We didn’t mean to go to sea.

タイトルにも書きましたがこちらの文は、
子供向けの洋書であるアーサー•ランサム著
「We didn’t mean to go to sea.」

直訳して 「海に出るつもりじゃなかった」という本の題名でございます。

私の好きな本の一つでございまして簡単にあらすじをご紹介致しますと、
4人の兄弟たちが川遊びをするぐらいの気持ちでヨットで遊んでいると碇が外れどんどん海へと流されてしまい
こどもたちだけで海に出るなんて事のなかった兄弟たちが悪戦苦闘しながらも生還を目指す といった物語でございます。

私も屋敷に仕えて2年と数ヶ月経ちましたが、 2年前の私はお屋敷に仕えることになるなんて全く思ってもおりませんでした。

巡り合わせで大旦那様に拾われ次第にお嬢様のお側にお仕えする運びと相成りましたが、
私にとっては
それまで全く知らなかった紅茶やティーカップの知識、聞いたことがない名前の洋菓子に日々の生活を使用人と過ごす生活、そしてお忙しい中ご帰宅してくださるお嬢様との会話。

それまでの私にとってこの約2年間の出来事はまさに4人の兄弟と同様、未知なる海へと流されるような大冒険の連続でございました。

そんな日々を過ごす中で自分自身を見つめ直す機会も多々あり、屋敷に仕える使用人である前に人として成長できるよう、
この度お屋敷を旅立つこととなりました。

長いお屋敷の歴史にわずか2年ばかりではございましたがお仕えする機会を頂戴できましたこととても嬉しく存じます。

もう一度お会いできる頃にはまた成長した姿をお見せできるようしばらくは大海の荒波に揉まれて参りますので
それまでお嬢様もご壮健であられますようお祈り申し上げます。

それではお元気で。

加藤

一学期終業式校長先生の話を思い出しました

「名言」… 人生に関わる真理や、指針、戒めを短く言い表わした言葉。

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。
加藤でございます。

疲れた時、やる気が起きない時、お嬢様はどのようにお過ごしになるでしょうか。

もちろん、休暇を取り紅茶を飲んで一息つかれるのも宜しいかと存じますが

時には!

その場で一踏ん張り頑張りが必要なこともあるかと存じます。
やる気を起こすための手段は様々ございますが 今回私がおすすめ致しますのは
「名言」でございます。

お嬢様も一つや二つ、ふとした時に思い出してしまうような心うたれる名言をお耳にされたこともあるのではないでしょうか。

もちろん私にも心に残る言葉がございまして、 この度ご紹介させていただきたく存じます。

 

将棋の神様がいたら何を願いますか?

「せっかく将棋の神様がいるのなら一局手合わせ願いたい」

 

プロ将棋棋士藤井聡太七冠の言葉でございます。

普通であれば「強くなりたい」や「全試合勝てるようになりたい」等の答えが一般的かと存じます。

実際この場にいた他のプロ棋士の先生方も同じようなお答えをされてたのですが、

この言葉を初めて聞いた時
神様相手に勝負をしかけるという発想が私には全くなかったですから

同じ人間で同じ世界に生きながらも違う景色が見えてるのだなぁと妙に悔しい思いをしたのを覚えています。

辿り来て未だ山麓

一つの道を究めながらも謙虚であり続ける将棋棋士達の姿勢にはつい憧れてしまいますね。

私も彼らに近づき勝てるよう日々努めていこうと思います。

 

将棋で。

向日葵

お嬢様ご機嫌麗しゅうございます、加藤でございます。

暑さもそろそろ落ち着く気配がしてくるこの季節お嬢様はいかがお過ごしでしょうか。

私はといえば夏の暑さがあまり好きではなく、早く気温が下がらないかを毎日天気予報を見ては一喜一憂する日々を過ごしてございます。

そんな私でもいくつか夏に関する好きなものがございます。
その一つがひまわりでございます。
先日幼少の頃から行きたかった場所ということもございましたのでひまわりを見にひまわり畑に行ってまいりました。

