嗚呼、憧れのグリルミートプレス

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

本物を知ってしまったが故に代用品では物足りなくなる、そんな経験はございませんか?
私にとっての本物、それは『グリルミートプレス』です。
皮をパリパリにするチキンソテーのレシピを調べてみると、ほぼ共通して「鶏肉の皮を下にしてフライパンに置き、アルミホイルを乗せ、その上に水を入れた鍋などを置く」と出てきます。
この「アルミホイルと鍋」というのがそもそもグリルミートプレスの代用品だったということに、つい最近気付いてしまったのです。

グリルミートプレスとは、元々はアウトドア用品なのでしょうか、キャンプやバーベキューで使うもののようで、一言で表現すると「取っ手の付いた重い鉄板」。
昔のアイロンのような風貌ですが、角型の他に丸型もあるようです。
これを鶏肉の上に乗せて焼くことで、簡単に皮パリパリのチキンソテーが作れるとのこと。
ステーキなどにも使えるようで、凹凸のある網やプレートの上で焼いた場合は肉に焼き目が付いて美味しそうに見えるという効果もあるそうです。

値段もお手頃ですし、正直、今までの私でしたら即購入していたでしょう。
しかし今一歩踏み出せないのは、シンプルに「邪魔では?」という懸念。
何せ取っ手の付いた重い鉄板なので、グリルミート以外の用途が見当たりません。
ネットで使用動画を見てみると、「パリパリのベーコンが焼ける」「イカが反り返らずに焼ける」など別の焼き物も紹介されていますが、そもそもベーコンもイカも私の日常では頻繁に焼きません。
取っ手の付いた重い鉄板がキッチンにある生活……。
それで日々の暮らしが豊かになるのでしょうか、否、邪魔に感じてくるであろうことは明白です。
本物が全てではない、代用品だっていいじゃないか、そう思いながらも、人生で一度くらいはグリルミートプレスを使ってみたいと思っている私なのでありました。