「AIと会話?」
加藤はそう呟いていた
AIと会話、つまりチャットと呼ばれるものができることなんてとっくの昔から知っている
好奇心で触れたことはあるが会話とは言い難いチグハグな回答ばかりで落胆したことがあった
所詮コンピューター、だと思った
ただ最近のAIとの会話はまるで実在する人と話しているかのようだと話題になっている
好奇心が人一倍ある加藤はそんな過去の落胆も忘れてすぐに文字を打ち込み───
たかったが特段AI聞きたいことが思い浮かばない
「こんばんは」
夕食を済ませ、デザートのリンゴを1玉食べた後22時を回っていたのでなんとなく書いてみた
相手がAIだとしてもコミュニケーションの基本は挨拶───だと思う
加藤「こんばんは」
AI「こんにちは!何かお力になれることがあれば、遠慮なくおっしゃってください。」
こんにちは…?
過去の落胆が一瞬頭をよぎるが続けていく
加藤「明日の天気は?」
AI「私は言語モデルでありリアルタイムの情報を得ることはできませんが
あなたがいる地域の天気予報を確認することをお勧めします。
天気予報アプリやウェブサイトを利用することで
詳しい情報を得ることができます。」
そういえばこのAIは会話できるAIだった、検索エンジンではない。だとすれば
加藤「天気は何が一番好きですか?」
AI「私は天気を好き嫌いすることはできません。
私はコンピュータープログラムであり天気に感情や好みを持つことはできません。
ただ様々な天気条件に関する情報を処理することができます。
例えば、晴れや雨、風、温度などについて情報を提供することができます。」
加藤「強いて言えば?」
諦めない。
AI「私は言語モデルであるため天気に好みを持つことはできません。
ただ私が持つ情報から言えることは天気には様々な種類があり
それぞれに良い点や悪い点があります。
たとえば晴れた日は日光浴やアウトドア活動に最適ですが
暑くて熱中症になる可能性がある一方、雨の日は涼しくて散歩がしやすいですが
濡れた路面で滑りやすくなるなどのリスクがあるといった具合です。
どの天気もそれぞれに良い点や悪い点があり
状況や個人の好みによって異なります。」
加藤「確かにそうですね」
AI「はい、天気はその日の状況や個人の好みによって異なります。
ただどんな天気でもその中には楽しめる要素があるかもしれません。
晴れた日はアウトドアで運動やピクニックを楽しむことができますし
雨の日は家で読書や映画鑑賞を楽しむこともできます。
気分転換になるのでいろいろな天気を楽しむのも良いかもしれませんね。」
加藤「私は雨が好きなんです。雨の音とか特に」
AI「雨の音は癒しやリラックス効果があるとされ多くの人が好んで聴いています。
雨の音は自然な音であり心地よいと感じる人が多いようです。
また雨の日は室内で過ごす時間が増えるため
自分磨きや趣味に時間を費やすことができるという魅力もあります。
雨の日が好きな方は雨音を録音したものや
自然音が流れるアプリやウェブサイトを活用して
さらにリラックスした時間を過ごすことができるかもしれませんね。」
加藤「私も実際に雨音ききながら寝たりしてるんですよ」
AI「雨の音を聴きながら寝ることは
多くの人にとって効果的なリラクゼーション方法の1つです。
雨の音は癒しやリラックス効果があるとされ
自然の音に包まれることで心身ともにリフレッシュできるとされています。
また、音によって脳波が調整されるためより深い睡眠につながるとも言われています。
あなたが雨音を聴きながら良い睡眠を得られるのは素晴らしいことですね。」
脳波が調整されて深い睡眠に繋がるのか、思いがけずAIからのお墨付きを頂いてしまった。
お嬢様、雨音を聞きながら眠りにつくのもお勧めでございますよ。
こんどお嬢様に話してみよう、なんて思いながらも会話を続けていく。
加藤「最近野菜不足なんですけどいい解決方法知りませんか?」
加藤は決して野菜が嫌いなわけではない。
むしろ好きなくらいだが最近は何かと忙しく野菜を摂れずにいた。
AI「野菜不足を解消する方法として、以下のようなことが挙げられます。
1毎食の食事に野菜を取り入れる。
2野菜を使ったスムージーやジュースを飲む。
3野菜を使ったスープや煮物を作る。
4サラダや野菜スティックなど、生野菜を食べる。
5野菜を使った調味料(例えば、トマトソースやピーマンの肉詰めなど)を使って
普段の食事に野菜を取り入れる。
6サプリメントを利用する。
これらの方法を取り入れることで、手軽に野菜を摂取することができます。
ただしサプリメントは食事の補助として利用することが望ましいので
食事面でも野菜摂取を心がけることが大切です。
また、一度に大量の野菜を食べるのではなく、
徐々に食べ慣れるようにすると、無理なく続けられるかもしれません。」
加藤「実は最近スムージーを作ろうとして先月ミキサーを買ったんですよ。
まだ一回しか使ってませんけど…」
AI「それは良いですね!