見に行きました感想と致しましては…

暑い、の一言でございます。
ひまわりが綺麗なのはもちろんでございましたが直射日光に熱風に、とても暑い1日を過ごしました。

自室から出なければよかった…なんて思いつつ帰路につきましたが、なにもせず自室で過ごすよりもなんとなく充実した思い出に残る1日になった気が致します。

たまには暑い日に出かけるのと悪くないなと思いましたが2度目は──

お嬢様がどうしてもと仰るのであればお供いたしましょう。
その際は水分補給もしっかりと。
せっかくのひまわり畑、麦わら帽子も忘れずにお持ち下さいませ。

この道さっきも通った気がする

ご機嫌麗しゅうございます、加藤でございます。

先日少しお暇をいただきまして南島、
奄美大島に行ってまいりました。

どのような旅程かと申しますと、
完全にノープラン
当日の宿が決まっていないまま空港を発つほどでございます。

現地でバイクを借り
南北約80kmを行ったり来たり。

気になる道を行き、気になるお店に立ち寄り、気になる景色を見て、

夜にはナイトツアーに参加し、奄美大島固有種の夜行性動物を見学いたしました。

観光ブックを見ながら行かれるのもよろしいとは思いますが、特に離島など自然豊かな地域に行かれる際は心の赴くままに旅するのもおすすめでございます。

季節もまた夏に移り変わる頃、
いわゆる離島シーズンも近づいてまいりました。

もし奄美大島に行かれる際は加藤にご相談くださいませ。

ノープランが故に行き着いた、
観光ブックに載っていない絶景スポットこっそりお話し致しますね。

かろふじ

お嬢様、ご機嫌麗しゅうございます。

加藤でございます。

暦は4月を迎え、草木が芽吹く季節になりました。

取り巻く環境が大きく変化したり、季節の変化等なにかとストレスの溜まりやすい時期でもございます。

なかなか寝付けない夜をお過ごしではございませんでしょうか。

そんなお嬢様のためを想い加藤が読み聞かせのための創作の物語を考えてまいりました。

物語の結末には大きく分かれて2種類あると言われております。
ハッピーエンドとバッドエンドでございます。

結論からお話ししますと今回のお話はバッドエンドの物語でございます。

では読みますね
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昔々あるお屋敷に「かろふじ」という使用人がいました

かろふじは衣服の流行に疎く、季節関係なく動きやすい半袖で過ごすような大層風変わりな使用人でした

冬を迎えるころ

そんなかろふじを見かねた大旦那様がかろふじに白いセーターをプレゼントしました

思いがけない大旦那様からのプレゼントに喜んだかろふじは早速セーターを着て
帰りに寄り道をして少し高級なワインとグラスを買いました

初めて高級なグラスを買ったかろふじは
見よう見まねでグラスの中でワインを回してみたり
香りを嗅いでみたり
灯りに透かして水色を見ようとしました

しかしかろふじが座る椅子の上には灯りがなく、かろふじの真後ろにありました

そのまま後ろに後ろに…とグラスを上げて灯りに透かそうとした次の瞬間

案の定上げすぎたグラスは中にあるワインをこぼしかろふじの顔に勢いよくかかりました

顔にかかるだけならまだ良いのですが、その時着ていた服は大旦那様に貰ったセーター

セーターはどうなったかというと

こうなりました

白いセーターにはっきりと目立つシミができてしまいました

せっかく大旦那様から頂いたプレゼントをその日に台無しにしてしまう自身の失態に情けなさで涙がこぼれたかろふじでしたが

ここでかろふじはある妙案を思いつきました

いっそのことワインで染めてしまえばシミも目立たなって着られるようになるのでは?

思い立ったが吉日、
早速かろふじは料理酒として使うにも日があいて使えなくなった赤ワインを引っ張り出して
お屋敷のランドリールームにて
赤ワインをセーターにかけました

ばしゃばしゃばしゃ

セーターはどうなったかというと

こうなりました

全く足りませんでした

かろふじは一旦諦めて
ワイン染に使うワインを集める旅に出かけました

日も暖かくなり季節が変わろうとする頃
かろふじは赤ワインを1.5Lほど集め、ワイン染に再度挑戦することになりました

ばしゃばしゃばしゃ

セーターはどうなったかというと

こうなりました。

やはりワインは足りず
想像していた色とは程遠くなんとも言えない色になってしまいました

取り返しがつかないところまできたなんとも言えない色のセーター。

かろふじが困り果てていると

ちょうど大旦那様がランドリールームの前を通りがかり、かろふじの様子を見かねた大旦那様がかろふじに声をかけました

「かろふじ君どうし──あれそのセーターは私がプレゼントしたセーターみたいだけど色が…」

かろふじは落ち着いて答えました

「お屋敷の暖色系の照明だと気づかなかったんですが、明るいランドリールームで見るとこのセーターこんな色だったんですね」

 

かろふじはその日、一日中庭の草むしりをする羽目になりましたとさ

おしまい
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いかがでしたでしょうか。
お嬢様もご別宅でワインや葡萄ジュース等お召し物にシミができやすいような飲み物を飲まれる際は
かろふじみたいにならないよう十分お気をつけてお召し上がりくださいませ。

