ワイヤレスはある朝突然に

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

ある夜、いつものように晩酌を楽しんでいた最中、ふとしたきっかけでタンブラーを倒してしまいました。
幸いにもトレイ(お盆)に乗せていたため、被害は最小限で済んだのですが、どうやらスマートフォンの充電端子に液体がかかってしまっていたようです。
「充電端子に水分が検出されました」とのメッセージが出ています。
本体はさほど濡れていないのに、器用に端子に入ったものだな……。
防水スマホであることに安堵しつつも、このまま端子にケーブルを差し込んで充電するとショートしてデータが消失してしまうため、深刻な事態ではあります。
ただ、その時点ではまだバッテリー量も十分でしたし、今までもバスルームなどでそのメッセージを見たことはあるので、明朝までには解消されるだろうと高をくくり、その日は床に就きました。

翌朝、スマホを見ると、まだメッセージが消えていません。
この時点で、若干の危機感を覚えました。
そろそろバッテリーが切れそうだ……。
同症状を検索してみると、「再起動すれば消える」という事例がありました。
再起動するとバッテリー量も減りますが、よし、一か八か、再起動してみよう!
……消えません。
バッテリー残量は20%を切っています。
しかも、外出しなければならない時間も迫っています。
このままメッセージが消えるのを待つのはリスクが高い。
仕方ない、あれを買うしかないか……。
今までは端子にケーブルを差し込んで充電していましたが、数年前の機種からは「ワイヤレス充電」という機能が備わっています。
私の機種も古くはありますがギリギリ対応しています。
ケーブルを差し込めない以上、ワイヤレス充電に頼るしかありません。
そのための充電器を買いに、家電量販店に走りました。

今までワイヤレス充電は「消費電力に対して充電効率が悪い」という話を聞いて懐疑的ではあったのですが、「QOLが上がる」とも聞いており、気にはしていた機能のひとつでした。
こんなきっかけで試すことになるとは………。
万全の体制でしたら通販サイトで比較しながら選べるものの、緊急事態であるが故に店頭在庫から、しかも値段もちょっと高い中から選ばなければならないとは、痛恨の極み。
しかし、ここで買わなければ充電できません。
タイムリミットは刻々と迫っています。
こんな苦虫を噛み潰すような思いを抱きながら商品を選ばなければならない悔しい買い物は初めてかもしれません。
渋々商品を選び、ワイヤレス充電を行い、何とか事なきを得ました。
後日、悔しくて何となく見るのを避けていた価格を調べてみると、案の定、通販の方が1000円ほど安かったのでした。

ただ、ワイヤレス充電機能は使ってみるとやはり便利です。
なにせ充電器に載せるだけで充電できるのですから。
その後、水分検出メッセージは頻繁に出るようになってしまったので、ワイヤレス充電器は買っておいて結果オーライでした。
……と思うことにしています。
あな口惜しや。