ご挨拶

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。ご挨拶申し上げます。
この度ティーサロンにてお給仕の任を拝命致しました。フットマンの綾瀬と申します。

先日まで大旦那様よりいただいた別の役目に従事しておりましたがそれがようやく落ち着き、こうしてティーサロンに戻るお許しを賜りました。かれこれ5年振りの復帰と相成りました。

大変ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいましたか?こうしてまたお嬢様のお給仕ができるなど夢のようでございます。

ブランクを埋めるべくここ最近はお給仕に励む日々でしたがその日々の楽しいこと楽しいこと。この日誌をしたためている今もティーサロンの事で頭が一杯でございます。
お嬢様に相応しい使用人になるべく精進して参りますのでこれからどうぞよろしくお願い申し上げます。

読み返しますと高揚のままに書き綴った散文でございますね。しかしこれが素直な気持ちでございますので、ひとまずご挨拶とさせて下さいませ。

どうか御身体には気をつけ下さいませ。
いつでもご帰宅をお待ちしております。

ナチュールワイン

ご機嫌麗しゅうございます。
睦月でございます。

ある日道中にて気になるお店がございました。

オープンしたばかりのお店で、ナチュールワインのボトルが置いてあるではございませんか。

「ナチュールワイン」とは、無農薬で人工添加物も必要最小限しか使われていないワインでございます。

これは行くしかないと入ってみると、とても雰囲気も良くお料理も美味しい!

店主も優しくとても良くしていただきました。

ワインも美味しくて少し飲みすぎたみたいです。

いつか、お嬢様にも美味しいワインをお届けできる日を迎えれば良いなと思いつつ気持ちよく自室に戻る睦月でございました。

飲みきれなかったワインは後日美味しく自室でいただきました。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。

タイムカプセルを掘り起こした経験はございますか?

数年、十数年、或いは数十年前の自分からの手紙。古びた缶には思い出の品や、思い出せない品の数々との対面は、殆どタイムトラベルのようなものでしょう。

タイムマシーンなど無くとも、過去に行けるのだ。……なんて宣言したらホーキング博士に怒られそうなのでやめておきます。

さて。

驫木駅という駅をご存知でございますか?

鉄道旅が好きな人間であれば、恐らく一度は名前を聞いたことがある、或いは写真を見たことがあるであろう、
青森県と秋田県を海沿いに結ぶローカル路線である五能線の一駅、それが驫木駅でございます。

小さな無人駅に過ぎないこの駅を有名にしているのはそのロケーションです。周りには建物の影も殆どなく、海沿いにぽつんと、木造の駅舎が佇んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お写真をご覧いただけば、きっとその魅力が伝わることでしょう。

私が初めて訪れたのはまだ酒の味も知らぬ時分でございました。ポスターの中でしか見たことのない風景に酔いしれ、燥いでいたら草むらのどこかに四角い端末を落とし、数時間に一本しか来ない電車に間に合わないという始末。苦々しい失敗の記憶にございます。

それから、この駅には数度と訪れましたが、その度に思うのは「ここは変わらないな」ということ。

私がどれだけ変わろうとも。世界がどれだけ変わろうとも。それでも、この場所はこのままなのです。

全く、ノスタルジィは、善き哉。

この場所こそが、私なりのタイムカプセルでございます。過去に触れ、過去の自分を垣間見て、未来の自分に託す場所。変わる自分、変わる世界。変わらない自分、変わらない世界。

タイムカプセルの内容や隠し場所など、あまり人に話すものでは御座いませんが、ご安心くださいませ。日本中を旅して回っておった私でございます、秘められたカプセルは十や二十ではございません。死ぬ前には全て巡ろうと思っておりますが、どうも私の死出の旅路は長旅になりそうですね。

お嬢様も、タイムカプセルの隠し場所にはくれぐれもご注意を。過去の自分と未来の自分の対話でございますから、くれぐれも隠し場所は慎重に。第三者の立ち入りは野暮でございます。

あぁそれと、忘れてしまった時のために、信頼のおける人間に場所を控えてもらう、というのも肝要かと。

……そういえば以前、椎名執事から「本邸のお庭の隅には大切なものが埋まっているから決して立ち入らぬように」と聞いたことがございますね。

……まさか。早速スコップを用意して、そうだ、小瀧にも声を掛けましょう。

いざゆかん。

第二十六回ピュアティーの魅力

年が明け、厳しい寒さと共に初雪も見られましたが春の息吹きも感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
お嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。

本日は、この時期になりますと生産を始めますピュアティーを、その紅茶が好きとする使用人とご紹介。
それでは参りましょう。
第二十六回ピュアティーの魅力の幕開けでございます。

それはあなたにとってどの様な紅茶でございますか?

??「それは、紅茶っぽくない紅茶でございます。」

紅茶なのに紅茶っぽくない紅茶ですと!?!?
それではその真意に迫りましょう。
本日はティーサロンにてフットマン、またソムリエ能見からワインの管理も任されます睦月と共にピュアティー〝ラピュータ〟の魅力に迫ります!

