はすっきりとしたこの感動をお嬢様にも是非、感じていただきとうございます。」

ここでお知らせでございます。
ただいまギフトショップではご好評につきもう幾度となくリバイバルされております大河内の手掛けました焼き菓子〝茶とリキュールのためのフィナンシェ〟がお目見えでございます。
それはカクテルをフィナンシェに落とし込みたいとの大河内の発想から生まれ、黒糖、シナモン、アニス、ラム酒とホワイトキュラソーなど様々なスパイスやお酒を入れたにも関わらず、それぞれが主張し過ぎないしっとりとしたほのかな甘味があらゆる一杯に合うフィナンシェでございます。
もちろん紅茶をはじめ、コーヒーやお酒など様々な飲み物と合い、私といたしましてはウイスキーやブランデーのロックかストレートをゆっくりと楽しみながらが至高かと。
是非、お嬢様だけの最高の取り合わせを見つけ出していただければと存じます。

最後でございます。
実は、はじめ大河内には違った紅茶での依頼をお願いしましたところ、

大河内「今はミストバレーの出来が良いので是非とも限定紅茶であるミストバレーの素晴らしさをお嬢様にお届けしとうございます。」

いやはや伊織をはじめお嬢様の事となると融通の効かない使用人の多いこと多いこと。
そんな大河内が是非、お嬢様に味わっていただきたい限定紅茶〝ミストバレー〟は三月までのご提供でございます。
お早めにお試しくださいませ。

次回はどの紅茶にいたしましょう?

それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。