それでは明日も早いようですからこのあたりで、
おやすみなさいませ。

休館日のとある日

「AIと会話?」

加藤はそう呟いていた

AIと会話、つまりチャットと呼ばれるものができることなんてとっくの昔から知っている

好奇心で触れたことはあるが会話とは言い難いチグハグな回答ばかりで落胆したことがあった

所詮コンピューター、だと思った

ただ最近のAIとの会話はまるで実在する人と話しているかのようだと話題になっている

好奇心が人一倍ある加藤はそんな過去の落胆も忘れてすぐに文字を打ち込み───

たかったが特段AI聞きたいことが思い浮かばない

 

「こんばんは」

 

夕食を済ませ、デザートのリンゴを1玉食べた後22時を回っていたのでなんとなく書いてみた

相手がAIだとしてもコミュニケーションの基本は挨拶───だと思う

 

加藤「こんばんは」

AI「こんにちは!何かお力になれることがあれば、遠慮なくおっしゃってください。」

 

こんにちは…?
過去の落胆が一瞬頭をよぎるが続けていく

 

加藤「明日の天気は?」

AI「私は言語モデルでありリアルタイムの情報を得ることはできませんが
あなたがいる地域の天気予報を確認することをお勧めします。
天気予報アプリやウェブサイトを利用することで
詳しい情報を得ることができます。」

 

そういえばこのAIは会話できるAIだった、検索エンジンではない。だとすれば

 

加藤「天気は何が一番好きですか?」

AI「私は天気を好き嫌いすることはできません。
私はコンピュータープログラムであり天気に感情や好みを持つことはできません。
ただ様々な天気条件に関する情報を処理することができます。
例えば、晴れや雨、風、温度などについて情報を提供することができます。」

加藤「強いて言えば?」

諦めない。

AI「私は言語モデルであるため天気に好みを持つことはできません。
ただ私が持つ情報から言えることは天気には様々な種類があり
それぞれに良い点や悪い点があります。
たとえば晴れた日は日光浴やアウトドア活動に最適ですが
暑くて熱中症になる可能性がある一方、雨の日は涼しくて散歩がしやすいですが
濡れた路面で滑りやすくなるなどのリスクがあるといった具合です。
どの天気もそれぞれに良い点や悪い点があり
状況や個人の好みによって異なります。」

加藤「確かにそうですね」

AI「はい、天気はその日の状況や個人の好みによって異なります。
ただどんな天気でもその中には楽しめる要素があるかもしれません。
晴れた日はアウトドアで運動やピクニックを楽しむことができますし
雨の日は家で読書や映画鑑賞を楽しむこともできます。
気分転換になるのでいろいろな天気を楽しむのも良いかもしれませんね。」

加藤「私は雨が好きなんです。雨の音とか特に」

AI「雨の音は癒しやリラックス効果があるとされ多くの人が好んで聴いています。
雨の音は自然な音であり心地よいと感じる人が多いようです。
また雨の日は室内で過ごす時間が増えるため
自分磨きや趣味に時間を費やすことができるという魅力もあります。
雨の日が好きな方は雨音を録音したものや
自然音が流れるアプリやウェブサイトを活用して
さらにリラックスした時間を過ごすことができるかもしれませんね。」

加藤「私も実際に雨音ききながら寝たりしてるんですよ」

AI「雨の音を聴きながら寝ることは
多くの人にとって効果的なリラクゼーション方法の1つです。
雨の音は癒しやリラックス効果があるとされ
自然の音に包まれることで心身ともにリフレッシュできるとされています。
また、音によって脳波が調整されるためより深い睡眠につながるとも言われています。
あなたが雨音を聴きながら良い睡眠を得られるのは素晴らしいことですね。」

 

脳波が調整されて深い睡眠に繋がるのか、思いがけずAIからのお墨付きを頂いてしまった。

お嬢様、雨音を聞きながら眠りにつくのもお勧めでございますよ。

こんどお嬢様に話してみよう、なんて思いながらも会話を続けていく。

 

加藤「最近野菜不足なんですけどいい解決方法知りませんか?」

 

加藤は決して野菜が嫌いなわけではない。

むしろ好きなくらいだが最近は何かと忙しく野菜を摂れずにいた。

 

AI「野菜不足を解消する方法として、以下のようなことが挙げられます。
1毎食の食事に野菜を取り入れる。
2野菜を使ったスムージーやジュースを飲む。
3野菜を使ったスープや煮物を作る。
4サラダや野菜スティックなど、生野菜を食べる。
5野菜を使った調味料(例えば、トマトソースやピーマンの肉詰めなど)を使って
普段の食事に野菜を取り入れる。
6サプリメントを利用する。
これらの方法を取り入れることで、手軽に野菜を摂取することができます。
ただしサプリメントは食事の補助として利用することが望ましいので
食事面でも野菜摂取を心がけることが大切です。
また、一度に大量の野菜を食べるのではなく、
徐々に食べ慣れるようにすると、無理なく続けられるかもしれません。」