まずラピュータはスリランカのヌワラエリアと呼ばれる土地で作られる紅茶でございます。
それはハイグロウンティーというウヴァ茶と同じカテゴリーですが、ヌワラエリアはスリランカで最も標高の高い場所にて生産される紅茶。
当ティーサロンは身分違いの恋に落ちた男女が叶わぬ恋なら…と身投げをしたという悲しき伝説の残るラバーズリープ茶園の上質な茶葉を使用しております。
その味わいはと言いますと、
睦月「香りは優しい花の香り、味わいはしっかりとした渋味を感じながらも強過ぎず、濃厚なコクがありながらも後味はさっぱりとした何処となく、日本の緑茶を思わせるお味でございます。」

そうなのでございます。
私も感じておりましたこの飲みやすさは何なのか?と思っておりましたが、緑茶に通ずるものがあるのでございます。

おすすめの召し上がり方はもちろんホットのストレートで。
何かとお忙しいお嬢様がほっと一息つきたい時や、緑茶と同じくお食事の邪魔をしませんからいつでも楽しんでいただけます。

紅茶っぽくない紅茶の真相に辿り着いたところでラピュータの名前の由来は、

隈川「それは、ガリバー旅行記より天空に浮かぶ島ラピュータとスリランカの最も高い所で育てられたヌワラエリアを重ねたものでございます。」
おおっと、睦月にインタビューをしていたところをたまたま通りがかった隈川が教えてくれました。

 

最後になります。

天空にお屋敷を構えるのも良いかも知れませんね?

睦月「それは困ります。」

なぜです?

睦月「空から落ちたお嬢様を私が受け止めなければならないからです。」

いやはや大冒険の予感。

 

次回はどの紅茶にいたしましょう?

それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。

寝起きと寝付き、クラムチャウダーとチョコレート

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。
冴島でございます。

先月はギフトショップにてお出ししたケーキを御用命頂きありがとうございました。
お味の感想などをティーサロンで頂き非常に嬉しゅうございました。

2月に入り例年に比べ比較的気温は高いものの先日はお屋敷周辺にも雪が降ったりなど寒い日が続いておりますが防寒対策などはしっかりなさっておりますでしょうか。

特に朝晩は非常に冷え込んでおりますので朝起きるのも一苦労でございますね。
対照的に寒い晩には暖かい毛布が非常に心地良く寝付きが良くなりますが眠りが深くなる分寝起きも一層辛くなりますので一長一短でございましょうか。
しかしこの先暑い夏になるとこの寒ささえ恋しくなることを考えると今のうちに寒さや冬のお召し物などを楽しまれるのも一興かと存じます。

話は変わりますが先日セカンドスチュワードの八幡と紅茶係白川に誘われ、フットマンの久保と葉山執事と食事をともにいたしました。
美味しい食事とお酒を頂きながらの談笑はやはり楽しいものでございますね。
特に久保、葉山執事はお屋敷にお仕えしてからの日が浅いこともあり、より親睦を深めることができて大変嬉しゅうございました。
個人的にはまだ話し足りない気も致しますが、またの機会に取っておこうかと存じます。

そして今月もティーサロンでは寒い日にぴったりな焼きクラムチャウダーやバレンタインデーのある2月らしくチョコフォンデュなども揃えてございます。
当家オリジナルのアールグレイなどチョコに合う紅茶なども多数ございますのでご帰宅の際には是非御用命くださいませ。

では温かい紅茶を用意してティーサロンにてお嬢様、お坊ちゃまのご帰宅をお待ちしております。

冴島

雑貨を探して…

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
片倉でございます。

寒い日にまじりようやく春らしく過ごしやすい日も増えて参りましたが、お嬢様はお散歩お楽しみいただけていましたか。

私はというと花粉に耐えながらいつものように雑貨巡りをしていましたら何やらお菓子のフェアに迷い込んでしまいました。

どうしようかなと悩みはしたのですが面白そうな珍品も見かけたので雑貨巡りからお菓子巡りに切り替えてぶらぶらと歩き回っていると木彫りのクマのようなチョコやミニカーのようなクッキーなど遊び心あふれる品々を見つけることができこの日のお散歩は非常に楽しゅうございました。
せっかくならお写真を撮ろうとも思ったのですが気がつくとお菓子を食して撮り損なってしまいました…

もしお嬢様もお散歩で何か変わったアクシデントに見舞われた際、時にはあえて流れに任せて楽しむというのもおすすめでございます。

降る雪に想う

ご機嫌麗しゅうございます。

葉山でございます。

お嬢様、体調など崩されておりませんでしょうか?
私は日々寒暖差に戸惑いつつも元気に励んでおります。

先日御屋敷の周りがうっすらと雪化粧をしたのを拝見し、いろいろと思うところがございました。

昔は雪が降ると嬉しくなって雪だるまを作ったりウィンタースポーツなど積極的に雪遊びをしておりましたが、今はもう自ら触れることも憚られる始末。そのような自分の変化に少々寂しさを感じつつも、やはり冷たい雪と戯れるのは些か…。

しかしながら雪景色を拝見するのは心が洗われるようでとても好きでございます。
あたかも古よりずっとそのままでそこに佇んでいたかのような雪山の一面銀世界の風景や、降っている白い結晶が周りの音を吸い取りながら地面に積もり、木々や建物を覆っていく光景など。

雪が降ることも年々少なくなっているように感じられますが本当に稀に降るからこそ、その時に様々なことを考えてしまうのだと存じます。

ここ数日は春のような陽気でございますがまだ2月、「如月」と言われるようになった一説のように2月は特に寒さが厳しくなる月のため、普段より着物を多めに重ね着する事から「着物を更に着る」つまり「着更着(きさらぎ)」。
まだまだ油断することなくお身体にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。