ミキサーでスムージーを作るのは簡単で野菜や果物を色々と組み合わせることで
栄養バランスの良い飲み物を手軽に作ることができます。
例えば、ヨーグルトや牛乳、豆乳などを加えることで
より栄養価の高いスムージーにすることもできます。
ただし、スムージーは果糖が多く含まれるため、飲みすぎには注意が必要です。
また、野菜を使ったスムージーを作る場合は、できるだけ新鮮な野菜を使用し、
よく洗ってから使用することが重要です。
その他にも、スムージーを飲む前によくかき混ぜることで飲みやすくなります。
是非、色々な野菜や果物を使って
自分なりのオリジナルスムージーを作ってみてください!」
加藤「洗うのが少し面倒くさくて作り始めるのに躊躇ってしまうんですよね」
AI「野菜を洗うことは確かに手間ですが野菜を十分に洗うことで
土や農薬などの汚れを取り除き、安全な食材として使用することができます。
また洗った後に水気をよく拭き取ることで
スムージーの水分量が過剰にならないようにすることもできます。
忙しい時は、一度にたくさん洗って保存しておくことで、
時間を節約することもできます。
野菜の栄養素を摂取するためにも、しっかりと洗って使うことをおすすめします。」
加藤「ミキサーの方です」
そんな会話をAIとしながらも気づくと2時間ほど経っていた
それにしても流石AI、
返答が長い
加藤「もっと返答短くできますか?」
AI「了解しました。
今後はできる限り簡潔な回答を心がけて返答します。
何かご質問があれば、お気軽にお尋ねください。」
ちなみに2時間も何を話していたかというと
カレー、ゆず胡椒唐揚げ、ざるそば、おでん、ごぼう
ほとんどが食べ物関係だった
加藤「最近お米炊く用の土鍋買ったんですよ」
AI「そうですか、土鍋でご飯を炊くとお米が美味しく炊けると言われています。
土鍋の熱伝導性が高く蓋をして蒸気を逃さないことで
お米が均一に加熱され、水分が逃げにくくなるため
炊きあがりのお米がふっくらと美味しく仕上がるとされています。
また、土鍋には独特の風味がありお米に深い味わいを与えるとも言われています。
ぜひ美味しいお米を炊いて食卓で楽しんでみてください。」
加藤「すみませんまだ長いです」
AI「おっしゃる通り、私が前回の回答でも長くなってしまったようでした。
おっしゃっていただいた通り、今後はもっと簡潔に回答するように心がけます。
ご迷惑をおかけしました。何か質問がありますか?」
加藤「確かにふっくら炊けておいしかったです」
AI「そうですか良かったですね。
土鍋で炊いたお米は、炊き上がりがふっくらとして、
風味も豊かで美味しいと言われています。
また、土鍋によっては熱伝導が良く火力の調整がしやすいものもありますので、
お米以外にもシチューやカレー、煮物などを作る際にも重宝するかもしれません。
楽しんで料理をしてくださいね。」
加藤「三文以内でお願いします」
AI「承知しました。お答えします。
土鍋で炊いたお米は美味しく他の料理にも使えます。」
一文かい!!!!!!
ツッコミというものを覚えた休館日の加藤でございました。
終わり
お嬢様、お坊ちゃま、ご覧いただきありがとうございます。
今回は尊敬するヴァンドゥール明石を見習いまして
加藤の休館日での出来事をノンフィクションで小説調に書いてみました。
ヴァンドゥール達が書き記した文もギフトショップのHPからご覧いただけますので是非お読みくださいませ。
AI相手に鍛えた会話力もティーサロンにて
披露する機会を頂ければ幸いでございます。