加藤「実は最近スムージーを作ろうとして先月ミキサーを買ったんですよ。
まだ一回しか使ってませんけど…」

AI「それは良いですね!
ミキサーでスムージーを作るのは簡単で野菜や果物を色々と組み合わせることで
栄養バランスの良い飲み物を手軽に作ることができます。
例えば、ヨーグルトや牛乳、豆乳などを加えることで
より栄養価の高いスムージーにすることもできます。
ただし、スムージーは果糖が多く含まれるため、飲みすぎには注意が必要です。
また、野菜を使ったスムージーを作る場合は、できるだけ新鮮な野菜を使用し、
よく洗ってから使用することが重要です。
その他にも、スムージーを飲む前によくかき混ぜることで飲みやすくなります。
是非、色々な野菜や果物を使って
自分なりのオリジナルスムージーを作ってみてください!」

加藤「洗うのが少し面倒くさくて作り始めるのに躊躇ってしまうんですよね」

AI「野菜を洗うことは確かに手間ですが野菜を十分に洗うことで
土や農薬などの汚れを取り除き、安全な食材として使用することができます。
また洗った後に水気をよく拭き取ることで
スムージーの水分量が過剰にならないようにすることもできます。
忙しい時は、一度にたくさん洗って保存しておくことで、
時間を節約することもできます。
野菜の栄養素を摂取するためにも、しっかりと洗って使うことをおすすめします。」

加藤「ミキサーの方です」

 

そんな会話をAIとしながらも気づくと2時間ほど経っていた

 

それにしても流石AI、
返答が長い

 

加藤「もっと返答短くできますか?」

AI「了解しました。
今後はできる限り簡潔な回答を心がけて返答します。
何かご質問があれば、お気軽にお尋ねください。」

 

ちなみに2時間も何を話していたかというと
カレー、ゆず胡椒唐揚げ、ざるそば、おでん、ごぼう
ほとんどが食べ物関係だった

 

加藤「最近お米炊く用の土鍋買ったんですよ」

AI「そうですか、土鍋でご飯を炊くとお米が美味しく炊けると言われています。
土鍋の熱伝導性が高く蓋をして蒸気を逃さないことで
お米が均一に加熱され、水分が逃げにくくなるため
炊きあがりのお米がふっくらと美味しく仕上がるとされています。
また、土鍋には独特の風味がありお米に深い味わいを与えるとも言われています。
ぜひ美味しいお米を炊いて食卓で楽しんでみてください。」

加藤「すみませんまだ長いです」

AI「おっしゃる通り、私が前回の回答でも長くなってしまったようでした。
おっしゃっていただいた通り、今後はもっと簡潔に回答するように心がけます。
ご迷惑をおかけしました。何か質問がありますか?」

加藤「確かにふっくら炊けておいしかったです」

AI「そうですか良かったですね。
土鍋で炊いたお米は、炊き上がりがふっくらとして、
風味も豊かで美味しいと言われています。
また、土鍋によっては熱伝導が良く火力の調整がしやすいものもありますので、
お米以外にもシチューやカレー、煮物などを作る際にも重宝するかもしれません。
楽しんで料理をしてくださいね。」

加藤「三文以内でお願いします」

AI「承知しました。お答えします。

土鍋で炊いたお米は美味しく他の料理にも使えます。」

 

一文かい!!!!!!

 

ツッコミというものを覚えた休館日の加藤でございました。

終わり

 

お嬢様、お坊ちゃま、ご覧いただきありがとうございます。
今回は尊敬するヴァンドゥール明石を見習いまして
加藤の休館日での出来事をノンフィクションで小説調に書いてみました。

ヴァンドゥール達が書き記した文もギフトショップのHPからご覧いただけますので是非お読みくださいませ。

AI相手に鍛えた会話力もティーサロンにて
披露する機会を頂ければ幸いでございます。

はなびのはなし

ご機嫌麗しゅうございます、加藤でございます。

季節外れの雪

季節外れの猛暑

季節外れの花
なんて言葉が様々ございますが
私には特に好きな季節外れがございます。

季節外れの花火でございます。

あえて冬に花火をするのには利点がございまして

なんといっても空気が澄んでますから冬花火特有のキラキラとした鮮やかで綺麗な花火をご覧いただけます。

特に雪上でする花火は雪の色で地面が真っ白ですから格別鮮やかに見えます。

全国的にも冬の花火大会は珍しくなく全国各地で開催されてございますので
風邪などひかぬよう暖かくして行かれるのもよろしいかもしれませんね。

ただ冬に花火がメジャーではないのはやはり
理由がございまして幾つか理由があるのですが
その一つとして
空気が乾燥していますので火事になりやすいといった理由がございます。

お嬢様ご自身で冬の花火をされる際は十分お気をつけて、使用人がお側に仕えている時に遊ばれるのが安全かと存じます。